銘仙の裄出し

 今年最後の裄直しをしました。正月に、娘に着せようと思っている銘仙です。袖と身頃からそれぞれ1.5センチ出しました。

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 あー疲れた。なんやかんやで足掛け4日、合計5時間くらいかかりました。

 相変わらずグズだなあ。着物を直していると、1、2時間がアッという間。


 銘仙にしては生地の状態が良く、縫い直すにも危なげがなかったのは有難いことでしたが、今回の着物は元の縫い方が摩訶不思議すぎた・・・。

 縫い方の順番が普通と違っていたり、曲線でもない部分にミミの切れ込みが入っていたり。縫い方も割と雑で、縫い目が若干ツレていたりもするので、もしかしたら、あんまり上手でない人が縫ったのかも。

 裾がかぶり気味なのも、経年変化のせいなのか、はたまた縫い方のせいなのか・・・(謎)。でも袋まで直していたらきりがないので、今回は諦め。気になるところだけアイロンをかけてごまかすに留めました。


 何かと勝手が違い、それも面食らいましたが、何より一番大変だったのは、元の糸を解いたときです。生地と縫い糸が一体化していて、糸を引っ張ると、キシキシ言う感じ。糸が抜けなくて抜けなくて、閉口しました。

 この状況からして、やっぱりこの銘仙、古いものなのかなあ?? 生地の状態からすると、戦前のアンティークには思えないのですが。

 糸が抜けにくいのは、銘仙の特徴、とも考えられるな。他の絹物よりも目が詰んでいて、縫いにくい(糸がひっぱりにくい)ように感じました。

 筋消しにはそれほど苦労しませんでしたが、平織りなだけに、あんまりギュウギュウかけると、当て布をしていてもそこだけペッタリ平らになりすぎるので、アイロンには気を使いました。良く見ると元の筋が残っていますが、ま、いっか。

 裏地の縫い合わせは今回珍しく、ほとんどクケで処理。ヘタクソですが、とりあえず繋がりました。



 まあなんであれ、年内に無事直すことができてよかったです。

 今年一年、中古着物の裄直しに追いまくられ、一時はこのブログもほとんど「裄出し日記」と化していましたが、今年の裄出しはこれでもうおしまい。来年はもう着物は買わず、裄出ししなくて済む人生を歩みたいです。



 ・・・って、ハッ、そうだ。夏までに小千谷縮と絹紅梅の裄出しをしなくちゃならないんだった;;



 そうか・・・。来年もまた裄だしが待っているか・・・ガックリ。

 まあ、糸を解いたり縫い直したりで生地に触れていると、着る以上に生地の性質がよくわかるので、あとあと考えれば裄出しは、とても良い経験ではあるのですが。

 でも作業している最中は、上手くいかなくて、時間ばかり食って、もう泣きそう~。何度やっても慣れない。上手く行かない。

 縮んでしまった木綿絣第一号はもう裄を出さず、テーブルセンターにでもリフォームしようと思います。いくら洗っても藍の色落ちが止まらず、帯を汚しそうで怖いので。


 とにかく、来年はもう着物を買わない! これ以上裄出し作業を増やさない!!




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大島紬の裄出し

 夏を挟み、久々に袷の裄出しをしました。袷の裄出しを最後にしたのは4月だから、なんと半年振り!

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夏前に買った大島紬の裄出しをしました。

 大島紬は筋消しが難しいと聞いていましたが、その通りでした。大島紬は生地がスベスベして平らだし、特にこの着物は色が薄く、柄のない部分があるから、筋が目立ちやすい。今も元の筋が薄く残っています。

 もしかしたら、もっと頑張ってアイロンをかければ、もう少しマシになるのかもしれませんが、あんまりぎゅうぎゅうアイロンをかけるのも怖いので、このまま着ます。

 一方、大島紬が水に強いっていうのも本当かも。当て布に水をかけすぎて、着物をぬらしてしまったときはヒヤッとしましたが、すぐアイロンをかけたら、シミにならずに済みました。

 もともと光沢がある生地なので、アイロンでテカってしまうリスクも少ない、と思う。だからといって、当て布をせずにアイロンをかける、なんていう暴挙にはさすがに出る気になれませんが




 プロが縫い上げた真新しい着物をわざわざほどき、自分のヘタクソな縫い目で縫い直すのは、いつもながら、本当ーーーに気が重い作業でした。特に今回は淡い色の着物なので、手垢で汚さないように、気を遣いました。

 かかった時間は全部で4時間半くらい。相変わらず、グズですねぇ・・・。

 スペイン語の会話CDを聞きながら作業していたら、まだ片袖もできないうちに、150分(2時間半)ぶんのCDが終わってしまった。

 これはショックでした。もう泣きたくなった。なぜ何度やっても、こんなにヘタクソなのかと。

 特に最初の片袖。しるしつけを間違ったり、計測が甘かったりで、やり直すこと数回。糸が長すぎてこんがらがったり、短すぎて足りなかったり、針から糸が抜けたりもしょっちゅう。

 でももう片方の片袖は1時間強でできたのが救いです。両袖ともこのペースでできれば、2時間半で出せることになるもんね。そのくらいでできるなら、裄出しもそうおっくうではないのですが。



 とまれ、今年はこれが最後の裄出しになることを願います。つまり、今年はもう着物を買わない! なるべく!(笑)




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袖が解けてきた

 本日の自分撮り:

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本日のスペイン語レッスンはこの着物。
一昨日、外出に着ていったあと、ハンガーにかけておいたのを、そのまま着ました。


 ところが実はこの着物、問題が・・・。

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袖が解けちゃってるんです! しかも両袖!!

 片袖は、ハンガーにかけてあったとき、すでに少し解けていたのですが、背中側だったので、ウェブカメラでは見えないや、と思い、着てしまった(笑)。

 でも、レッスンを終えて、椅子から立ち上がるとき、椅子のアームにひっかけてしまい、更にピピッっといってしまった・・・。

 そして、いつ解けたんだか、気付けばもう片袖も・・・。

 更に家事などで動いているうちに、どんどん解けが広がっていき、ついにはこんな状態に・・・。

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娘曰く、「首の皮一枚で辛うじて繋がってる、って感じ」。



 ああー、ガッカリ。この着物、自分で裄を直したものなんです。プロが縫った袖がこんなに解けることはないだろうに、やっぱりわたしの縫い方じゃダメなのかなあ・・・。偶然ならともかく、前後左右4箇所全てだもん、縫い方が悪いとしか思えない。


 ・・・いやいや、力がかかったとき縫い目が解けるってことは、生地が守られたということ。これでよかったのよ。・・・と自分を慰めてみるも、この敗北感は消せない・・・。



 とにかく、気を取り直して、両袖前後4箇所とも縫い直しました。袖の止めが弱すぎたのでしょうか。それとも、絹糸で縫ったのがまずかったかなあ?? ポリエステル糸のほうが丈夫かも。

 ・・・と思いつつ、またしても絹糸で縫い直すわたし。だって一番手近にあるんだもの(横着^^;)。



 しかしよかったのは、完全に取れてしまわず、肩のところだけは繋がっていたこと。もしこれが外出中で、袖が全部取れてしまったら大ごとですもんね。肩だけでも繋がっていれば、まだしも所作で隠せる。

 肩の部分はしつけをかけてから縫い、そのしつけを外さないものだから、ここだけ縫い目が二重になっているんです。だから丈夫なのでしょう。何が幸いするか、分からないわね。



 でも、ま、失敗も経験値の一つ

 ・・・と思うしか、ないです(笑)。




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夏を終わらせる

 日本橋三越に、「日本伝統工芸展」(入場無料・9月30日まで)を見に行ってきました。

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行って来た証拠(笑)。

 漆器や陶器などと共に、着物の形に仮縫いされた織物・染物がたくさんありました。小千谷縮、久留米絣、紅型、日本全国からやってきた様々な手法の着物が一堂に会し、大興奮~! どんな手触りなのかが知りたいあまりに、無意識のうちに着物に手を延ばしてしまいそうな自分が怖かった。手触り感触体験用に、端切れが一枚ずつ置いてあったらいいのに。

 夏向きの透ける生地が多く、夏が無性に名残惜しくなりました。夏は試験で忙しく、着物ライフは不完全燃焼だったから。

 それでも、「葡萄蔦文」という作品を見たとき、その秋の風情に惹かれました。乳白色の地に葡萄の葉や実が、紫やオレンジ、からし色など、おいしそうな色のグラデーションで表現されている訪問着でした。

 秋に気持ちを向けたい。でもこのままだと、夏に未練を残したまま、秋を存分に楽しめなくなってしまう。そんな気がして、意識的に夏に区切りをつけなくては、と思いました。

 一番心残りなのは、先日貰ってきた祖母の絽の小紋をまだ着ていないこと。

 そこで、箪笥の上に上げてしまっていたのをまた下ろしてきて、裄を出し、一度着てみることにしました。




 思い立ったらすぐやらないと、と思って、夕方になってしまったけれど。裄だし作業を開始。解くのと裄だしとで、約二時間。縫うのはラクでしたが、糸がキシキシしていて、解くのが大変でした。

 筋消しはラクでした。端を燃やしてみたところ、この着物はポリエステルのようです。ただ、あんまりキュッキュとかけたら、折り代の部分がテカってしまいました。やはり当て布は大切ですね。


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片袖だけ出したところ。3.5センチほど出しました。


 これでこの着物も、いつでも着られるようになりました。

 

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祖母の着物の裄出し

 祖母の箪笥から発掘してきたゴブラン織(?)単衣の裄出しをしました。

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 苦労したのは、解くところ。几帳面な祖母の性格からして、袖付けの止めはきっと、ガッチリキッチリ縫ってあるだろうなあ、解くの大変だろうなあと予想していましたが、予想通り、異常に大変だった;; おまけに柄が細かいので、どれが糸だか、全然分からない;;

 でもそれ以外はラクでした。しっかりした生地なので、縫いやすく、筋消しも全く気を遣わず、テカる生地ではないので、アイロンの当て布も必要なし。

 特に、縫い代の処理がラクでした。身頃は肩にかけてナナメに出してくるので、単衣の場合、いつも縫い代が吊れて、表地にシワが寄ってしまうのですが、今回は、祖母が生地のミミに切れ目を入れてあったので、全く表地にシワが寄ることなく、きれいにできました。

 反物のミミにハサミを入れるのは、それが必要と分かっていても、自分では怖くてできないので、これは助かりました。


 ハア~~~、それでも裄だしはやっぱり大変;; いつになったら手際よく、短時間でできるようになるのかなあ・・・。




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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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