燃焼実験

 先の絣着物のその後。


 大量の色落ちに辟易し、すっかりイヤになって洗濯機の中に置きっぱなし。でもいつまでも放置しておいてもしょうがないので、ベランダに干しました。

 濡れたまま干して手でパンパン叩いたら、またしても手が真っ青になったのにウンザリし、そのままベランダに放置。


 数時間後、見にいったら、やたらぶあつい衿の部分以外、カラッカラに乾いていました。

 ・・・っていうか、これまだノリが全然とれていないんじゃ?? 生地が固くてガバガバ。あーもー、どうしてこんなの買っちゃったんだか・・・。




 でも。この手触り、やっぱり木綿な気がする。

 頬にスリスリ、生地を摺り寄せてみましたが、やはり木綿だと思う。

 念のため、まだ出していなかったウールを4枚、たんすの上から下ろしてきて、肌触りを比べてみました。

 やっぱり違う! ウール特有の、ザラザラな感じが、この絣にはない!!

 ゴソゴソしてはいるけれど、チクチクしない。これ、やっぱり木綿なんじゃ??




 そこで、糸を燃やしてみることに。

 勢い良く燃え、わずかな灰を残し、すっかり燃えてしまいました。やっぱり木綿なんじゃ・・・。



 比較対象のため、ウール(娘の純毛のセーターの毛玉(笑))と木綿(古タオルの糸)も燃やしてみました。


 ・ ウールはよく燃えず、燃えても、燃えカスが残る。それに、燃やしたあと、イヤーな匂いがいつまでも残る。

 ・ 木綿は勢い良く燃え、ほとんど灰が残らない。燃える匂いはするけれど、イヤな匂いではない。


 特に一番違うと思ったのは、火から離したとき、燃え続けるかどうか。

 ・ ウールは、火から離した途端、火が消え、燃えなくなる。

 ・ 木綿は、火が繊維に燃え移り、火から離しても、燃え尽きるまで燃え続ける。


 絣着物の燃え方は、完全に後者。やはり木綿だということがこれで判明しました。



 ワーイ♪ これで木綿絣、ゲットーーーーー!!

 ウールだと思い込み、ヤケを起こして捨てなくてよかった~~。

 こんな一発逆転な展開もあるのねー。





 但し、ここでまたしても、思わぬ問題が・・・。

 乾いたところで測ったら、身丈が10センチも縮んで、140センチしかない;; これでは対丈で着るしかない。

 袖丈も、48センチくらいあったのが、45~46センチくらいになっている・・・。

 ただ有難いのは、横幅が縮んでいないこと。よかった!! 裄出しすれば、裄は足りる~~!

 ・・・いや、正確に言うと、もともと、最大限に裄出ししても1センチくらい足りないんですが。でもそれは承知の上で買ったのだし、そのくらいは誤差ってことで^^。

 身丈は、どうしても長くしたければ、方法はあるし、とにかく、木綿だったってことだけで満足です。



 問題はこのゴワゴワ感と、藍の色落ちですが、まあこれは、何度も洗ううちに収まってくることを祈ろう。

 ・・・というか、それもまた経験のうち。そういう問題も含め、木綿絣が試せるなんてラッキ~!



 
 今年中に予定していた宿題が、これで一つ、片付きそうです^^。



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麻の長襦袢の着心地

 5月の半ばから、本麻の長襦袢を愛用しています。

 これを纏った最初の1、2分はいつも、硬くてガサガサゴワゴワして、肌が負けるんじゃないかと心配になります。

 でもほんの1、2分経つと肌に馴染んで柔らかくなります。

 この感じがとっても気に入っています。着るまではゴワゴワとよそよそしかった襦袢が、着たとたんに体に馴染んでくる。これって、何度経験しても、いい気分です。

 体の水分を吸収して生地が柔らかくなるのでしょうか。麻は、完全に乾いているときはすごく硬くてゴワゴワしているんだけど、ほんの少しでも水分を含むと柔らかくなるんですね。

 
 他の長所は、着崩れにくいこと。絹やポリエステルの襦袢のようにスベスベしていないので、ズレてこない。

 洗濯機でザブザブ洗えるし、カラッとして体にまとわりつかないので爽やか。

 シワになりやすいかも、と心配していたのですが、意外と気にならず、アイロンの必要もなし。手間要らずで、ほんと、気に入っています。



 麻の襦袢との付き合い方は人それぞれのようです。一年中麻の襦袢しか着ない人もいるという一方で、「麻の長襦袢は麻の着物にしか合わせない」という記述も見かけます。

 最初はこれ、「決まり」なのかな、と思ってビビったのですが、どうもそうじゃないみたい。オシャレの観点で「そのほうがベター」程度の意味では、と今は思っています。

 たとえばこのページ(教えてgoo)にはこんな指南がありました。

(麻の襦袢は)おもに夏紬、紗紬、絹紅梅、綿紅梅、しじらや縮み、夏塩沢、上布、といった夏のカジュアル着物の下に着るのに向きます。


麻の襦袢自体が、麻や絹ものでも紗紬や絹芭蕉のようなハリのある着物でないと、沿いにくいようです。



 確かに先日、ポリ絽の着物を合わせたときには、柔らかい生地の着物の下には、柔らかい襦袢を合わせたほうが着物の線がきれいかな、と思いました。



 でもじゃあ、他にどんな選択肢があるかというと。

  汗ジミを覚悟の上で、絹の長襦袢。

  あせもを覚悟の上で、ポリの長襦袢。

  邪道は承知で、木綿(袖だけ絹・ポリ)のうそつき襦袢。

  シルエットを犠牲にして、麻の長襦袢。

 どれも一長一短。なので、わたしは、絽だろうが何だろうが、夏の長襦袢は麻でいいや、ってことにしました^^。
 


 

 ところで、単純に「麻」と書いてきましたが、

麻という言葉の定義は、「茎や葉から繊維が採れる草本の総称」

なんだそうです(※ 亜麻Q&Aより)。

 つまり、「麻」っていうのは、ほぼ「草」って言っているのと同じくらい、意味が広いってこと??

服などの繊維名が記載してあるタグに麻100%とあれば、これは亜麻か苧麻の繊維100%という意味です

だそうです(同ページより)。

 てことは、わたしの長襦袢も、亜麻(リネン)か苧麻(ラミー)なのかな?

 とはいえ、この二つ、全く違う植物のようで、亜麻は比較的寒冷な地方で栽培される一年草の植物、苧麻は熱帯、亜熱帯地方で成育するイラクサ科の多年生植物だそうです。

 亜麻にはテーブルリネンやベッドリネンでよくお目にかかります。苧麻という表示にはあまりお目にかかりませんが、一度だけ、「ラミー」と表示されている着物を見たことがあります。光沢があり、上等な感じのする生地でした。小千谷縮(おぢやちぢみ)や上布なども苧麻だそうです(※ 日本麻紡績協会HP参照)。

 さて、わたしの長襦袢は亜麻、苧麻、どっちなのでしょうね??




 

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たんす屋さんの丸洗い

 2、3月のたんす屋バーゲンで、丸洗いがなんと一枚1300円だったので、試しに2枚出してみました。2月28日に出し、4月の上旬に仕上がってきました。いまさらですが、その感想をメモっておきます。

Img_0364.jpg

 出したのは、単衣の訪問着(ブルーグレー)と、梨地の小紋(ピンク)です。



 ブルーグレーの訪問着は25年以上も前に一度着たあと、手入れもせず、ずっと実家のタンスに眠っていたものです。先日久々に出してみたら、あちこちにシミがあって、色も、もともとこういう色なのか、それとも薄汚れているのかよく分からない感じで、このまま袖を通すのはちょっと抵抗がありました。

 丸洗いに出したところ、シミ(※下写真のい丸枠参照)は消えませんでしたが、きれいにプレスされ、なんとなくすっきりさわやかになって戻ってきました。

Img_0355.jpg


 そもそも単衣の訪問着なんてレアなものを着るチャンスが、この先わたしの人生において果たしてあるのか?!とは思いますが、もし着るチャンスがあれば、逃さず着ようと思います(※ しかし、合わせる帯がない(-_-))。




 ピンクの小紋は、上の娘に着せようと思って買ったものです。中古でしたが、全く着用感のない状態で譲り受けました。

 でも自分でも着てみたくて、1月にたった一度着て出かけたら(過去記事参照)裾を汚してしまい、このままでは娘に譲れなくなった(汗)。たぶん、鶴岡八幡宮の長い階段を上るとき、引きずってしまったんだと思う( ̄_ ̄ i) (これだから、わたしには中古で充分なのよ;;)

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 丸洗い後も、裾の裏(※下写真のい丸枠参照)の汚れは残りました。でも背中心の裾の縫い目に砂がビッシリと入り、真っ黒だった(※下写真のい丸枠参照)のは、ほぼきれいになりました。汚れが残ったのは主に八掛けで、表は割ときれいなので、着てしまえば気にならないと思います。

 この着物、自分で着たとき、「あら、けっこう似合う?」と思ったのですが、その後、娘に羽織らせてみたら、これがもう、雰囲気もサイズも誂えたみたいにピッタリで、まるで花が咲いたみたいに可愛らしかったので、「『似合う』とはこういうことか!」と得心しました(笑)。これはもう、このパリッとした今の状態のまま、大人しく娘に譲ろうと思います。



 結論:

 丸洗いに出して一番良かったのは、見た目の汚れが落ちたことより、清潔になったと思えたことです。ちょっとやそっとのシミよりも、「ひょっとして不潔かも?!」という不安がイヤ。丸洗いに出すと、その不安から逃れられる。そこが丸洗いの一番の魅力かも、と思いました。

 この値段(1300円)でなら、今後も割と気楽に洗いに出すと思います。

 丸洗いって、普通は5000円以上、たんす屋でも通常価格は3990円。店員さんの話では1300円はさすがに初めてだったそうで、半額セールくらいならときどきあるそうです。

 半額セールで2000円・・・。どうだろ、その金額でも、よほど気に入ったものなら出す・・・かな・・・?? でもかなり厳選すると思います。

 「ものを大事にする」って、言うのは簡単だけど、現実問題、メンテナンスがあまりに高額では、庶民には不可能。メンテしなきゃ着られない、着られないなら持っていても仕方がない。・・・となると、捨てるしかない。実際わたしも数ヶ月前まで、着物といえば捨てることばかり考えていました。

 メンテナンスが安いって大事。丸洗い1300円、またぜひやって欲しいです。


 

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たすき掛けをやってみた

 たすき掛けをやってみました。

昨日のオフ会で「家事するときは、たすき掛けするの?」って聞かれたのですが、残念ながら未経験。家事をするときは上に引っ張りを着用して、袖の汚れを防いでいました。

 でもそろそろ引っ張りを着るのも暑くなってきたし、これを機会にたすきがけを練習しようかな、と。

Img_9465.jpg Img_9463.jpg

 参考にさせていただいたのは、こちらの動画(you tube)です。二通りのやり方を続けて見せてくれますが、どちらも簡単。

 最初のやり方は、ヒモの端を口でくわえるところが、それっぽくてカッコイイ^^。これは、動画を見ながらだとなんとなくできたり、でも一人でやろうとすると、アレ?アレレ?と分からなくなったり、でもゴチャゴチャやってると、なんとなくできたりって感じになりました。上の写真はこの方法でやったものです。

 もう一つは、輪にしたヒモを8の字にしてただ両腕にかけるだけなので、もっと簡単。これは一度でできました。

 この方法もやってみましたが、これはわたしには難しすぎた・・・。難易度が高い分、仕上がりもきれいですが、かなり練習が必要そう。この方法は、お太鼓が結べるようになったら、もう一度挑戦してみよう、ウン。


 いずれの方法にせよ、一番大事なのは、袖が落ちてこないこと。ひっぱりを着るんでも、たすきがけをしてからひっぱりを着ると、ひっぱりの袖口からきものの袖が飛び出す心配がなく、快適~! こんな簡単なことなら、もっと早くにたすきがけのやり方を覚えるんでした。


 ちなみに、今回使ったのは腰紐です。よく売ってるメリヤスの。長さもちょうどいいみたい。ただ無地のピンクなので、ちょっと下着っぽい。

 せっかくだから、カワイイ腰紐買っちゃおうかなー。前に下北沢のたんす屋で見かけたんです。古い着物を利用して作った、きれーいな柄の絹の腰紐。一本600円くらいだったような? 相当欲しかったのだけれど、すごくいろんな色柄があって迷いすぎ、結局一本も買わずに帰ってきてしまった・・・後悔。

 今度下北沢に行くことがあったら(一体いつ?)、絶対ゲットだ!




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ちょっとマシ

 先日家族写真を撮りに行った際、美容師さんが髪に使ってくれた毛たぼを、自分で使ってみました。髪の毛の中に入れるシャボシャボしたの、こういうの「毛たぼ」っていうんですねー。初めて知ったわ(笑)。

Img_8616.jpg
どうよ? いつもよりマシではないかと。
ヒラヒラしてる部分はバレッタ(黒)です。

 こんなに大きく髪の写真を載せるなんて、初めてですね。いつもはとても載せられない。あまりにもひどすぎて・・・。

 まだモシャモシャしている部分がありますが、これならまあ、世間の普段並、くらいではあるかな?と悦に入っています^^。

 嬉しかったので、この髪で、着物のまま、コンビニまで行っちゃった^^。



 わたし、子どもの頃から極端に髪が薄く、少ないだけでなく、細くてコシがない猫っ毛です。このモシャモシャほわほわした髪をもう一体どうしていいものやらさっぱり分からず、諦め状態。これまで完全放置でした。

 ネット付きバレッタを使っていた時期もあるけれど、自分の髪だけだとネットの中にちょびっとしか髪が入っていないのが丸見え。却って情けないので、ここ10年くらいは全く使っていませんでした。

 でも、ネットに毛タボを入れてみたらどうだろうと思いついて、久々にバレッタを使ってみたのがこの髪です。娘に借りて、ワックスも塗ってみました。いつもよりはだいぶ、これでも髪が落ち着きました。

 これに味を占めて、これからはもう少し、髪を工夫しようと思います。頭の上とか横にも毛タボを入れると、もっとふんわりするかもしれない。髪が薄いので、見えちゃうかもしれませんが、こんど試してみよう。この髪なら、洋服にも和服にも合うし。




 千里の道も一歩から。零歩と一歩って、ものすごい違いですね。振り出しから一歩を踏み出すのはすごく大変。どこからどう取り掛かっていいか、分からない。

 でも一歩踏み出せさえすれば、次はこうしてみようとか、ああしてみようとか、自然とアイデアが浮かぶんですね。無から有を生み出すことに比べたら、改良はずっとラク。

 だからあんまり立派な成果を期待せず、とりあえずちょっとやってみよう。まずはゼロを1にする。そしたらあとは何とでもなるから。

 ただ、成果を期待しないって、けっこう高度なワザですね。怠け者に限って、微々たる努力に対し、多大な成果を期待する。最初は「ちょっとマシ」くらいの成果があれば充分なのにね。

 わたしもそろそろ怠け者から脱却し、普通並に髪をまとめよう。



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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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