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着物本の覚書き

 2013年に読んだ(見た)着物本の覚書き(別記事にした本は除く)。



 着物あるある本:

きくちいまが伝えたい! 買ってはいけない着物と着物まわり」 きくちいま
きくちいまが伝えたい!  買ってはいけない着物と着物まわりきくちいまが伝えたい! 買ってはいけない着物と着物まわり
(2013/11/28)
きくち いま
 特に目新しい情報はないけれど、着物を取り巻く現状に、著者と一緒に憤慨し、溜飲を下げるにはもってこい。




 着付け本:

おうちでできる着物の基本BOOK」 石田節子
おうちでできる着物の基本BOOKおうちでできる着物の基本BOOK
(2012/11/10)
石田節子
 基本的な着付け、帯結び、TPOや季節のあわせ方など、一通りの基礎知識が網羅された本。特に、簡単な着崩れ直しや、自分でできるヘアアレンジが便利。


「一人でできる着付け革命」 笹島寿美
一人でできる着付け革命一人でできる着付け革命
(2007/09/01)
笹島寿美
 写真満載で分かりやすい着付け指南書。「骨格に沿って着れば、崩れにくい」そうで、骨格や筋肉についての説明があり、納得できた。男性きものの着付けもあり(女性はカラー、男性は白黒ページ)。




 写真がきれいな本:

一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び」 別冊NHKおしゃれ工房
一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び (別冊NHKおしゃれ工房)一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び (別冊NHKおしゃれ工房)
(2002/11)
 着付けや帯結びなど、写真満載で分かりやすかった。あと、きれいな写真がたくさん! コーディネートの参考になる。価格も1000円くらいと安い。続編「自分らしく着るデイリー着物―コーディネートの楽しみと基本の着付け」もあり。内容的にはかぶっている。


「きもの遊びが、楽しい、嬉しい おさんぽ着」 弓岡勝美
おさんぽ着―きもの遊びが、楽しい、嬉しい (別冊家庭画報)おさんぽ着―きもの遊びが、楽しい、嬉しい (別冊家庭画報)
(2006/01)
弓岡勝美
 「おさんぽ」用のきものに的を絞った本。小紋・紬のコーディネート満載。ほとんどがカラーページ。「きもの一枚に帯三本」のコーデページ、「超大うそつき襦袢」の作り方も。見て楽しく、しかもけっこう使える本。





 コーディネートの本:

「長襦袢の着こなし入門」 笹島寿美
長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)
(2008/10/15)
笹島 寿美(ささじま すみ)
 一冊オール長襦袢。大半がカラーページ。半襟の選び方、長襦袢と着物・季節との色柄素材あわせなど、めくるめく半襟・長襦袢ワンダーランド。抜いた衣紋が詰まってくる・衣紋から半襟が見えてしまうなどの悩み相談コーナー、男性用長襦袢も。手元に置きたい・・・かも。迷い中。


「きものと帯の組み合わせ」 笹島寿美 
きものと帯の組み合わせきものと帯の組み合わせ
(2004/11/01)
笹島寿美

 この本の特徴はなんといっても、そのボューム。とにかく着物コーディネート例が豊富。ぜひ手元に一冊欲しいのですが、大きくてかさばるのが玉にキズ。でも欲しい~~!


きもの・帯 くみあわせ事典」 笹島寿美
きもの・帯 くみあわせ事典きもの・帯 くみあわせ事典
(2004/02)
笹島 寿美
 絶版。TPO別にきもの・帯コーディネートを1ページに一つずつ、多数紹介。大御所が選んだコーデなだけに安心感があるが、20年くらい前に出た本の改版なので、今風ではない部分も。さまざまな織りが出てくるので、織物事典としても使える。大きくて重い。


石田節子実演きもの着こなし術」 石田節子
石田節子実演きもの着こなし術―着付け・着合わせ・小物づかい石田節子実演きもの着こなし術―着付け・着合わせ・小物づかい
(2004/01)
石田 節子
 著者によるシチュエーション別装いの紹介。着付けのページも。「「季節を楽しむ・・・」のほうがわたしは好きかな。


きものコーディネート―きものに強くなる 石田節子
きものコーディネート―きものに強くなるきものコーディネート―きものに強くなる
(2003/10)
石田 節子
 絶版。同じきものを20代、40代、60代が帯を変えて着こなす特集は珍しい。誰かが着た着物姿を直す企画も参考になる。言葉ではっきりと「こうすると、印象がこう変わる」というコツが書かれていて、具体的。


「如月まみのデイリー着物コーディネート」 如月まみ
如月まみのデイリー着物コーディネート如月まみのデイリー着物コーディネート
(2004/12/21)
如月 まみ
 著者は着物ショップ「くるり」関係の方。季節コーディネート例のモデルはトルソーで、銘仙など戦前風。著者の着物姿は戦後風で、両者の間に温度差がある気が。定番コーデの4原則は参考になった。要約すると、「帯も着物もモノトーンを選び、季節限定柄・ポイント柄を避ける」。そうするとコーディネートの幅が広いそうな。納得。



 帯結びの本:

基本の帯結びと変わり結び」 特選実用ブックス
基本の帯結びと変わり結び基本の帯結びと変わり結び
(2006/01/01)
 半巾、名古屋、袋帯の結び方。オールカラー。写真で丁寧に解説。分かりやすい。一つ手元においておくと便利と思い、購入。


半幅帯むすび―かんたん106種」 小久保 美代子
半幅帯むすび―かんたん106種半幅帯むすび―かんたん106種
(2005/07)
小久保 美代子
 オール半巾帯。実際に使える結び方ばかりではないけれど、色とりどりのきものと帯の取り合わせを見ているだけでも楽しい^^。オールカラー。口絵の「帯結び一覧」は圧巻。


「帯結び100選」 笹島寿美
帯結び100選―笹島式決め技の極意帯結び100選―笹島式決め技の極意
(2001/10/01)
 半巾帯だけで10種類以上、名古屋帯のお太鼓、銀座結びはもちろん、袋帯10種類以上、時代結び、男性の帯、たすき、袴の結び方まで、写真で丁寧に解説。8割程度がカラー。ただし、大きくて重く、かさばる本。





 メンテナンス本:

きもののお手入れ&お直し」 世界文化社
きもののお手入れ&お直し 決定版きもののお手入れ&お直し 決定版
(2009/07/07)
 着物の畳み方、着物についたファンデーションの落とし方、足袋の洗い方など、日常的なお手入れ方法+プロに頼む着物のお直し。オールカラー。一冊あると便利かも? この本の続編「自分でできるきもののお手入れ&お直し」は裄出しのバイブルで、いつも大変お世話に。今年一番活躍した本(オールカラー)。


「かんたんソーイング おけいこ着 水屋着」
おけいこ着・水屋着―かんたんソーイング (茶の湯手づくりBOOK)<おけいこ着・水屋着―かんたんソーイング (茶の湯手づくりBOOK)
(2002/09)
木村 幸夫、ちい茶な会 他
 きもの周辺・茶道周辺の洋裁本。うそつき上着(きものの上半身のみ)、巻きスカート(きものの下半身のみ)、
簡易帯(ただ巻くだけ)、、水屋パンツ、そでなし上着(袖なしきもの上半身)、水屋エプロンの作り方。


和ごころ 布生活」 茶原真佐子 浜口美穂 村瀬結子
和ごころ布生活和ごころ布生活
(2008/11)
茶原 真佐子、村瀬 結子 他
 キモノ関連の手作り本。うそつき、作り帯、リメイクのえええ帯留め、前掛けなどの作り方。たすき掛けのやり方なども。




 アンティークきもの本:

「一万円からコーディネートできる! はじめてのアンティーク着物」 弓岡勝美
はじめてのアンティーク着物はじめてのアンティーク着物
(2003/06/21)
アンティーク着物を楽しむ会
 アンティーク着物(昭和初期までの着物)の紹介本。約3分の2がカラー。お店の紹介、Q&Aなど。「通崎睦美さんの着こなしに学ぼう」も。


豆千代の着物モダン」 豆千代
豆千代の着物モダン (マーブルブックス)豆千代の着物モダン
(2003/11/20)
豆千代
 アンティーク着物のコーディネート満載。一見斬新、実は意外とオーソドックス。着付けのポイントや色あわせのコツ、お手入れ方法など(モノによってはコインドライにかけられるそう(p23))も、基本を押さえつつ、しかも柔軟。


大正ロマン着物女子服装帖――ポニア式コーディネート術」 大野らふ
大正ロマン着物女子服装帖―ポニア式コーディネート術大正ロマン着物女子服装帖―ポニア式コーディネート術
(2008/09)
大野 らふ
 約3分の2がカラーページ。華やかなコーディネートが満載だが、チェックや縞など、きものの模様は意外とオーソドックスなものが多く、帯で遊ぶものが多い。同じきものに別の帯も。関連知識も充実。


「アンティーク着物スタイルブック」 大野らふ
アンティーク着物スタイルブックアンティーク着物スタイルブック
(2009/06/18)
大野 らふ
 全体の印象は前作と似ていますが、着物女子スナップが素敵。一般の人の着こなしコーデがたくさん掲載されています。大正風に限らず、年配の方の写真も。大正時代の時流や、Q&Aも読み応えがある。


「CLAMPもこなのオキモノキモノ」 CLAMPもこな
CLAMPもこなのオキモノキモノCLAMPもこなのオキモノキモノ
(2007/02/14)
CLAMPもこな
 アンティーク色炸裂! 対談あり、コーディネートあり、スナップありの、バラエティな本。さすが漫画家、色のセンスが抜群で、手作り小物もプロの域。



 着物に関する知識本:

「きものに強くなる」
きものに強くなる―きものの基本と着こなしきものに強くなる―きものの基本と着こなし
(2001/11/01)
 染めや織り、紋入れなどの技法、TPO、小物の使い方など、非常に詳しく、何か分からないことがあったとき、百科事典のように使えそうな本。大きくて重い。4分の3がカラーページ。


「帯の基礎知識」 全日本きもの振興会推薦
ひと目でわかる!保存版 ― 帯の基礎知識ひと目でわかる!保存版 ― 帯の基礎知識
(2010/06/19)
 帯の文様、織り・染めなどにの製法に詳しいが、カラーページが半数しかないのが残念。


「明治・大正・昭和に見る きもの文様図鑑」 弓岡勝美
きもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見るきもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見る
(2005/06)
オールカラーで、きものや帯によく使われる文様をいわれや歴史、季節などと共に紹介。一つのテーマに複数の写真がサンプルとして掲載されているので、分かりやすい。


「きものの文様 ―格と季節がひと目でわかる」 全日本きもの振興会推薦
きものの文様 ―格と季節がひと目でわかるきものの文様 ―格と季節がひと目でわかる
(2009/06/19)
 きもの文様図鑑と同様の内容で、ほぼ半分の価格。ただし半数がモノクロページなのがとても残念。版が大きいのでめくりやすく、使う季節が一目で分かるようになっているのは便利。


「着物の織りと染めがわかる事典」 滝沢静江
着物の織りと染めがわかる事典着物の織りと染めがわかる事典
(2007/06/19)
滝沢 静江
 類書に比べ、軽くて薄め、気楽に読める事典。タイトルが大きめで、右端に統一されているのも分かりやすい。文章量もちょうどよく、詳しすぎない、着物入門者には嬉しい一冊。8割以上がカラーページ。




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「きもの365日」 群ようこ 2

 群ようこの「きもの365日」を、ついに読み終えました。

 この本は、毎日着物を着ると思い立った著者の1年間の日記です。わたしもこの一年着物を着ようと思っていたので、2月に読みかけたのですが、一年を経験しないうちに読んでしまっては、種明かしを先に見てしまうようでつまらないと思い、読むのをやめて、大事にとっておいたものです。

 やっと年末になったので解禁。

 予想通り、とても面白かった!! 著者の経験と、自分のこの一年の経験を比べることができて、とーーーっても面白かったです。読まずにとっておいて正解でした。



 ただ感想は、予想とは異なりました。これを読んだらてっきり「あるある大事典」になると思っていたのに、むしろ、「同じ体験なのに、こんなにも違うのか!」と驚く結果となりました。

 まあよく考えてみれば、それも道理なんですけどね。土壌があまりに違うので。

 群さんは着物を20~30年着続けてきた方、わたしは着物初心者。

 群さんの着物は全てお誂え、わたしのは数千円の中古着物中心。



 この本を読んで何より感じたのは、「着物を着るって大変・・・」です。物理的な大変さだけ見ると、自分で体験したよりもはるかに大変そうで、こんな苦労はわたしには無理っ!と思いました。もしこれを2月の時点で最後まで読んでいたら、着物に恐れをなし、着ることを諦めてしまっていたかもしれない。そんな大変さでした。

 とにかく毎日、半襟付けと足袋洗い、そして着物の整理に追いまくられる。様々な不運に次々見舞われる。雨コートや着物が度々色落ちしたり、たった3回着ただけの袷の裾が袋になったり、極端にシワシワになってしまったり。

 あまりに大変なので、著者自身、ほぼ毎日着物を着たのは最初の1ヶ月だけで、それから半年以上、週に一度のお稽古事の日と、どうしても着物を着る必要のあるとき(着物対談とか)しか着物を着なくなってしまいます。

 九月八日の日記にこうあります。

きもの365日といいながら、年頭に挫折してしまったので、忸怩たる思いである。秋になったらせめて週に三日くらいはと、秘かにチャレンジの炎を燃やしていたのに、この暑さでは見事にその気持ちも萎える。(p.216)


 それでも半襟付けや様々なメンテナンスといった雑事・悩みから解放されることなく、多忙な著者をますます多忙に追い込む。だから着てはいなくても、やはりこの本は「きもの365日」なのです。



 これを読んで、わたしもけっこう苦労したと思っていたけれど、実はこれでもラッキーなほうだったのかもしれない、と思いました。

 裄出しに追いまくられ、袋直しを余儀なくされ「あーあ、誂えの着物なら、こんな苦労はしなくて済むのに」と中古着物しか買えないわが身の不幸を嘆いたこともあったけれど、お誂えはお誂えで、実はもっと大変なのかもしれない。

 その理由を推測してみるに、高価な着物のほうが天然染料だから色落ちしやすいのかもしれない? 新しい意匠の着物はまだ充分に検証されていないから不具合が起こりやすいのかも?? 実際はどうしてだか分かりませんが、とにかく大変そう。



 あと、この一年、わたしは初心者だからこんなに辛いんだろう、と思ってきた。でも実は、初心者ならではのビギナーズラックに守られてきたのでは、という気がしてきました。「予備知識が少ない」というビギナーズラックに。

 著者は本物志向で、経験と知識があるがゆえに様々なこだわりがあり、ラクなほうに流れることを自分に許さない。

 たとえば、衿芯は絶対に三河芯でなくてはならないので、洗濯のたびに半襟を付け替えなくてはならず、半襟付けに追いまくられる。その長襦袢、半襟も正絹。だからよけい手間がかかる。

 着物ももちろん正絹なので、いかに蒸し暑い時期であろうと、雨天の日は雨コートを着なくてはならない(雨コートだけはポリエステルでもいいらしい)。その雨コートは何度も色落ちして、着物に色を移してしまう。

 着物の下に洋装の下着を着ることを潔しとしないものだから、腕が冷え、着物を着るたびに体調を崩してしまう・・・。


 
 わたしは基礎知識が不足しているがゆえに、こだわろうにもこだわりようがなく、それゆえラクだったんだなあ、と読んでいて思いました。

 何が正式で、何が邪道かも分からなかったから、いろんな人の言うことに翻弄され、一時は確かに辛かったけれども、最終的には、自分の気に入ったやり方を好きに選べた。

 様々なルールにがんじがらめになりはしたけれど、それは人からとやかく言われるのが怖かったからで、自分自身には何のこだわりもない。だからひとたび別の考えに触れると、たやすくルールの呪縛から解放される。もしルールを作っているのが自分だったら、そう簡単ではなかったと思います。

 必ずしもラクなほうがいいとは思いませんが、もし著者ほどに大変だったら、わたしは今着物を着ていないと思うので、垣根が低いところから始められて幸いでした。




 一方、精神的にはわたしのほうが辛かったと思います。この本にはわたしが一年間、感じ続けてきた精神的な辛さが全く書かれていない。わたしは「こんなわたしが着物を着ていいんだろうか」という負い目をずっと感じていたけれど、それが全くない。これも意外でした。

 いや・・・よく考えれば、これもむしろ当然か。

 著者は有名な女流作家で、この本を出す2年前にはきものに関する本を出している(※「きものが欲しい!」(2002年) 文庫本化は2006年)。和の習い事や着物対談など、着物を「着なくてはならない」場面も多く、毎日着物を着ようと思い立ったのだって、ただの酔狂ではなく、仕事のため。

 つまり着物を着るのがむしろ使命なのだから、「着ていいのかな」も何もないものですね(笑)。

 和の習い事もしておらず、もちろん着物対談などあるわけがなく、地元商店街の福引を引きに行くのに着物で行き、「おでかけですか」と人に聞かれて昨日もビビってしまったわたしからすれば(笑)、これはとても羨ましいことでした。


 ・・・いや、そうでもないかな? 「着る気が起きなくても着なくちゃならない」著者と、「着る気満々なのに気がひける」わたし。どっちがより辛いだろう? ウーン・・・、難しい問題だ。

 「勉強したくないのにしなくちゃならない受験生」と「勉強したいのにできない苦学生」と同じですね。子供の頃「勉強できる今の世の中は幸せ。昔の苦学生は・・・」と親にさんざ説教されつつ、その幸運な環境を存分に生かせなかった身からすると、前者のほうが必ずしもシアワセとは・・・一概にいえない気がする




 とまれ、同じ「一年間着物を着る」という体験でも、人によって、また置かれた状況によって、こんなにも違うのだ、と知りました。「あるある大事典」になるかとおもったら、全然そうじゃなかった。

 ひとつ共通している部分があるとすれば、それは「着付けがうまくいかない」という悩みでしょうか。でもこれも体型が違うので、気にするポイントも違う。わたしの悩みはお腹、群さんの悩みはお尻。誰もがお腹の出っ張りに悩んでいるわけじゃないんだー、というのが新鮮な驚きでした(笑)。



 でもひとつだけ、グレイトな共通点がありました。それは・・・










Img_121639.jpg
コレです!! エジプト柄の半幅帯。


 実はこれ、なんと、群さんとお揃いなんです! というか、色違い。群さんのは黄色。写真が三回も出てきました。本文にも度々この帯を締めている様子が記されています。ヘビロテされているようです。

 人気作家とお揃いの帯! ウレシイ~~(ミーハー

 この帯は、禍々しいエジプト柄が気に入って買ったものの、外出時には締めたことがなかったのですが、これからは締めます! 外に締めていって、自慢します! 「これ、群ようことお揃いなのよ~!」って^^。




 

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「男を上げる『着物』読本」 president×七緒

男を上げる『着物』読本」という本を図書館で借りました。


男を上げる「着物」読本 〈完全保存版〉 (プレジデント×七緒 ムック)
男を上げる「着物」読本

(2012/11/01)


 夫にも着物を着せたかったのです。だから男着物について書いてある本が読みたかった。


 でも・・・う、うーん、表紙の男性からして好みのタイプではなかったので、上に別の本を乗せて見えないようにして家に置き、あまり見ないまま、図書館に返却してしまいました

 いつも女性の着物姿ばかり見慣れている目には、刺激が強すぎた。小さな写真ならいいのですが、大きな紙面にババーンと男性が下着姿で(着付けのページだから仕方がないんだけど)載っていると生々しく、おぼこ娘でもあるまいに、「キャーーーーーッ!!」って感じ。

 ・・・というか、着物姿の男性って、こういうイメージなんでしょうか。一人ひとり見れば、けっこう整ったお顔立ちなのですが、なぜかどの方もみんな無精ひげをはやしていて、「む・・・むさっ!!」と感じてしまった。男の汗の匂いが紙面から漂ってくるような・・・。きょうびの草食系男子を見慣れた目には野性味ありすぎで、知識を吸収するどころではなく、紙面を静視できなかった。

 ただ唯一、呉服屋の旦那さんはどの店もすごく素敵で、男性の着物姿ってカッコいいなあ、と思いました。商品の写真がメインだから、着姿があんまり大きくないのもよかったのかな? ここだけは無精ひげ度も低かったし。

 ・・・まあでも、あくまでこれはわたしの偏った感想。男男した男性が好き!っていう女性もいるでしょうし、男性の目から見ると、ムサいくらいがカッコイイのかもしれない。

 でもたぶん、うちの夫もこういうタイプは好みじゃないな、と直感したので、夫には見せませんでした。本当は、夫に見せて啓蒙しようと思って借りたのですが、むしろ着物への嫌悪を煽ってしまいそうな予感がして・・・。



 男性に限らず、着物に限らず、ファッションって難しいですね。ファッション誌を眺めていても、案外、一番気になるのは、肝心のファッションではなく、モデルさんの顔だったりする。好きなモデルさんが着ている服は、ウキウキ楽しくいつまででも眺めているけれど、お気に入りのモデルさんでないと、目が素通りしてしまって、肝心の服をよく見ない。

 そんな状態で、果たしてファッションの参考になっているのでしょうか。だってモデルさんが着て素敵な服が、自分にも似合うとは限らないじゃない? ファッション雑誌の役割は「今何が流行っているか」のチェックであって、「さて自分が何を着るか」の判断基準にはならないのかも。

 着物もそう。ブログでも雑誌でも、この人の着姿、好きだな、と思う場合、コーディネート云々より、まず顔かたちが好き、というのがあるような気がします。

 特に、パソコンの画像よりも、本の紙面のほうが、好みの選別が厳しい。なぜでしょうかねえ。パソコンの画面は、家の外にあるものをただ一時的に見ているだけ、という感じがするけれど、本や雑誌は、物体の持つ生々しさがあり、家の中に踏み込んでくるような恐怖があって、よほど好きなものでないと、家の中に置いておきたくない。

 たとえばわたし、ジャニーズの男の子たちって、テレビのドラマなど映像で見る分には決して嫌いじゃない(それどころか、亀梨クンあたりはむしろ好み)なのですが、女性向けのファッション雑誌に載っていると、NO------!!!と思う。せっかく女の子のフワフワしたかわいい世界、なんでそこに男子が割り込んでくるの~~~?!という感じ。



 ・・・そんなわけで、いきなり知らない無精ひげの芸能人から始まる「男を上げる『着物』読本」は、わたしにはハードルが高すぎたみたい


 あーあ、男着物はまだまだ先の夢かなあ・・・。ザンネン。

 でも類似書を見つけたら、また懲りずに見てみようと思います。




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「東慶寺花だより」 井上ひさし

 井上ひさしの小説「東慶寺 花だより」を読みました。全くどこも「きものの本」ではありませんが、鎌倉関連というだけで、わたしの中では「着物」カテゴリの位置づけなので、ここに整理^^;。

東慶寺花だより (文春文庫)
東慶寺花だより (文春文庫)

(2013/05/10)
井上 ひさし

 軽妙洒脱な時代小説でした。舞台は江戸時代。縁切り寺として有名だった鎌倉の東慶寺に駆け込む女性一人ひとりの事情が、章ごとに描かれた一話完結型の物語。梅の章から藪椿の章まで、各章には東慶寺に咲く花の名前がつけられ、東慶寺の一年が綴られています。

 女性のほうから離婚を切出すことが難しかった江戸時代、実際には悲惨なケースが多かったのでは?と想像しますが、そんな駆け込み寺も、井上ひさしの手にかかれば、どんでん返し満載の、飄々と粋な人情モノになってしまう。全体的に、ほんわかした雰囲気です。

 実際に書かれたのはほんの数年前、井上ひさしの遺作となった作品ですが、もし書かれたのが江戸時代だったとしても、この話は人々に愛され読み継がれ、今ごろ古典として残っているのでは?という気がします。当時の世の中は、理不尽なことが多かったからこそ、こういう気風がよく、スカッと後味のいい話が受けたに違いない。胸のすくような話ばかりでした。

 東慶寺に駆け込む女性の事情と思惑は様々。必ずしも夫と離縁したい女性ばかりではなく、いろんな事情があって、性格も身分も様々ですが、どの女性も強く、1本筋が通っている。そこが素敵。

 また素敵なのは、東慶寺を仕切る法秀尼さま。この女性は実在の人物で、水戸藩のお姫さまだったようですが、水戸のご老公顔負けのご活躍。さすがに史実とはだいぶ違うのでは?と思いますが、このはじけっぷりに喝采しました。

 しかしそれにも増して、この本の本当の主役は、稀有な役割をになっていた東慶寺そのもの。いまなお四季折々に美しく、優しい風情をたたえているあの寺は、こんな稀有な役割を担い、凛とした風情で歴史を経てきたのですねえ。

 この本を読み始めた最初の数ページは、知らない言葉はあるし、江戸時代の世界観に慣れなくて、何がなにやらサッパリ分からず、途中で読むのをやめようかと思ったけれど、そこを我慢して読み進めてよかった。ほんの数ページ後からは、途中でやめられないほどに面白い世界が待っていて、一日で読み終えてしまいました。

 東慶寺の四季は完結していますが、未消化のままの伏線がいくつかあるので、著者の余命がもう少しあったら、まだ続きを読めたかもしれません。そこが残念です。




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「アミサンノキモノ」 鳥羽亜弓

 鳥羽亜弓著「アミサンノキモノ」シリーズのvol.1とvol.2を続けて読みました。

新版 浴衣の次に着るきもの (アミサンノキモノ)
新版 浴衣の次に着るきもの

(2003/10)
鳥羽 亜弓
暮らしのきもの歳時記 (アミサンノキモノ)
暮らしのきもの歳時記

(2003/10)
鳥羽 亜弓


 100%着物生活で、2、3歳の幼児二人を育てる通称「アミさん」が書かれた本です。この本が書かれた当時はホームページをお持ちだったようですが、今はもうないみたい。



 この二冊、最初に出版された時期が2年違い、その二年の差が本の内容に顕著に現れているのが興味深かったです。

 一冊目「浴衣の次に着るきもの(vol.1)」は、「着物ママの子育て奮闘記」という感じ。まさに現在進行形で子育て中の着物母さんの日々が赤裸々に綴られた本です。突然手作り裏技紹介が始まったり(※ ウールの裄が足りないときはバイアス方向にアイロンで思い切り伸ばす(p.73)なんて裏技まで!)、章ごとに文体が違ったりと、次のページの展開が読めない。手作り感満載でした。

 二冊目「暮らしのきもの歳時記(vol.2)」は、「ハートフルな着物エッセイ」という感じ。vol.1よりも完成度が高く、きれいに纏まっていました。書かれている内容そのものはvol.1とそんなに変わりませんが、おそらく、子育ての一番大変な時期が過去のものとなり、美しい思い出となってから書かれたのでしょう。どこか臨場感が薄い。

 わたしも子育てを経験したから分かるのですが、子育てというのは、喉元を過ぎると美しき良き思い出に変化してしまう。苦しかったことも熱かったことも、全部忘れて、いい感じにセピア色の写真に仕上がってしまうんです。まさにその現象をこの本で目の当たりにした気がしました。

 で、どちらが良かったかというと、わたしには、圧倒的にvol.1が良かったです。vol.2は大人の配慮や遠慮が感じられ、歯切れが悪い。それに引き換え、vol.1にはソウル(?)が感じられるから。

 ただでさえ大変な幼児の子育て、ただでさえしんどい着物初心者。それを同時に経験したのだから、それはそれは大変でしんどかったことでしょう。その熱さが痛いほど伝わってくる。この著者にしか書けない、それもこの時期にしか書けなかった貴重な本だと思います。子育て経験者として、また着物初心者として、共感する部分がたくさんありました。

 それが私の、自分の財布に正直な範囲で着物暮らしを楽しむ着物、「いいものはいいけど、凄くなくてもいいんだ」と、考える基盤になってます。(p.23)


大事なのは礼を尽くそうとする心。それを各自のお財布の事情にあわせてけんめいに装うのが礼装であって、全国共通の制服ではないという事だと思うのです。(p.24)




 おおっ、と思ったのは以下の箇所。

 さて、長襦袢って、何の為に着るのでしょうか。(中略)

 私の場合は「愛する旦那様との楽しいひとときの為に、着ます!」そう、私にとっての襦袢は女として一番気合の入る所なんです。それが襦袢です。

 何故昔の人はあれだけ襦袢に凝り、お金をかけ、個性豊かな襦袢を残してきたのか? それはひとえに〈情事の勝負服〉だったからでしょう。(p.44)


 私も、同じ着物でも何種類かの着方をする。子供連れの場合、着付ける時に足を肩幅に開き、下前は股ではさめるくらいに浅くあわせ、腰紐を腰骨の上で締める(中略)。これだと子供を抱えて買い物袋を持ち、階段を駆け上がることも可能だ。

 一方、両親に子供を預かってもらい、夫とデートする時は、左足を気持ち引いてスタンスを狭くとり、足元にかけてすぼめぎみに着る。優雅に見える。優雅だが瞬時にダッシュができない。でも大丈夫。子供がいないから(笑)。(p.113)


 女性ですねえ~。ママだけど女性。子育ての渦中にあってもママに終始しないところが素敵。片足を引いて裾すぼみに着る裏技は、わたしもぜひ真似したいと思います。



 一番良かったのは「着崩れ」と題する一節です。

 「着崩れしない為には、どうすればいいのでしょう?」(中略)
 「動かないことです。お姫様や仏像のように、動かなければ着崩れはしません」(p.108)


 着崩れるのは自然な事。そしてそれを〈直す〉事。このくり返しがあって着物だと、思うのだ。

 動けば崩れる胸元をちょくちょく直す仕草が、これまたいいのじゃなかろうか。それが着物独特の色っぽさを醸し出すから、着物っていいねぇ、という感覚が今でもあるのだと、私は思うし、思いたい。

 着崩れするから、危ういから、だからたえず気にする・・・・・・というこの〈はじらい〉がいいのである。(p.109)


 市川昆監督の「細雪」を思い出しました。次女・幸子を演じる佐久間良子の着物を直す仕草の美しかったこと。演技というより、それが身についている。そう感じました。



 たぶんこの本を読んで、「100%着物生活」に憧れる人は少数なのでは、と思います。むしろ現実を見せてくれる本。少なくともわたしは、「わたしには無理っ」と感じました。うちの子たちはもう大人だし、子育て中のアミさんより、はるかにハードルは低い。それでも無理だと思った。

 でも「じゃあ、自分はどの程度着物と付き合いたいのか」。そういう問いを、この本は投げかけてくれました。


 また、「今、初心者の時期にこのブログを書いていて良かった」と思いました。アミサンノキモノvol.1と同じで、わたしも今、きっと今のこの時期にしか書けないことを書いていると思うからです。


 
 

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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