着物本の覚書き

 2013年に読んだ(見た)着物本の覚書き(別記事にした本は除く)。



 着物あるある本:

きくちいまが伝えたい! 買ってはいけない着物と着物まわり」 きくちいま
きくちいまが伝えたい!  買ってはいけない着物と着物まわりきくちいまが伝えたい! 買ってはいけない着物と着物まわり
(2013/11/28)
きくち いま
 特に目新しい情報はないけれど、着物を取り巻く現状に、著者と一緒に憤慨し、溜飲を下げるにはもってこい。




 着付け本:

おうちでできる着物の基本BOOK」 石田節子
おうちでできる着物の基本BOOKおうちでできる着物の基本BOOK
(2012/11/10)
石田節子
 基本的な着付け、帯結び、TPOや季節のあわせ方など、一通りの基礎知識が網羅された本。特に、簡単な着崩れ直しや、自分でできるヘアアレンジが便利。


「一人でできる着付け革命」 笹島寿美
一人でできる着付け革命一人でできる着付け革命
(2007/09/01)
笹島寿美
 写真満載で分かりやすい着付け指南書。「骨格に沿って着れば、崩れにくい」そうで、骨格や筋肉についての説明があり、納得できた。男性きものの着付けもあり(女性はカラー、男性は白黒ページ)。




 写真がきれいな本:

一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び」 別冊NHKおしゃれ工房
一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び (別冊NHKおしゃれ工房)一人で着るデイリー着物―基本の着付けと帯結び (別冊NHKおしゃれ工房)
(2002/11)
 着付けや帯結びなど、写真満載で分かりやすかった。あと、きれいな写真がたくさん! コーディネートの参考になる。価格も1000円くらいと安い。続編「自分らしく着るデイリー着物―コーディネートの楽しみと基本の着付け」もあり。内容的にはかぶっている。


「きもの遊びが、楽しい、嬉しい おさんぽ着」 弓岡勝美
おさんぽ着―きもの遊びが、楽しい、嬉しい (別冊家庭画報)おさんぽ着―きもの遊びが、楽しい、嬉しい (別冊家庭画報)
(2006/01)
弓岡勝美
 「おさんぽ」用のきものに的を絞った本。小紋・紬のコーディネート満載。ほとんどがカラーページ。「きもの一枚に帯三本」のコーデページ、「超大うそつき襦袢」の作り方も。見て楽しく、しかもけっこう使える本。





 コーディネートの本:

「長襦袢の着こなし入門」 笹島寿美
長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)
(2008/10/15)
笹島 寿美(ささじま すみ)
 一冊オール長襦袢。大半がカラーページ。半襟の選び方、長襦袢と着物・季節との色柄素材あわせなど、めくるめく半襟・長襦袢ワンダーランド。抜いた衣紋が詰まってくる・衣紋から半襟が見えてしまうなどの悩み相談コーナー、男性用長襦袢も。手元に置きたい・・・かも。迷い中。


「きものと帯の組み合わせ」 笹島寿美 
きものと帯の組み合わせきものと帯の組み合わせ
(2004/11/01)
笹島寿美

 この本の特徴はなんといっても、そのボューム。とにかく着物コーディネート例が豊富。ぜひ手元に一冊欲しいのですが、大きくてかさばるのが玉にキズ。でも欲しい~~!


きもの・帯 くみあわせ事典」 笹島寿美
きもの・帯 くみあわせ事典きもの・帯 くみあわせ事典
(2004/02)
笹島 寿美
 絶版。TPO別にきもの・帯コーディネートを1ページに一つずつ、多数紹介。大御所が選んだコーデなだけに安心感があるが、20年くらい前に出た本の改版なので、今風ではない部分も。さまざまな織りが出てくるので、織物事典としても使える。大きくて重い。


石田節子実演きもの着こなし術」 石田節子
石田節子実演きもの着こなし術―着付け・着合わせ・小物づかい石田節子実演きもの着こなし術―着付け・着合わせ・小物づかい
(2004/01)
石田 節子
 著者によるシチュエーション別装いの紹介。着付けのページも。「「季節を楽しむ・・・」のほうがわたしは好きかな。


きものコーディネート―きものに強くなる 石田節子
きものコーディネート―きものに強くなるきものコーディネート―きものに強くなる
(2003/10)
石田 節子
 絶版。同じきものを20代、40代、60代が帯を変えて着こなす特集は珍しい。誰かが着た着物姿を直す企画も参考になる。言葉ではっきりと「こうすると、印象がこう変わる」というコツが書かれていて、具体的。


「如月まみのデイリー着物コーディネート」 如月まみ
如月まみのデイリー着物コーディネート如月まみのデイリー着物コーディネート
(2004/12/21)
如月 まみ
 著者は着物ショップ「くるり」関係の方。季節コーディネート例のモデルはトルソーで、銘仙など戦前風。著者の着物姿は戦後風で、両者の間に温度差がある気が。定番コーデの4原則は参考になった。要約すると、「帯も着物もモノトーンを選び、季節限定柄・ポイント柄を避ける」。そうするとコーディネートの幅が広いそうな。納得。



 帯結びの本:

基本の帯結びと変わり結び」 特選実用ブックス
基本の帯結びと変わり結び基本の帯結びと変わり結び
(2006/01/01)
 半巾、名古屋、袋帯の結び方。オールカラー。写真で丁寧に解説。分かりやすい。一つ手元においておくと便利と思い、購入。


半幅帯むすび―かんたん106種」 小久保 美代子
半幅帯むすび―かんたん106種半幅帯むすび―かんたん106種
(2005/07)
小久保 美代子
 オール半巾帯。実際に使える結び方ばかりではないけれど、色とりどりのきものと帯の取り合わせを見ているだけでも楽しい^^。オールカラー。口絵の「帯結び一覧」は圧巻。


「帯結び100選」 笹島寿美
帯結び100選―笹島式決め技の極意帯結び100選―笹島式決め技の極意
(2001/10/01)
 半巾帯だけで10種類以上、名古屋帯のお太鼓、銀座結びはもちろん、袋帯10種類以上、時代結び、男性の帯、たすき、袴の結び方まで、写真で丁寧に解説。8割程度がカラー。ただし、大きくて重く、かさばる本。





 メンテナンス本:

きもののお手入れ&お直し」 世界文化社
きもののお手入れ&お直し 決定版きもののお手入れ&お直し 決定版
(2009/07/07)
 着物の畳み方、着物についたファンデーションの落とし方、足袋の洗い方など、日常的なお手入れ方法+プロに頼む着物のお直し。オールカラー。一冊あると便利かも? この本の続編「自分でできるきもののお手入れ&お直し」は裄出しのバイブルで、いつも大変お世話に。今年一番活躍した本(オールカラー)。


「かんたんソーイング おけいこ着 水屋着」
おけいこ着・水屋着―かんたんソーイング (茶の湯手づくりBOOK)<おけいこ着・水屋着―かんたんソーイング (茶の湯手づくりBOOK)
(2002/09)
木村 幸夫、ちい茶な会 他
 きもの周辺・茶道周辺の洋裁本。うそつき上着(きものの上半身のみ)、巻きスカート(きものの下半身のみ)、
簡易帯(ただ巻くだけ)、、水屋パンツ、そでなし上着(袖なしきもの上半身)、水屋エプロンの作り方。


和ごころ 布生活」 茶原真佐子 浜口美穂 村瀬結子
和ごころ布生活和ごころ布生活
(2008/11)
茶原 真佐子、村瀬 結子 他
 キモノ関連の手作り本。うそつき、作り帯、リメイクのえええ帯留め、前掛けなどの作り方。たすき掛けのやり方なども。




 アンティークきもの本:

「一万円からコーディネートできる! はじめてのアンティーク着物」 弓岡勝美
はじめてのアンティーク着物はじめてのアンティーク着物
(2003/06/21)
アンティーク着物を楽しむ会
 アンティーク着物(昭和初期までの着物)の紹介本。約3分の2がカラー。お店の紹介、Q&Aなど。「通崎睦美さんの着こなしに学ぼう」も。


豆千代の着物モダン」 豆千代
豆千代の着物モダン (マーブルブックス)豆千代の着物モダン
(2003/11/20)
豆千代
 アンティーク着物のコーディネート満載。一見斬新、実は意外とオーソドックス。着付けのポイントや色あわせのコツ、お手入れ方法など(モノによってはコインドライにかけられるそう(p23))も、基本を押さえつつ、しかも柔軟。


大正ロマン着物女子服装帖――ポニア式コーディネート術」 大野らふ
大正ロマン着物女子服装帖―ポニア式コーディネート術大正ロマン着物女子服装帖―ポニア式コーディネート術
(2008/09)
大野 らふ
 約3分の2がカラーページ。華やかなコーディネートが満載だが、チェックや縞など、きものの模様は意外とオーソドックスなものが多く、帯で遊ぶものが多い。同じきものに別の帯も。関連知識も充実。


「アンティーク着物スタイルブック」 大野らふ
アンティーク着物スタイルブックアンティーク着物スタイルブック
(2009/06/18)
大野 らふ
 全体の印象は前作と似ていますが、着物女子スナップが素敵。一般の人の着こなしコーデがたくさん掲載されています。大正風に限らず、年配の方の写真も。大正時代の時流や、Q&Aも読み応えがある。


「CLAMPもこなのオキモノキモノ」 CLAMPもこな
CLAMPもこなのオキモノキモノCLAMPもこなのオキモノキモノ
(2007/02/14)
CLAMPもこな
 アンティーク色炸裂! 対談あり、コーディネートあり、スナップありの、バラエティな本。さすが漫画家、色のセンスが抜群で、手作り小物もプロの域。



 着物に関する知識本:

「きものに強くなる」
きものに強くなる―きものの基本と着こなしきものに強くなる―きものの基本と着こなし
(2001/11/01)
 染めや織り、紋入れなどの技法、TPO、小物の使い方など、非常に詳しく、何か分からないことがあったとき、百科事典のように使えそうな本。大きくて重い。4分の3がカラーページ。


「帯の基礎知識」 全日本きもの振興会推薦
ひと目でわかる!保存版 ― 帯の基礎知識ひと目でわかる!保存版 ― 帯の基礎知識
(2010/06/19)
 帯の文様、織り・染めなどにの製法に詳しいが、カラーページが半数しかないのが残念。


「明治・大正・昭和に見る きもの文様図鑑」 弓岡勝美
きもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見るきもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見る
(2005/06)
オールカラーで、きものや帯によく使われる文様をいわれや歴史、季節などと共に紹介。一つのテーマに複数の写真がサンプルとして掲載されているので、分かりやすい。


「きものの文様 ―格と季節がひと目でわかる」 全日本きもの振興会推薦
きものの文様 ―格と季節がひと目でわかるきものの文様 ―格と季節がひと目でわかる
(2009/06/19)
 きもの文様図鑑と同様の内容で、ほぼ半分の価格。ただし半数がモノクロページなのがとても残念。版が大きいのでめくりやすく、使う季節が一目で分かるようになっているのは便利。


「着物の織りと染めがわかる事典」 滝沢静江
着物の織りと染めがわかる事典着物の織りと染めがわかる事典
(2007/06/19)
滝沢 静江
 類書に比べ、軽くて薄め、気楽に読める事典。タイトルが大きめで、右端に統一されているのも分かりやすい。文章量もちょうどよく、詳しすぎない、着物入門者には嬉しい一冊。8割以上がカラーページ。




スポンサーサイト

テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

「きもの365日」 群ようこ 2

 群ようこの「きもの365日」を、ついに読み終えました。

 この本は、毎日着物を着ると思い立った著者の1年間の日記です。わたしもこの一年着物を着ようと思っていたので、2月に読みかけたのですが、一年を経験しないうちに読んでしまっては、種明かしを先に見てしまうようでつまらないと思い、読むのをやめて、大事にとっておいたものです。

 やっと年末になったので解禁。

 予想通り、とても面白かった!! 著者の経験と、自分のこの一年の経験を比べることができて、とーーーっても面白かったです。読まずにとっておいて正解でした。



 ただ感想は、予想とは異なりました。これを読んだらてっきり「あるある大事典」になると思っていたのに、むしろ、「同じ体験なのに、こんなにも違うのか!」と驚く結果となりました。

 まあよく考えてみれば、それも道理なんですけどね。土壌があまりに違うので。

 群さんは着物を20~30年着続けてきた方、わたしは着物初心者。

 群さんの着物は全てお誂え、わたしのは数千円の中古着物中心。



 この本を読んで何より感じたのは、「着物を着るって大変・・・」です。物理的な大変さだけ見ると、自分で体験したよりもはるかに大変そうで、こんな苦労はわたしには無理っ!と思いました。もしこれを2月の時点で最後まで読んでいたら、着物に恐れをなし、着ることを諦めてしまっていたかもしれない。そんな大変さでした。

 とにかく毎日、半襟付けと足袋洗い、そして着物の整理に追いまくられる。様々な不運に次々見舞われる。雨コートや着物が度々色落ちしたり、たった3回着ただけの袷の裾が袋になったり、極端にシワシワになってしまったり。

 あまりに大変なので、著者自身、ほぼ毎日着物を着たのは最初の1ヶ月だけで、それから半年以上、週に一度のお稽古事の日と、どうしても着物を着る必要のあるとき(着物対談とか)しか着物を着なくなってしまいます。

 九月八日の日記にこうあります。

きもの365日といいながら、年頭に挫折してしまったので、忸怩たる思いである。秋になったらせめて週に三日くらいはと、秘かにチャレンジの炎を燃やしていたのに、この暑さでは見事にその気持ちも萎える。(p.216)


 それでも半襟付けや様々なメンテナンスといった雑事・悩みから解放されることなく、多忙な著者をますます多忙に追い込む。だから着てはいなくても、やはりこの本は「きもの365日」なのです。



 これを読んで、わたしもけっこう苦労したと思っていたけれど、実はこれでもラッキーなほうだったのかもしれない、と思いました。

 裄出しに追いまくられ、袋直しを余儀なくされ「あーあ、誂えの着物なら、こんな苦労はしなくて済むのに」と中古着物しか買えないわが身の不幸を嘆いたこともあったけれど、お誂えはお誂えで、実はもっと大変なのかもしれない。

 その理由を推測してみるに、高価な着物のほうが天然染料だから色落ちしやすいのかもしれない? 新しい意匠の着物はまだ充分に検証されていないから不具合が起こりやすいのかも?? 実際はどうしてだか分かりませんが、とにかく大変そう。



 あと、この一年、わたしは初心者だからこんなに辛いんだろう、と思ってきた。でも実は、初心者ならではのビギナーズラックに守られてきたのでは、という気がしてきました。「予備知識が少ない」というビギナーズラックに。

 著者は本物志向で、経験と知識があるがゆえに様々なこだわりがあり、ラクなほうに流れることを自分に許さない。

 たとえば、衿芯は絶対に三河芯でなくてはならないので、洗濯のたびに半襟を付け替えなくてはならず、半襟付けに追いまくられる。その長襦袢、半襟も正絹。だからよけい手間がかかる。

 着物ももちろん正絹なので、いかに蒸し暑い時期であろうと、雨天の日は雨コートを着なくてはならない(雨コートだけはポリエステルでもいいらしい)。その雨コートは何度も色落ちして、着物に色を移してしまう。

 着物の下に洋装の下着を着ることを潔しとしないものだから、腕が冷え、着物を着るたびに体調を崩してしまう・・・。


 
 わたしは基礎知識が不足しているがゆえに、こだわろうにもこだわりようがなく、それゆえラクだったんだなあ、と読んでいて思いました。

 何が正式で、何が邪道かも分からなかったから、いろんな人の言うことに翻弄され、一時は確かに辛かったけれども、最終的には、自分の気に入ったやり方を好きに選べた。

 様々なルールにがんじがらめになりはしたけれど、それは人からとやかく言われるのが怖かったからで、自分自身には何のこだわりもない。だからひとたび別の考えに触れると、たやすくルールの呪縛から解放される。もしルールを作っているのが自分だったら、そう簡単ではなかったと思います。

 必ずしもラクなほうがいいとは思いませんが、もし著者ほどに大変だったら、わたしは今着物を着ていないと思うので、垣根が低いところから始められて幸いでした。




 一方、精神的にはわたしのほうが辛かったと思います。この本にはわたしが一年間、感じ続けてきた精神的な辛さが全く書かれていない。わたしは「こんなわたしが着物を着ていいんだろうか」という負い目をずっと感じていたけれど、それが全くない。これも意外でした。

 いや・・・よく考えれば、これもむしろ当然か。

 著者は有名な女流作家で、この本を出す2年前にはきものに関する本を出している(※「きものが欲しい!」(2002年) 文庫本化は2006年)。和の習い事や着物対談など、着物を「着なくてはならない」場面も多く、毎日着物を着ようと思い立ったのだって、ただの酔狂ではなく、仕事のため。

 つまり着物を着るのがむしろ使命なのだから、「着ていいのかな」も何もないものですね(笑)。

 和の習い事もしておらず、もちろん着物対談などあるわけがなく、地元商店街の福引を引きに行くのに着物で行き、「おでかけですか」と人に聞かれて昨日もビビってしまったわたしからすれば(笑)、これはとても羨ましいことでした。


 ・・・いや、そうでもないかな? 「着る気が起きなくても着なくちゃならない」著者と、「着る気満々なのに気がひける」わたし。どっちがより辛いだろう? ウーン・・・、難しい問題だ。

 「勉強したくないのにしなくちゃならない受験生」と「勉強したいのにできない苦学生」と同じですね。子供の頃「勉強できる今の世の中は幸せ。昔の苦学生は・・・」と親にさんざ説教されつつ、その幸運な環境を存分に生かせなかった身からすると、前者のほうが必ずしもシアワセとは・・・一概にいえない気がする




 とまれ、同じ「一年間着物を着る」という体験でも、人によって、また置かれた状況によって、こんなにも違うのだ、と知りました。「あるある大事典」になるかとおもったら、全然そうじゃなかった。

 ひとつ共通している部分があるとすれば、それは「着付けがうまくいかない」という悩みでしょうか。でもこれも体型が違うので、気にするポイントも違う。わたしの悩みはお腹、群さんの悩みはお尻。誰もがお腹の出っ張りに悩んでいるわけじゃないんだー、というのが新鮮な驚きでした(笑)。



 でもひとつだけ、グレイトな共通点がありました。それは・・・










Img_121639.jpg
コレです!! エジプト柄の半幅帯。


 実はこれ、なんと、群さんとお揃いなんです! というか、色違い。群さんのは黄色。写真が三回も出てきました。本文にも度々この帯を締めている様子が記されています。ヘビロテされているようです。

 人気作家とお揃いの帯! ウレシイ~~(ミーハー

 この帯は、禍々しいエジプト柄が気に入って買ったものの、外出時には締めたことがなかったのですが、これからは締めます! 外に締めていって、自慢します! 「これ、群ようことお揃いなのよ~!」って^^。




 

テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

「昭和の戦争と平和」カラーで綴る昭和史

 今ついに、群ようこ著「きもの365日」を読んでいます。そこにテレビで放映されたNHKスペシャル「昭和の戦争と平和」についての記述があり、ネットで探してみたらyou tubeにあったので、見てみました。


 ・ 「昭和の戦争と平和」カラーで綴る昭和史 No.1No.2No.3No.4
 ・ 「昭和の戦争と平和」 BGM (ダイジェスト版)


 8割以上が戦時中の映像で、着物に関する映像はごくわずかでしたが、ここでは着物についてのみ記します。

 「きものの花咲くころ」や江戸東京博物館の特別展示で、戦前の着物女性の写真は見たことがありましたが、映像、しかもカラー映像で見るのは初めてでした。

 でも気付いたことは同じ。今とは少し着物の着方が違う、ということです。

 今は、帯は下を締め、気持ち上をゆるくしたじょうご型が推奨されているけれど、戦前の画像・映像では、帯の上がきつく、みぞおちがへこんで、その上に胸が乗っている。帯自体もクタッと波打っていたりする。

 お太鼓も、今は割と四角い印象ですが、昔のお太鼓は、てっぺんがとんがって五角形だったり、カマボコ型だったり。



 以前は、こういうのを見て、昔の着付けはアバウトだったのね、と解釈していましたが、実はそうではなく、当時はそういう着方が主流だったのでは、と思えてきました。

 なぜならば、お太鼓がとんがるのはともかくとして、意図せずしてたまたまきれいなかまぼこ型になってしまう、ということはないと思ったからです。


 そもそも全身シルエットの目指すところが違う気がする。

 今は、着物はなるべくまっすぐ直線的に着るものとされていて、補正を使ってまでも、胸とおしりの間のくびれを埋めようとする。それに引き換え、昔の着方は曲線ぽい。

 中原淳一の描く着物姿もそうですよね。女性の体が持つ曲線が強調されている。



 どうしてこういう違いがあるのか。考えてみたら、「シワ」の捉え方の違いでは、と思えてきました。

 今はとにかく「シワ」を嫌う。なるべくシワができないように着付け、衿には衿芯、帯には帯板を入れる。ウェスト補正をするのもひとえに、帯にシワを作らないためだと思います。

 着物は平面的に仕立てられているのだから、その形を尊重して、なるべく平面的に、シワを作らないようにしましょう、というのが今のスタンスなのかな? 折り紙の姉さん人形みたいな形が美しいとされている。


 一方、中原淳一の絵の何が魅力って、着物に寄るシワですよね。布に寄るシワが、包み隠されている女性の丸みを想像させる。だから少女の絵であっても、なんとなく色っぽいのだと思います。

 今にも衿がずり落ちそうな細い肩、ゆるくズレた帯・・・。足先まで布で覆ってはいても、中には華奢な体が隠れていますよ、とほのめかしている。それはイラストだからではなく、そもそも当時はそういう着方が主流だったのでは、と映像を見て思いました。

 それに比べると、今の着方は貞操堅固ですね。アンティーク着物の本を見ても、今のモデルさんは今の着方で品行方正に着ている。映画もそう。舞台が戦前であっても、今の映画は今の着方。

 でも昔の着方も色っぽくていいな、と本物の昔の映像を見て思いました。折り紙の姉さん人形は、折り紙だから、曲線なんて作りたくても作れないのであって、生身の女はもともと丸っこいのだし、丸っこく着ても良いのでは。

 もっとも、腹が丸い、という事態は避けたいですが(笑)。

 

 

テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

「男を上げる『着物』読本」 president×七緒

男を上げる『着物』読本」という本を図書館で借りました。


男を上げる「着物」読本 〈完全保存版〉 (プレジデント×七緒 ムック)
男を上げる「着物」読本

(2012/11/01)


 夫にも着物を着せたかったのです。だから男着物について書いてある本が読みたかった。


 でも・・・う、うーん、表紙の男性からして好みのタイプではなかったので、上に別の本を乗せて見えないようにして家に置き、あまり見ないまま、図書館に返却してしまいました

 いつも女性の着物姿ばかり見慣れている目には、刺激が強すぎた。小さな写真ならいいのですが、大きな紙面にババーンと男性が下着姿で(着付けのページだから仕方がないんだけど)載っていると生々しく、おぼこ娘でもあるまいに、「キャーーーーーッ!!」って感じ。

 ・・・というか、着物姿の男性って、こういうイメージなんでしょうか。一人ひとり見れば、けっこう整ったお顔立ちなのですが、なぜかどの方もみんな無精ひげをはやしていて、「む・・・むさっ!!」と感じてしまった。男の汗の匂いが紙面から漂ってくるような・・・。きょうびの草食系男子を見慣れた目には野性味ありすぎで、知識を吸収するどころではなく、紙面を静視できなかった。

 ただ唯一、呉服屋の旦那さんはどの店もすごく素敵で、男性の着物姿ってカッコいいなあ、と思いました。商品の写真がメインだから、着姿があんまり大きくないのもよかったのかな? ここだけは無精ひげ度も低かったし。

 ・・・まあでも、あくまでこれはわたしの偏った感想。男男した男性が好き!っていう女性もいるでしょうし、男性の目から見ると、ムサいくらいがカッコイイのかもしれない。

 でもたぶん、うちの夫もこういうタイプは好みじゃないな、と直感したので、夫には見せませんでした。本当は、夫に見せて啓蒙しようと思って借りたのですが、むしろ着物への嫌悪を煽ってしまいそうな予感がして・・・。



 男性に限らず、着物に限らず、ファッションって難しいですね。ファッション誌を眺めていても、案外、一番気になるのは、肝心のファッションではなく、モデルさんの顔だったりする。好きなモデルさんが着ている服は、ウキウキ楽しくいつまででも眺めているけれど、お気に入りのモデルさんでないと、目が素通りしてしまって、肝心の服をよく見ない。

 そんな状態で、果たしてファッションの参考になっているのでしょうか。だってモデルさんが着て素敵な服が、自分にも似合うとは限らないじゃない? ファッション雑誌の役割は「今何が流行っているか」のチェックであって、「さて自分が何を着るか」の判断基準にはならないのかも。

 着物もそう。ブログでも雑誌でも、この人の着姿、好きだな、と思う場合、コーディネート云々より、まず顔かたちが好き、というのがあるような気がします。

 特に、パソコンの画像よりも、本の紙面のほうが、好みの選別が厳しい。なぜでしょうかねえ。パソコンの画面は、家の外にあるものをただ一時的に見ているだけ、という感じがするけれど、本や雑誌は、物体の持つ生々しさがあり、家の中に踏み込んでくるような恐怖があって、よほど好きなものでないと、家の中に置いておきたくない。

 たとえばわたし、ジャニーズの男の子たちって、テレビのドラマなど映像で見る分には決して嫌いじゃない(それどころか、亀梨クンあたりはむしろ好み)なのですが、女性向けのファッション雑誌に載っていると、NO------!!!と思う。せっかく女の子のフワフワしたかわいい世界、なんでそこに男子が割り込んでくるの~~~?!という感じ。



 ・・・そんなわけで、いきなり知らない無精ひげの芸能人から始まる「男を上げる『着物』読本」は、わたしにはハードルが高すぎたみたい


 あーあ、男着物はまだまだ先の夢かなあ・・・。ザンネン。

 でも類似書を見つけたら、また懲りずに見てみようと思います。




テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

お揃い銘仙

 11月に買った銘仙ですが。

Img_118318.jpg

 この着物と同じものを、偶然ネット上で見つけました。コチラ

 だいぶ古いブログ記事なので、この方が手放して、それがうちに来たのかも?と一瞬思いましたが、掛け衿の柄の出方が違うので、ただ単にお揃いのようです。

 そんなことってあるのか、と思い、今度は意図的に探してみたら、また見つけました。これも同じ? これも柄の出方は違いますが。

 さらにこれも。洋服にリメイクされていますが、たぶん生地は同じ。

 黒地に赤白の水玉模様の銘仙なら他にもたくさん見つかりますが、水玉の大きさとか配列などからして、全く同じ生地と思われるのは、今のところこれくらい。

 しかし、洋服とは違い、着物の同柄ってレアなのに、こんなに同じものがホイホイ見つかるなんて、そんなことってあるんですねえ~! 面白い^^。


 銘仙は正絹でありながら、大量生産されて安価だったからこそ庶民に普及したそうなので、柄がかぶることもそう珍しくはないのかな。オーソドックスな柄だしね。

 生地幅が広く、繊維が弱っていないので、比較的新しい時代のものかな、とも思います。少なくとも戦後に作られたものでは。

 でもそれにしたって、どこかの産地から日本中に出荷された同じ柄の兄弟が、人の手から手に渡り、こうして画像とはいえネット上で出会うって、ドラマチック~!

 中古着物って、どこで生まれて、どういう経路を経てきたのか、そういうのを想像するのが楽しいんですよね。

 こんな経験が出来てよかった。娘用に買った着物ですが、ますますこの銘仙が好きになりました。




テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ