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「JIN-仁-完結編」 大沢たかお

 勢いで「JIN-仁- 完結編」を見終えました。

jin2.jpg
JIN-仁- 完結編 DVD-BOX

(2011/09/16)
大沢たかお、綾瀬はるか 他

 いよいよ動乱の時代。前作以上に悲惨な場面が多く、見るのがしんどかったです。これ、もしテレビで毎週見ていたら、続きが気になりすぎて、生活に支障が出たんじゃないかと思う。全部終わってから一気に見られてよかったです^^。

 何しろタイムワープモノなので、いまいち???なところもありますが、この手のものとしては比較的納得できる終わり方でした。薬のビンがなぜあそこに?というのはありますが^^;。んー、これも一種の歴史の修正力なのかな??


 わたしがこのドラマを通じて感じたのは、何より、和することの大切さです。主人公は、医術を通して、どんどん人の輪を広げていく。最初は西洋医学の別の流派と和し、次に東洋医学。牢獄の中でさえ。そして、戦いからは何も生まれないと坂本竜馬が悟った瞬間、日本の未来は決まったのだと思いました。


 人間の本質は変わらずといえども、日本人は歴史から学び、徐々に進化してきたと、わたしは夏に日本史を学んでいたときに気付きました。古代史あたりはもう、ウンザリするほど親兄弟間の骨肉の争いばっかり。民衆の犠牲の上に、国のトップが個人的な恨みや私利私欲の争いを繰り広げていた。

 ところが兄弟げんかの複合体だった保元の乱のわずか3年後、平治の乱は家同士の戦いとなり、親族の強い結束の元に家同士が争う源平合戦時代の幕開けとなりました。戦国時代は国同士の戦いとなり、聡明な領主は民衆を味方につけることを覚えた。更に明治維新では、方法論は違えど、日本という国を外国から守ろうという思いは幕府側にも薩長側にも共通していた。

 日本史の3大転換期である源平合戦・戦国時代・明治維新では、家、国、日本全体と、連帯の範囲が一段階ずつ広がっているのです。いまだに戦争はこの世からなくならないけれど、日本人はこれでも、長い歴史の中で一歩ずつ、勝利への道は和することだと学んできた。第二次世界大戦という教訓を経た今、日本人の連帯の範囲は更に広がっているはず。そう信じたいです。



 着物に関しては、完結編では、仁友堂の切り盛りをする咲の着物が、その経済状況を如実に物語っていました。

 実家にいたころ華やかな小紋をとっかえひっかえしていた咲は、仁友堂が逼迫すると、家から持ってきた染の着物を売り、一枚の紬を着たきり。帯も染め帯。さすがに大奥に上がるときだけは柔らかものを着ていましたが、それもたった一枚。

 でも松平家の奥方を治療してからは、褒美を頂いたと見えて、紬のバリエーションが増えました。

 また、武家のお嬢さんだった頃は、半襟は白でしたが、紬を着るようになってから、淡い色の半襟に変わりました。これが可愛かった^^。わたしは、ベージュの紬にベージュの半襟という、着たきり時代のコーデが、優しくて一番好きです。鈍いピンクに薄紫の半襟というコーデもありましたね。

 色のはっきりした華やかな小紋には真っ白な半襟もいいけれど、紬に白の半襟は強すぎ、着物が半襟の白さに負けてしまう。紬にはやはり、少し色のついた半襟が素敵だな、と思いました。わたしも咲を真似しようと思います^^。

 
 
 
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テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

「JIN-仁-」 大沢たかお

数年前放映されたテレビドラマ「JIN-仁-」を見ました。現代の医師が幕末のタイムスリップする物語です。

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JIN-仁-

(2010/03/17)
大沢たかお、中谷美紀



 最初にこのドラマを見始めたのは夫です。先週、江戸東京博物館へ行き、江戸で盛り上がったので、以前から見たかったこのドラマを思い出したのですと。興味もない人を無理やり博物館に付き合わせたかも、と思っていたので、それを聞いてホッとしました。



 とにかくよく出来たドラマでした。本当ーーーーーに面白かった!! 3日で11話全部見てしまいましたが、まだ続編が残っているので、これから見ます。

 ストーリーが面白いだけでなく、登場人物がどの人も非常に魅力的、セリフもいちいち含蓄があり、配役も最高!(※ のだめカンタービレの真澄ちゃんが、武家の真面目な青年とは! 小出恵介、芸の幅、広すぎでしょう(驚)) 隅から隅まで楽しめるドラマでした。



 着物鑑賞も存分に楽しめ、この時代の、身分・境遇の違いによる着物の違いが整理できました。

 この時代、武家の女性は小紋に全幅つづれ帯の文庫結び。つまり、染めの着物に織りの帯。

 町人は先染めに黒い掛け衿。衿の汚れを目立たなくする工夫だったのでしょうか。帯は全幅帯をふっくらと角出しに結んだり、半幅を貝の口みたいに簡単にまとめたり。織りの着物に染めの帯。

 このドラマの公式サイトのお江戸マメ知識には、花魁の前帯について書かれていました。それによれば、むしろ帯は前に締めるほうが本来の姿だそうです。

 この時代は身なりを見れば、身分が一目瞭然だったのですね。



 着物の着こなし方も、いちいちチェックしてしまった。とくに襟元。どれくらい衣紋を抜いているか、どのくらい半襟が衿から出ているか、どれくらいヨレたりシワが寄っているか、まで(笑)。後ろの衿から半襟が見えている着こなしが多かったですが、衿と平行に薄く見えている分には、全然だらしなくないですね。これからはあんまり気にするの、よそう・・・。



 また、着ているものの違いにより、人の印象が変わるのが面白かったです。同じ人でも、花魁の着物を着ているときと、町人の着物を着ているのでは、まるで印象が違った。

 ドラマの中では、きっちりと着物を着こなし、生まれついてのお堅い武家の娘にしか見えなかった綾瀬はるかが、水着を着ればこんな風に変わる、というのが衝撃的でした。これはこれでとっても魅力ですけどね。

 「人間は外見より中身」とはいうものの、着るものによって、表情までが変わってしまう。何を着るかって、大事ですね。着物にかまけていると、わたしは自分がただ無為に遊んでいるような気がして実は後ろめたいのですが、ファッションも大事だなあ、と思いました。



 とはいえ、人の魅力は外見だけでは決まらないんだな、と思ったのもまた事実。中谷美紀という女優さんはちょっと老け顔な気がして、それほど好きなお顔立ちではなかったのですが、その美しさといったらなかった。壮絶なまでにきれいでした。特に目。豊かな内面を映し出すような、キラキラと輝く、ものすごく魅力的なまなざしでした。 

 きれいな着物は着ている人を引き立てるけれど、人もまた、美しい着物をより引き立てるんだな、と思いました。

  


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「雨月物語」 溝口健二

 溝口健二監督の「雨月物語」を見ました。

 最近、着物へのモチベーションがとことん下がっていて、浴衣以外、自分で着る気になれないので、せめて別の形で着物との接触を保とうとしています。


雨月物語 [DVD]
雨月物語

(2011/02/26)
京マチ子、森雅之 他
価格:421円


 これも古典中の古典。怪奇小説。ただ映画は上田秋成の原作「雨月物語」とはだいぶ違っていて、雨月物語からは着想を得た程度の、全く異なる物語でした。

 これはよかった! 白黒映画(なんせ封切りは1953年)なので、とことん地味ですが、なんともいえない味がありました。白黒映画には陰影しかないからこそ、余計凄みがある。これぞ映画!って感じ。また、舞台を見ているような感じもありました。

 物語(※ウィキペディアに詳しいあらすじがあります)も印象深かった。物の怪も出てきますが、それが主題ではない。一口に言えば、戦国時代の戦乱によって翻弄された二人の男が、紆余曲折を経て、自分を取り戻す物語です。

 女たちはそんな男どもに翻弄され、いい迷惑。でも男は男で、立身出世や金銭を欲する心は、女房を愛する気持ちから出ている。そこがなんともいえず切なく、ハッピーエンドとはいえないものの、後味の良い映画でした。



 この映画では、男が女に着物を買ってやるシーンが二度出てきます。ギリギリの生活をしていた者が余剰のお金を手にしたとき、まず愛する女に新しい着物を買ってやる、というのが、なんともほほえましい。

 先日見た「好色一代男」では、主人公が大金持ちの父親に向かって、「金を蔵にばかり溜め込まんと、おかあちゃんに新しい着物の一枚も買ってやったらどうですかい」と言うシーンがありました。羽振りの良い商人の妻でありながら、主人公の母親は非常に貧しい身なりで、やつれた顔。そういう父親を反面教師として、好色一代男は自分の人生を突き進んでいくのであります。


 外国の物語でも、崇拝者からドレス一式がプレゼントとして届く、というシーンがよくありますが、装身具のプレゼントって、特別な意味を思っているように感じます。

 わたしは元来オシャレではなく、着飾って出かけるより、家で本を読んでいるほうが好きですが、じゃあプレゼントは、ドレスや着物より、本のほうが嬉しいかって、ぜーったいそんなことはない。男性から貰うなら、絶対、装身具か花のほうが嬉しい(※ 但し、贅沢感の漂うものに限る(笑))。

 本を貰っても、まあ嬉しくないわけではないけれど、誰がその本をくれたか、すぐ忘れてしまう。わたしにとって本は、贅沢品ではなく、必需品だから、ときめかないんですね。

 そこへ行くと、装身具や花は、たとえ嫌いなヤツから貰っても忘れられない。その気持ちに応えるつもりは全くありませんが、とりあえず気持ちはしっかり伝わる。それは、必需品ではないからだと思います。贅沢品だから。なんだか女としての価値を認めてもらったような気分になります。


 今日見た映画で、主人公の女房が、「きれいな着物が着られることより、買ってくださるあなたのお気持ちが嬉しいのです」と言いますが、まさしくその通り!

 特に、お金のない者が、頑張って働いて、なけなしの金で、愛する人のために、ドレスや着物を精一杯頑張って買ってやる。これぞ最高のロマンだなあ、と思います。賢いかどうかは別として。・・・いや、愚かだからこそ、ロマンチックなのかもしれません。






テーマ : きもの キモノ 着物
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「好色一代男」 市川雷蔵

 DVDで古い映画を見ました。

好色一代男 [DVD]
好色一代男 [DVD]

(2006/09/22)
若尾文子、中村玉緒 他


 DVDとして発売されたのは2006年のようですが、映画の封切りは1961年。50年以上前です。わたし、まだ生まれてない~!

 こういう映画って、二重の意味で「時代モノ」だから面白い。舞台が江戸時代であるのみならず、映画が作られた時点がすでに昭和クラシック。昭和の感覚で見つめなおされた江戸時代の感覚を、いま、平成の目で見るわけで、こういう古い映画を見ると、何か、すごくブレたような、不思議な感覚が味わえます。



 ちなみにこの「好色一代男」、原作を読んだことはなく、でもずっと興味はありました。

 名前は中学生の頃から知っている。こんなにスケベったらしい名前なのに、名だたる古典文学として、試験によく出る最重要項目ってところがすごいギャップで、実際のところ、どんな内容なのか、読んでみたかった。

 でもこんな名前の小説を、花も恥らう乙女が、図書館の貸し出し窓口に差し出す勇気、あるはずないじゃないですか。この作品への興味は、胸に封印されたまま、幾年が過ぎ去り、先日久々に、通訳案内士の試験勉強で再会したというわけです。

 それで今回こそはと思い、DVDを借りてみたわけですが、ツタヤで借りるときも、勇気、いりました(笑)。

 でもR指定はついていないし、実際濡れ場らしい濡れ場はない。予告編の口上によれば、「人間の官能を大胆に描いた西鶴の傑作を得て、世之介に扮する市川雷蔵と、初めての時代劇に取り組む増村保造監督が情熱を傾けて寄り添う最大の話題作」とのことですが、原作はともかく映画は「官能」の類ではなく、やはり「古典」と呼ぶに相応しい作品でした。


 また、コメディという触れ込みで、実際可笑しい場面もたくさんあるのですが、反面、江戸時代が抱える矛盾がいやというほど描かれており、人もたくさん死ぬ。手放しで笑える映画ではありませんでした。

 そんな中、この主人公の世之介(よのすけ)という男は、ただの好色男ではなく、彼なりに一本筋の通った好色男なのであります。惚れたおんなのためなら、掛け値なしに必死になる。金もバラまいてしまう。残忍で理不尽な暗い江戸時代の社会の中で、彼だけがひたすらピュアで太陽のように明るい。空腹で倒れそうでも、牢屋に入れられていても、彼はひたすら明るく、何者をも恐れず、ひたすら女に尽くしまくる。

 その「女」というのが、諸々の理由で、一人ではなく、複数(というか3742人)というのはさておき(笑)、実にあっけらかんと社会の枠組みをはみ出してしまうその生き方に、ある種の清清しさを覚えるのは、わたしだけではありますまい。

 楽しいばかりの映画ではなく時代背景がけっこうヘヴィーなので、何度も観返す気にはなれませんが、いい映画でした。

 きれいな着物もたくさん出てくるしね^^。遊郭が頻繁に出てくるので、着物は豪華。赤い襦袢からはだけた白くてスベスベの足がよく出てきましたが、女の目から見ても、きれいだなあ、と思う。

 男性があでやかな女性の着物を着てゾロリと出揃うオカマ遊郭なんていう珍しい場面もありました。

 まあでも、映画で着物を見るのはわけないですね。時代劇観れば、どれにでも着物が出てくるのは、ありがたい限りです。



 これまでに何本か、着物に注目して観てきましたが、江戸時代から昭和初期まで共通しているのは、胸の打ち合わせが浅い、ということです。おそらく、戦後だけが特殊なのでしょう。戦後の占領時代、「アメリカ兵に胸元に手を入れられたりしないよう、女性は胸の打ち合わせをきつくする」という習慣があったそうなので、その名残が今でも残っているのかな、と思いました。

 
 


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「春の雪」 三島由紀夫原作

 三島由紀夫原作の東宝映画「春の雪」をDVDで見ました。

春の雪 [DVD]
春の雪

(2006/04/28)
妻夫木聡、竹内結子 他


 ストーリーは微妙・・・。純愛モノなのかな、と思いますが、そもそもなぜ二人がそこまで惹かれあうのかがよく分からず、感情移入できなかった。主人公たちの心情が理解できないと、せっかくの純愛も、ただの身勝手にしか思えない。二人が惹かれあっていく過程をもう少し描いて欲しかったと思います。

 でもアマゾンのレビューでは評価が高いようなので、原作を読んでから見ると、また違った感想になるのかもしれません。映画って時間が限られているから、エピソードが削られがちですものね。

 また全体的に、作り物めいた映画ではありました。俳優さんたちがいかにも演技しているかんじで、リアリティに欠ける。ただ唯一、先日見た「おとうと」にも一クセある役どころで出演していた岸田今日子が50歳年をとって出てきて、またしても異彩を放っていました。この方の存在は本当に奥行きがある。登場するだけで、作り物っぽかった物語がいきなりリアリティを帯びる。本当にこういう人がいたんじゃないか、という気がしてなりませんでした。


 ともあれ、きれいな映画でした。絵になるシーンがいっぱい。

 着物姿がたくさん出てきたのも楽しめました。有産階級の女性は、明治時代くらいまで着物を端折らず、きものを引きずって着ていたそうですが、大正時代が舞台のこの映画では、公家の血を引くおひいさまのヒロインも、現代同様、端折って着ていました。

 でも着物の衿の打ち合わせは今より浅かったようですね。年齢に拠らず、身分に拠らず。そして半襟はぽってり。今は、着物の衿のV字も、半襟のV字も角度がそれほど変わらないけれど、この映画の着物は、半襟の角度が浅く、着物の衿は鋭角で、角度がかなり違いました。

 あと、帯の位置が今よりだいぶ高いような・・・? 胸のほうまで帯が来ている。もしかして、帯の幅が広いのかな? 今まで見たほかの映画でもそうですが、昔が舞台の映画って、いろんな幅の帯が出てくるんですよね。今は胴に巻く部分は、どんな種類の帯でもだいたい15センチ前後ですが、昔のは帯によってすごく幅が違う。

 着物のかたち自体は変わらないのに、着方には流行り廃りがあるって面白いですね。洋服は、時代につれ、そもそも服の形からして変わるけれど、着物は形は変わらず、着方だけが変化していく。

 洋服はタックをとったりウェストを絞ったりして、誰も着ていない状態でもすでに人間の体の形をしていますが、着物は限りなく一枚の布に近く、誰かが着て初めて、衣服として完成するようなところがある。

 だから着物を着るのって難しいんだ、と思いました。着方によって形が変わってくるから。「着物の形は着る人の裁量に任されている」とでも言えば聞こえはいいが、つまりそれは「人によってはうまく着られない」ってことわけで・・・^^;。


 ヒロインを演じた女優さん(竹内結子)は最初、振袖を着て出てきたときには、それほどきれいだとは思いませんでした。顔の造作は「細雪」で雪子を演じた吉永小百合にソックリで端正なのですが、何か板についていない感じで、平凡な印象。特にこれといった魅力が感じられませんでした。

 ところが話の途中で、振袖以外のものを着たときのヒロインが、あまりにきれいなのにビックリ! 特に薄い服(洋服)や下着姿のときなど、ドキッとするほど目が美しく、人とはこれほどまでに変わるものかと思いました。

 何か、この女優さんのもつ、本来の持ち味が出てきた感じ。「美しさ」とか「魅力」って、造作が整っているかどうかとはまた別のところにあるのかもしれませんねえ。

 「何を着るか」だけでなく、「どうそれを自分のものにするか」も大事。ただ着せられているだけでは、どれほど贅沢なものを着せられていても、それほどよくは見えない。表情なり、しぐさなりにその人なりのパーソナリティが感じられ、それが身に着けたものと作用し合って初めて、フワーッと魅力が浮かび上がってくるんだなあ、と感じました。

 


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プロフィール

うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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