留袖体験記

 土曜日、ついに娘の結婚式でした。

 ついに、というのは、娘はすでに昨年の秋に事実上、法律上、結婚しているからです。昔は入籍と式・披露宴がセットでしたが、最近は入籍を済ませてからゆっくり式に向けて準備するカップルが多いようです。

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バージンロード(リハーサル)。


 今どきのウェディング、何だか不思議で面白かったです。

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指に馴染んだマリッジリングを外し、改めて指輪の交換(笑)。

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とっくに入籍してるけど、改めて結婚証明書にサイン(笑)。


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 ちなみに式場は横浜・日本大通りのla banque du LoA。かつて銀行として使われていた建物で、市の指定文化財だそうです。文明開化の香りがするロマンチックな洋館でした。


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式は弦楽カルテットの生演奏。

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牧師さんは西洋人。日本の結婚産業、さすがに手が込んでいる(笑)。


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贅沢にも、一棟貸切でした。



 さて、こんな洋館で、母親は何を着たらいいのか?

 せっかくだから留袖が着たい、と思いました。留袖って着たことないので。

 でも建物内のチャペルで挙式ってことは、父親はモーニングに決定。・・・ということは、夫婦のつりあいからして母親も洋装かな?

 ところが親ごころゼクシィ(というのがあるんですねえ)を読んだら、今は半数以上がチャペル挙式なのに、母親の衣装は75%が留袖なんですってね。

 新郎のお母さまも同じページをご覧になったらしく、じゃあ父親は二人ともモーニング、母親は留袖にしましょうか、と切り出してくださいました。こういう話し合いって新郎側が口火を切ってくれると助かりますね。

 まあそれぞれ好きなものを着るんでもいいとは思いますが、両家で揃えたほうがビジュアル的にきれいだし、結婚式って一種のショーだから、なるべくなら列席者の前で、両家の息のあったところを見せたいじゃないですか。「このカップルなら末永くうまく行きそうだ」と、列席者を安心させるのも披露宴の目的の一つですものね。

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おかげさまでシンメトリーに決まりました。


 留袖はレンタルしました。レンタルで気に入った柄を見つけたので。

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左がわたしの留袖の柄です。前にも後ろにも鳳凰が飛んでいて華やかなのと、青緑色のエキゾチックな雰囲気が気に入りました。

真ん中は新郎のお母さまの留袖。暖色系で優しげ。こちらはツルですね。

 お互い色がかぶらず、でも柄の華やかさや生地の良さなどは釣り合っていて、良かったと思います。右はわたしの手持ちの留袖。こうしてみると、色がなくて、地味だなあーーー。これにしなくて良かった・・・。

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上はわたしの帯。「帯はお任せ」というレンタルショップが意外と多かったのですが、このお店は帯の柄が決まっていて、それが素敵だったのもポイントでした。

 最初は自前のを着ようと思いましたが、レンタルにしてよかったです。何も考えなくても全部業者さんが揃えてくれて(わたしが頼んだ店は、なんと補正用のタオルまで入れてくれてました!)、式場の着付け係に送ってくれて、帰りはまた着払いで式場から送り返せ、本当にラクでした。

 夫のモーニングは、新郎側が「タキシード.com」というレンタルショップで借りると聞き、こちらも同じものをレンタル。良心的な価格の上、事前に無料で試着できるサービス(自宅に届けてくれる)が良かったです。服はぴったりでしたが、靴が少しきつかったので、ワンサイズ上げました。

 新郎側と品番まで同じにしたのは品質を揃えたかったからですが、ネクタイの柄まで同じだったら制服みたいでヘンかも、という一抹の不安が。でもネクタイが2本ついていて、好きなほうを選んで使えたので、柄がかぶらずに済みました。

 下の娘は、会場の雰囲気と、新郎の妹御のミディ丈のドレスに合わせ、お姉ちゃんが謝恩会で着たピンクのドレスを着ました。

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披露宴会場にて。花嫁のドレスはお色直し後のもの。


 意外と大変だったのが、親族の装いです。

 最初に婚家の母と義妹からも着ていくものについて打診があり、「洋館だし、洋装でいいと思う」と伝えたら、ホッとした様子で、「じゃあ洋装」ということになりました。

 そのあと実家の母と妹と話し、わたしはてっきり二人とも洋装だとばかり思っていたら、どういう風の吹き回しか、「レンタルを利用してラクに着物が着られるのなら、着物にする」と言うのでビックリ。「わが一族きっての着物通」と評価されているのか、「おねえちゃん、手配よろしく」の一言で、手配を一任されました。

 ところが、わたしの実家の母と妹が留袖を着ると知った途端、婚家の母と妹までが「じゃあこっちも留袖で」という話に

 でもどうも無理をしている気がしたのに加え、花嫁の親族がみんなで示し合わせたかのようにゾロッと留袖で大集合というのも、何かを主張しているみたいでけっこうリスキーな予感がしたので、夫に頼んで、「洋装でいいよ」ともう一度伝えてもらいました。

 結果的に、新郎側の親族はみなさん洋装だったので、婚家が洋装にしてくれて助かりました。


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左から、わたし、父、母、妹。

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上は母の留袖と妹の色留袖の柄のアップ。

 母は小柄で、本当はSサイズなのですが、総刺繍の豪華さが気に入り、Mサイズのこれにしました。お店に電話で尋ねたら、柄が上までないので大丈夫でしょう、とのことだったので。裄はさすがに長めでしたが、それ以外は特に問題ありませんでした。よく似合っていたと思います。

 妹のリクエストは「暖色系の色留袖」のみ。ところがこの条件を満たすのが大変だった!! 春らしい色の色留袖は、「これいいな」と思うと、ことごとく4月の貸し出しが決まっていて借りられなかったのです。もう少し早く探すべきでした。3月下旬では遅すぎました。最終的には楽天のお気に入りに、「日程的に借りられ」「サイズ・年齢が合う」「暖色系の色留袖」ばかりピックアップして登録し、妹にわたしの楽天IDを教えてその中から自分で選んでもらいました。



 結婚式って面白いなあ、と思ったのは、わたしの結婚式のときは、「新郎側」だった婚家の両親や妹が、今回は一緒にこちら側に座っていること。当たり前のことではあるのですが、なんとなく不思議で、感慨深いものがありました。

 今回は新郎側・新婦側に分かれて座ったあちらのご両親とわたしたちだって、将来、孫の結婚式に出るときは、一緒に同じ側に座るわけです。身内になるってそういうことなんだなあ、と思いました。結婚って不思議ですね。


 何はともあれ、和やかで楽しい式でした。本当に楽しかった!

 披露宴でのケーキ入刀は結婚した二人が最初にする共同作業、なんて言いますが、結婚式自体が共同作業。結婚式って、うまく行けば絆が深まる反面、後にしこりを残す例もけっこう聞くので、万事が良い感じに運んで良かったです^^。

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ケーキカット。このケーキ、あとで配られましたが、ものすごく美味しかったです。

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近況報告

 すっかりご無沙汰しております。もう4月ですが、これが今年最初の更新ですね。

 なぜ更新しないかというと、着物を着ていないからです。

 なぜ着ないかというと、1月に足を痛めてしまったからです。中足骨頭部痛というのになってしまったらしく、靴の中敷なしでは痛くて歩けません。草履は中敷が使えないので、履けないのです。

 家の中ですら、中敷なしではすぐ足が痛くなるので、室内履きの中に中敷を入れて歩いています。

 そんなわけで、着物は1月から全く着ていません。

 実はこの4月に長女の結婚式・披露宴があり、留袖を着ます。これはもう例外的なイベントですから、足の痛み云々は言っていられない。足が痛かろうが何だろうが、とりあえず無難に母親の役をこなさねば。



 留袖は、昨年中に一枚、新古品を購入しておいたのですが、結局レンタルを着ることにしました。気に入った柄のレンタル品を見つけたからですが、自前の留袖は、いろいろ考えているうちに面倒くさくなってしまった、というのもあります。

 何が面倒だったかというと、

 留袖用の白い帯締めと帯揚げを持っていない。これをどこかで買わないと。

 手持ちの白い長襦袢の裄が短めで、留袖と合わない。

 レンタル品のほうが、半衿もきれいについていそう。

 レンタルなら小物まで一式揃っているけれど、自前だと自分で点検して漏れがないよう、揃えなくてはならない。
 (昔、友達の結婚式に振袖を着ようと思って式場に持っていったら、なんと帯が入っていなかった、という笑えない経験があります)

 レンタルなら式場に直接送ってもらえるけれど、自前だと自分で持っていって、帰りも持ち帰らなければならない。

 レンタルは着たあとそのまま返せるけれど、自前は着たあとの手当てが必要。


・・・うーん、やっぱりレンタルは便利。申し込みさえすれば、あとは何も考えなくていいところが便利です。

 去年までのわたしなら、着物ファンの意地で、自前のを着たと思いますが、いまは着物テンションが極限までダダ下がり。レンタルするまでは、留袖のことを考えると、億劫で億劫で仕方がなかった。

 気に入った柄を見つけ、レンタル予約を入れた途端、それまでの気の重さが一気になくなり、「この柄が着られるんだ」と思ったら、結婚式が待ち遠しくなりました。

 着付けとヘアメイクも、式場に予約を入れました。ただ会場に足を運び、まな板の鯉になっていれば、支度が全部済むはずです。


 着物ファンにあるまじき解決方法で、スミマセン。

 でも、レンタルを借りたことで、着物を着ることが楽しみになってよかったな、と思いました。


 結婚式が終わったら、初めての留袖体験記を書きます。(そう、留袖着るの、初めてなんです)

 そのあとは・・・。足の痛み次第ですね。

 結婚式の次は、いつ着物を着られるかなあ? この足は、治るまで3年かかる人もいるらしいので。

 あーあ。もう、着付けのやり方、忘れちゃったかも><

 

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プロフィール

うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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