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気持ちの問題

 何かを始めるときって、一つ一つ障害を乗り越えていかなくてはならない。今回の着物に関しての障害は、以下の5つでした。


1.自分で着られないこと

2.帯・小物がそろっていないこと

3.足袋や草履の問題

4.知識や経験がないこと

5.気持ちの問題


 1の着付けについては、毎日練習したら、約1ヶ月で、一応着られるようになりました(半幅帯のみ^^;「はじめての着付け」参照)。

 2の小物については、ワゴンセールやリサイクルショップやヤフオクを利用したら、意外と安く揃えられました(「着物のお値段」参照)。

 3は、最近の草履・足袋事情の改善により、すでに問題は解決していました(「足袋と草履」参照)。

 4の知識や経験は、そもそも始めなくては揃いませんから、ひとまずペンディングとしました(「着物元年」参照)。

 物理的な問題ってあんがい克服しやすいんですね。克服する対象がはっきり見えているから。工夫と努力プラス多少の財力(?)があれば、なんとでもなります。



 最後に残ったのが、5の「気持ちの問題」です。気持ちの問題っていうのは、どこからどう取り掛かったらいいのか分からないから難しい。ふとした拍子にコロリと気の持ちようが変わる場合もありますが、何をどういくら考えても平行線のまま、たった一歩が踏み出せないこともある。

 着物については、何にも知らない自分が着ていいのかな?っていうのがすごくありました。しかも「この」着物を。

 わたしが着たかったのは、タンスの肥やしになっている黒基調の綸子の総柄小紋です。25年以上も前に作り、一度も袖を通したことのないこれを着たい。ただバクゼンと着物が着たいわけじゃない。わたしが着たいのは、「この一枚」なんです。



 でも・・・。

 今の世の中、そもそも着物を着ているというだけで目立ちます。しかも、たまに街で見かける着物姿は、わたしの着物のような、派手な柄ではない。無地か、もしくは遠目では無地に見えるほど細かい柄か。

 色も地味。しぶーい藤色か、しぶーいピンク、或いはしぶーいグリーン。いずれにしても、何色の着物という以前に「何か渋い色」という印象が先に来る感じの、地味な着物です。

 年配の人だけではない。たぶんお茶席に行くのでしょうが、たまに見かける着物姿は、年齢を問わずそんな感じで、わたしが正月に着たみたいに、光沢のある生地にはっきりした色柄なんて人は、見たことがない。

 ただでさえ目立つ着物姿。しかもこんな色柄で、一体何のためにわざわざ目立つのか。



 でも、それでも着たい。なんでだか分からないけど、すごく着たい。



 そんなとき、前にも書いたように、娘の振袖の着付け師さんにこの着物を見せに行ったんです。そしたらその方曰く:

 「確かに関東で今の流行りは紬と江戸小紋ね。観劇に行っても、誰も彼も、これでもかッっていうくらい、みーんな地味。でも関西はもっと華やかですよ。京都行ってごらんなさい、柄のはっきりした小紋なんて、ちっとも珍しくないわよ」



 ええっ、そうなの?!と思い、ネットで「京都 着物姿」とかで画像検索をかけてみました。

 そしたらひっかかってきたのが、着物ブログ。

 まず驚いたのは、その数です。着物を着ている人って、多いのねえ。街ではほとんど見かけないのに。着物を着る人の割合はきわめて寡少、でも人口1億超の日本を全部あわせれば、それなりの数いるってことでしょうか。

 そしてその中には、華やかな着物がお好みの方もたくさん! それも、必ずしもお若い方ではない。そして、ちっともヘンじゃない! 変じゃないどころか、すごく素敵でした。

 特に勇気付けられたのが、「きものカンタービレ」です。この方はもう、ほんとに、ほんっっっとに素敵!! きれいな色、華やかな柄を、とっても素敵に着こなしていらっしゃる。

 ほんと、もう素敵で素敵で・・・。ため息をつきながら、毎日見るうちに、ますます「着物を着たい」という気持ちが膨らみました。まずは目の前にある一枚から。

 この方(朝香沙都子さんとおっしゃる)が素敵なのは、見た目だけじゃありません。着物と向き合う姿勢が素敵。さまざまな決まりごとを自分なりに咀嚼し、形式にとらわれることなく、さりとて無視することもなく、現代の現状と伝統との折り合いをつけながら、ご自分なりのやり方で着物と付き合っていらっしゃる。その心意気に惚れ惚れしました。

 そして、わたしもそんなふうに着物と付き合っていかれたらいいな、と思いました。「誰かがこういうから」とか、「こういう目で見られたくないから」とかではなく、自分なりに答えを出していかれたらいいな、と。

 とはいえ、朝香さんのブログが人気ダントツ・ナンバーワンのブログであることに勇気付けられたのも、また事実です(笑)。この方が素敵だと思うのは、わたしだけじゃない、という安心感がありました。・・・すいません、自分ってものがないヤツで・・・^^;。

 でも自分なりのスタンスを持て、といわれても、まだ無理。だって右も左も分からないんだもん。「とりあえず人を真似ておけば安心」「誰か詳しい方のお墨付きを貰っておけば安全」っていうのが現実問題としてあります。

 だから、今すぐじゃなくていいんです。ゆっくり様子を見ながら、経験を積みながら、徐々に自分なりの答えを出していかれるようになれれば。


 そして、最初に出した答えが、「この小紋を正月に着るぞ!」でした。



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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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