「大人のおでかけゆかたコーディネート帖」 秋月 洋子

 気分はすっかり夏!なわたしが、4月から愛読している本です^^。

大人のおでかけゆかたコーディネート帖 (小学館実用シリーズ LADY BIRD)
大人のおでかけゆかたコーディネート帖

(2008/05/24)
秋月 洋子

 ハハハ・・・もうビョーキ。4月初頭からコタツに足を突っ込んで、この本を眺めていたのだから(笑)。最初は図書館で借りましたが、大好きすぎて、買っちゃった^^。秋月テイスト、大好きなんです。

 

ゆかた以上、夏着物未満


というのが、この本のコンセプト。タイトルは「ゆかた」ですが、表紙を見ても分かるとおり、ゆかたの下に長襦袢を着、名古屋帯を締める、着物っぽい着こなしがメインです。


 ・・・って、実を言うと、わたし、ゆかたと着物の区別、つきません^^;。「浴衣と普通の着物の違いって何?」とスペイン語の先生によく聞かれるのですが、説明できない。「浴衣は夏に着る着物で、たいてい木綿で出来てて・・・」と答えるんですが、正確ではないなあと思う。

 ウィキペディア「浴衣」には

通常は木綿地の単物で、和服の中で最も単純かつ基本的な構造


とありますが、木綿地の単物(ひとえもの)でも浴衣であるとは限らない。久留米絣や川越唐桟などは浴衣とは呼べない気がするし、木綿は浴衣でなくても単衣仕立てにすることが多いですもんね。

 逆に、木綿でなければ浴衣ではないかというと、これも違う。たとえば小千谷縮などの麻や絹紅梅は、浴衣と呼べないこともない。

 「浴衣=夏の着物」でもない。絽や紗の訪問着なんか、どう逆立ちしたって浴衣とは呼べないでしょう。

 バチ衿なら浴衣かっていうと、それも違う。ウールや紬にもバチ衿の着物はありますからねえ。


 ・・・とどのつまり、何が浴衣の定義かっていうと、よく分からないわけで^^;。

 もしかして、浴衣と着物の違いというのは、「生地」や「仕立て」の違いではなく、「着方」の違いなのかな、と思っています。長襦袢を着ない着方を「浴衣」と呼ぶのかも。このページでも、浴衣という言葉は、そういう感じの意味合いで使われているように思えます。

 だから、長襦袢を着る以上、わたしにとっては「浴衣」ではないわけで、この本は「ゆかたの本」というより「夏のカジュアル着物の本」だと思っています。薄物未満の夏着物の本。今、紬でランチを食べに行ったり、花見に行ったりしている、そういうシチュエーションをそのまんま夏にしたとき、何をどう着たらいいのか教えてくれる本です。



 あ、ちなみに、もう一冊、これと似た本があります。「大人のための ゆかたのきほん」(2012/5/31)。タイトルの印象がソックリ^^;。内容も、長襦袢を合わせる着こなしなど、似た部分も。

 ただ読者層が違う。秋月さんの本は、すでに自分で着物を着られる30代以降向けですが、こちらは初めてゆかたを自分で着ようとしている10代~20代向き。着付けや帯結びも載っていて、「大人」といいつつ、ゆかたの色柄も、モデルさんもカワイイ^^。

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同じ「大人ゆかた」の本でも、表紙の印象からして違う^^。



 秋月さんの「大人ゆかた」に話を戻しますと、この本のよいところは、実践的なことです。コーディネート例をただ並べるだけでなく、「どこが肝か」が詳しく書いてあるから好き。

 たとえば、夏着物の時期を6月下旬から9月の上旬までと設定し、その着こなしの変化を見せてくれたりする。「夏」と一口に言っても、初夏と晩夏では風情が違う。その風情の違いをどう着こなしに反映させるか、異なるシチュエーションにどう対応していくかなどがよく書かれています。

 帯や着物の選び方も、中道というか基本的で、年齢を選ばないので、安心して真似できます。そもそも中年以降の大人が着られるような夏のカジュアル着物にはどんなものがあるのか、なかなか街では見かけることがないので、「そんな選択肢があるのか」とわかるところがありがたい。

 ただちょっと物足りないのが、小物についての説明。草履の説明は充分ですが、長襦袢と足袋についても、詳しい説明が欲しかった。各素材の着心地・TPOなど。うそつき袖などについても説明が欲しかったかな、と思います。




 でもとにかく、秋月さんの本は大好きで、夏限定の「大人のおでかけゆかたコーディネート帖」と、十二ヶ月の「おでかけ着物コーディネート帖」、秋月さんの本二冊は、どちらもわたしのバイブルです。

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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