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「はじめての、ふだん着物」

 たくさん出ているきもの初心者本の中で、これはちょっと年齢の高い人もカバーかな?と思った本です。

はじめての、ふだん着物―ひとりではじめる、うれしい楽しい大人の着物生活 (主婦の友生活シリーズ)
はじめての、ふだん着物―ひとりではじめる、うれしい楽しい大人の着物生活

(2007/10/01)
主婦の友生活シリーズ


 決してはっきりと中高年向けなわけじゃないのですが。ただ登場する方の年齢層が他の本よりも高めで、親近感を覚えました。着物初心者本はたくさん出ていますが、割と可愛らしいモデルさんが多く、見てて楽しいんだけど、なにか「自分のための本」って感じがしないんです。

 「着物初心者」というと、出版社もなんとなく、若い人を想像するのでしょうが、年齢が上なら着物を着なれている、というわけでもないのが今の現状。現に、齢50の初心者がここにいるわけだし、80過ぎの母ですら、着付け教室に通った世代です。

 着物を日常的に着ていた世代はすでにあの世暮らし、今生きてる人たちは世代を問わず、着物を着慣れている日本人なんて、ほとんどいないんじゃないのかな?


 ただ中高年が今の若い人たちより恵まれていると思うのは、親に誂えてもらった着物をいくつかは持っていることです。わたしの世代はまだギリギリ、誂えた着物を持ってお嫁入りする、という習慣がまだ残っていた世代。

 たぶん今は、さしあたって使う予定のない着物を誂えたりはしないでしょう。我が家を考えたって、娘たちが結婚する際、着物を持たせるか、って、たぶんしないと思う。


 そういう意味では、わたしたちの世代は、まだしも今の若い人たちよりは、着物に対する敷居が少し低いかもしれない、と思いました。だって、ないのは着る技術だけで、モノはあるんだものね。

 自分は持っていなくても、母親や祖母の着物ならある、という場合も、まだ今ならあるだろうけれど、あと数年して断捨離が進んだら、どうだか分からない。ある日突然、着物を着ようと思い立っても、腰ひも一本ない、という状況になるのでは。


 そんなことを思ったのも、この本に「着物と帯のほかに必要なもの一覧」(p.46)というページがあったからです。曰く、「肌着・足袋、タオル、腰ひも4~5本、じゅばん、半えり、えり芯、ピンチ、だて締め、帯板、帯枕、帯揚げ、帯締め」。

 タオルとピンチ以外、どうにも代用のできないものばかり。よし振袖を一式持っていたとしても、兼用できるのは肌着、足袋、腰ひも、えり芯くらいのもので、ふだんに着物を着ようと思ったら、襦袢からして新たにそろえなくてはならない。

 改めて、着物を一から始めるって、ものすごく大変なんだな、と思いました。わたしも家になくて、実家のタンスを引っ掻き回したからよく分かる。もしそれもなかったとしたら、きっと最初の一歩を踏み出すことなく一生を終わっていたことでしょう。

 ・・・いやいや、そのほうがむしろ幸せだったかもしれませんけどね(笑)。なんでこんなことに足を踏み入れちゃったんだろう、といまだに思うから^^;。



 でもこの本を眺めていたら、最初の一歩を踏み出したときの自分を思い出して、懐かしくなりました。同時に、まだ初心者であることに違いはないけれど、少なくともゼロ地点にいるわけではないんだな、って思いました。

 「ふだん着物」に限定した内容だから分かりやすく、なんとなく好きだな、と思う本です。





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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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