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夏向きの帯

 写真の帯は、オークションで落札したものです。


Img_2617.jpg
紗帯です。

 こういうの、三重紗帯って言うらしいです(※ヤフー知恵袋参照)。紗生地が二枚、さらに裏地がついている三重構造。表面の紗には刺しゅう、内側の紗は変わり織になっていて、表から透けて見えます。帯芯が入っていない、柔らかい帯です。


 なかなか凝った感じで気に入ったのですが、商品説明に「巻き帯の一部に下敷きのようなものが入っています」とあり、それがちょっと気になりました。柔らかい帯なので、おそらく帯板代わりに縫いこんだのだろうとは思うけど、何か別のとんでもないものが縫いこまれてたらどうしよう?!と思ったんです。


 「なにかとんでもないもの」とは。


 いや昔ね、軍服マニアの知り合いがいて、昔の軍服を集めていたんです。で、その人が言ってたんです。

「軍服にはよく、ポケットの口が縫ってあるのがあって、そういうのは危険だから買わない」って。



 何がどう危険なのかというと。

 口を縫い閉じたポケットの中には、お守りとか、誰かの手紙とか、その人が大事に肌身離さず持っているようなものが入っていることが多いのだそうです。


 そして時には、それと一緒に、思念や怨念、無念までが縫いこまれている・・・。


 安いからといって下手にそういう軍服に手を出したりすると、夜中に読経が聞こえてきたり、突然原因不明の病気にかかったり、ポルダーガイストに見舞われたりするのですと。




 その話を聞いたのははるか昔のこと。かれこれ35年も前のことです。だからすっかり忘れていたのですが、オークションの商品説明を読んでいたら、ふとその話が頭をよぎった。

 とはいえ気に入ったので、「いやいや、そんなの迷信」と笑い飛ばして入札。

 そしたら他には誰も入札せず、開始値で落札できてしまった・・・。



 いつもは帯ってなかなか落札できないんです。特に夏帯。着物はそうでもないけど、帯はもう、何度入札して敗れたことか・・・。ショボい金額までしか競らないからでしょうが、とにかく気に入ったものはなかなか落札できない。



 ところがその夏帯が、なんなく取れてしまった。



 急に不安になりました。

 なんで他に誰も入札しないの?!

 ・・・ひょっとして、わたし、ヤバいものを買ってしまった?!

 あーどうしよう?! 千人針とか、そういうものが、思念と一緒に縫いこまれていたりしたら・・・。



 だから問題の帯が到着すると、すぐに確かめました。固いものが入っている場所を手の感触で確認し、一部解いて中を確かめてみた。



 そしたら。

 入っていたのは、こんな感じのものでした↓









Img_2621.jpg
プラスチックのカレンダー・・・の切れ端?



 1951年と1953年。

 ・・・よかった、戦後だ・・・。



 これが縫いこまれていた場所は、一巻き目の、ちょうどお腹の前にくる部分。おそらく帯板代わりになりそうなプラスチックの薄い板を探したら、たまたま見つかったのが不要になった古いカレンダーだったのでしょう。

 帯板にしては小さく、ちょうど前柄の下に来る感じ。もしかしたら、帯を巻くときの位置の目安にもしていたのかも。ここを体の正面に持ってきさえすれば、二巻き目を巻かなくても、前柄を正確に正面に出すことができますから。

 ・・・おお、なんという一石二鳥なグッドアイデア!! 中古っていうのはときどき、こういう、元の持ち主のグッドアイデアを盗めるから面白いのよね~♪♪



 ・・・って、ついさっきまで怖がっていたのは誰だっけ?(笑)





 とにかく、一件落着。帯に祟られなくて済みそうです。すでに二回外出時に締めましたが、特にポルダーガイストに見舞われたりはしていません。

 まあ最初の外出後、熱を出し、1週間寝込んだけど。んーーー、ま、たまたまかな?(笑)





 夏帯にまつわる、夏向きのお話でした(実話)。


 ・・・どう? 少しは涼しくなりました?
 
 

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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