「手ほどき七緒 5万円で着物入門」

 題名どおり、ほんとの入門、着物に最初の一歩を踏み出すための指南書でした。


手ほどき七緒 2009.11―特別編集・完全保存版 安く賢くひと揃え5万円で着物入門 (プレジデントムック 七緒別冊)
手ほどき七緒 2009.11―安く賢くひと揃え5万円で着物入門

(2009/11)


 雰囲気的に若い人向けな気はしますが、楽しめました。

 まず、目のつけどころがいいと思いました。価格にこだわっているところがいい。いくらあれば、着物を着られるのか。初めて着物を着ようとするとき、一番知りたいのは、なによりまず、そこだもの^^。

 このムック本に出てくる着物はほとんど全て、値段が書かれています。中古着物も多いので、実際にはその価格で同じ着物が手に入れられるわけではありませんが、「だいたいこれくらいの値段」と当たりをつけられるだけでもありがたい。

 着物の値段はピンキリ・・・と言ってしまえばそれまでですが、中古ならこれくらいの金額、プレタの新品ならこれくらい、仕立てる場合はこのくらいの金額から、という目安が分かるのはとても便利だと思いました。




 ただ初期費用に5万て・・・どうなんだろう??

 正直、わたしなら出せなかったかな。わたしの場合、着物と長襦袢という一番の大物があり、草履も娘のを借りられて、約1万円の初期投資で済んだ(※ 過去記事参照)からこそ始められた。(というより、持っていたから着ざるをえなかった^^;)

 何もないところから5万かけても着ようと思うのは、本当に「着物を着たい!!」という気持ちがはっきりと固まっている人だけだと思う。そういう人にとっては、数十万の世界だと思っていた着物の世界が5万に降りてくるというのは、福音かもしれない。
 
 ただ、着物に憧れる人というのは、そういう不退転の決意(?)を最初から持ってる人ばかりではないと思うので、もう少し安い選択肢も書いてあると良かったかな、と思います。たとえば既製品のポリの着物なら、新品でも1万円以下で帯と着物と草履のセットが揃うし、着付け小物一式セットも別途1万円以内で揃う。そういう選択肢もあると、もっと敷居が低くなったかも。




 「母の着物 大復活宣言」の特集はとても気に入りました。このコラムのすごいところは、「あるものは何でも使う」のではなく、「何を生かし、何を捨てるか」を教えてくれるところです。この視点は現実的だと思いました。

 今あるものを活用するのも確かに大事なことだとは思うけど、現実問題、なんでもかんでもあるもので済ませられるかって、そうはいかないもんね。だってファッションなんだし。


 具体的には、着物は小紋か紬を選び、帯もカジュアルな名古屋帯をチョイス。帯締め・帯揚げは新調し、淡い色調のものにする。草履も今風のものを自分のサイズで新調し、バッグは手持ちの洋装用のものを使う、というようなことが書かれていました。

 なるほどー。写真を見ると確かに。着物はかなりベタベタに昭和っぽい着物なんですが、「現代でもアリ」な感じにまとまっている。良い落としどころだな、と感じました。

 何から何まで実家のタンスから出てきたものだと、昭和が舞台のドラマから抜け出してきたみたいですが、着物や帯といった大物は昔のものを生かしつつ、小物で現代らしさを加えてやると、確かにいい感じにまとまる。こういうテイスト、好きだなあ、と思いました。




 他にも、半幅帯の縫い方とか、うそつき襦袢の作り方などが載っていました。

 ひとつ謎なのは、後ろのほうのお店の紹介ページで、お店ごとに「初心者向きコーデ」と「中級者向きコーデ」が掲載されていたこと。初心者と中級者で一体何が違うのかがよく分かりませんでした。

 中級者向けのコーデのほうがお値段が高め、という傾向はありましたが、それ以外は、初心者向けコーデのほうが無難なコーデ、ってこともなさそうだし、中級者コーデのほうが想定年齢層が高め、ってこともなさそう。一体この違いは何???(謎)

 ・・・とか思いつつ、じっくり見比べてしまった^^。

 そうやってじっくり眺めさせる。初級・中級はどうでもよく、実はそれが狙いかも?・・・と深読みしてみたりもして(笑)。




 とにかく楽しい本でした。図書館の返却期限が来てしまったのでいったん返しますが、そのうちまた借りて、もっとじっくりコーディネートを眺めたい。

 同じシリーズの他の本も読んでみようと思います。






 
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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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