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雨の問題

 「わざわざ雨の日にまで、着物を着る必要はないさ」

 4月いっぱいまで、単純に、そう思っていました。



 ことはそう簡単ではないぞ、と気付いたのは、5月。益子に行ったときです。

 当日の天気予報は「曇り時々晴れ」。でも着物は取りやめ。なぜなら降雨確率が20%あったからです。可能性は低いけれど、雨が降るかもしれない。そう思ったら怖くて、水に弱い絹の着物を着る気になれませんでした。

 実際は、予報通り「曇り時々晴れ」。雨は一滴も降りませんでした。



 冬場は天気予報など見ることもなく、その時点で雨が降っていなければ、何の躊躇もなく着物を着ていました。

 でも5月以降は、天気予報のチェックが欠かせなくなりました。今降っていなくても、数時間後には降るかもしれない。ここで降っていなくても、出先では分からない。そういう可能性を考えるようになったのです。





 「わざわざ雨の日にまで、着物を着る必要はない」、晴天の多い冬場は単純にそう考えていた。

 春になって気づいたのです。実は天気には無限の段階があり、「雨の日」「晴れの日」と簡単に仕分けできるものではないのだと。

 降雨確率が何パーセント以下なら、「雨ではない」と認定できるか。50%? 20%? それとも10%?

 20%でも「雨かもしれない」と思ったわたし。これが10%なら「晴れ」と認定できたか。たぶん違うでしょう。絹の着物を万が一にでも雨でダメにしたくないのなら、0.01%の降雨確率だって着られない。確率を突き詰めると、着物なんて着られる日はないことになります。

 この日本で絶対に雨の降らない場所、それは屋根のあるところだけ。雨の可能性を除外していたら、着物というのは、屋内でしか着られないことになります。


 でもそれってヘン! 絶対ヘン!! その閉塞感がイヤで、5月、わざと雨の日に着物を着ました。雨でも着物が着られることを確認したくて。絹モノは避け、ウールの着物を着ました。




 今年の6月はカラ梅雨で、水不足が心配なほど。結局雨はほとんど降りませんでした。でもそれは結果論。いつもそうとは限らない。雨が降る可能性は常にあったのです。

 6月に行った歌舞伎座では、膨大な数の人が集う中、着物姿の人は数えるほどしかいませんでした。推定着物率、1%未満。

 この日も結局、ほんの一時小雨がパラついただけ。雨らしい雨は降りませんでしたが、いつ降り出してもおかしくない空模様でしたから、着物を取りやめた人も多かったのでは、と思います。


 先日行ったさくらんぼ狩りでは、あろうことか天候のチェックが頭からスッポリ抜け落ち、出先で雨に遭ってヒヤリとしました。幸いすぐに止んだので、着物をぬらさずに済みましたが、降らなさそうに見えても、油断してはいけないと、改めて思いました。

 当日ですら、数時間後の天候がこれだけ読めないのですから、増して、後日の天候があらかじめ分かろうはずもない。もともと着物を着る人は少ない上にもってきて、夏場はますます着る人が少ないというのは、暑い、という理由だけではないのでは。暑い上に持ってきて、天候が読めないからでは、と思います。




 でもね・・・。


「雨の日にまでわざわざ着物を着るなんて、そこまで頑張る必要ないんじゃない?」

「暑い夏にまでわざわざ着物を着る必要、ないんじゃない?」

以前はそう思っていたけれど、今は違う。


 ベストな天候、ベストな環境、暑くも寒くもなく、雨も風も塵の心配もない環境で、しゃなりしゃなりと着るばかりが着物だとは思わないから。


 だから多少の不都合は工夫で乗り切って、夏も積極的に着る場を見つけよう、と思います。



 「なあに、あの人、このクソ暑いのに、無理して着物で頑張っちゃって」 人から見れば、そんなふうに見えるかもしれない。



 でも気にしな~い!!

 夏に着物を着るハードルは、冬以上に高いことは覚悟の上です。





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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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