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「つくろいものやはじめます」 石橋富士子

 こんな本を読みました。


つくろいものやはじめます (お江戸あやかし物語)
つくろいものやはじめます (お江戸あやかし物語)

(2011/10/06)
水沢 いおり 作
石橋 富士子 絵


 分類から言うと、たぶん童話です。子どもの本。挿絵満載で、絵本に近いです。文章に挿絵がついているというより、絵の中に文章がある、に近い。

 でもわたしの中では「着物本」に分類されています。なぜかというと、挿絵を描いているのが石橋富士子さん(ぺたこさん)だから。

 あと、舞台が江戸時代だから。そして、主人公が「つくろいもの屋」だから。直接着物が主役なわけじゃないけれど、深くかかわっているので。




 そして、これがなかなかの名作でした。

 なんといっても良いのは、雰囲気。絵も文章も、すごくいい。両方が合わさることで、更に良い。

 出てくるもの全てが江戸の風物で、「江戸ロマン」って感じ。

 言葉遣いも江戸風味、満載!

 「妖怪」は「あやかし」、「関西」は「上方」。

 「ちょいと、しっかりしとくれよ」

 「おっと、ごめんよ。おどかしちまって」

 「みょうな話だねえ。その黒岩なんとかってやつに、おとがめはなかったんですかい」

 天狗とか妖怪とかが登場するファンタジーですが、背景がしっかり書き込まれているので、臨場感がありました。絵も、優しくてきれいなのに、同時に粋で、文章にぴったりでした。


 また、オール江戸風味な中に、ときどき感じる平成っぽさがスパイスになっていてよかった。「のけぞりました(p.40)」「つっこみをいれながらも(p.134)」(笑)。

 完全に江戸じゃなく、ときおりフッと平成の世に引き戻してくれる感じがお茶目^^。





 いいなあ、こういうの^^。

 最近、着物に関しては、ディープにガガーッとハマった出だしに比べると、だいぶ沈静化してきて、ちょっと中だるみっぽい感じですが、深くハマっていない分、広がってきたように思います。

 とにかく「着る」ことが大事だった最初の頃に比べ、興味が着物の周辺にまで飛び火してきたんです。着物への興味をきっかけに、今まで興味のなかった他のいろいろなことに、興味が出てきた。

 たとえば、以前は海外にしか興味がなかったけれど、着物ブログで日本国内にもきれいなところ、たくさんあるんだな、と知り、国内旅行に行きたくなりました。



 この本も、着物に興味を持つ前だったら、ここまで気に入らなかったかも、と思うんです。着物に興味を持つ前は、日本史にも和裁にも、全く興味がなかったので。


 今は和裁にも日本の歴史にも、そして江戸時代の風物や言葉遣いなどにも興味があるから、物語や挿絵だけでなく、この本の隅々まで楽しめた。

 もともと素晴らしい本、ということもあるけれど、そういう本の良さが分かる自分も嬉しいです^^。




 あ、そうそう、この本には続編があって、こっちも読みました。

あやかしの店のお客さま (お江戸あやかし物語)
あやかしの店のお客さま (お江戸あやかし物語)

(2012/10/03)
水沢 いおり 作
石橋 富士子 絵


 普通、続編って、一作目よりも若干クオリティが落ちることが多いと思うのですが、この作品は、二作目も、一作目と全く変わらない出来栄えでした。

 一作目同様、春夏秋冬の話が一つずつ収められています。各話の合間に挿入されている、江戸や着物などについてのイラストコラムも楽しい^^。文と絵、どちらがよりよいというのではなく、全く同じ重みで良い、と感じられる本は珍しいですね。

 きっとこの先、3作目、4作目と続いてゆくのでしょう。今年も10月ごろになったら出るのかな??


 また続編を読むのがとても楽しみです^^。








 ぺたこさんの本は、ずいぶん前にも一冊読んだことがあります。また別の本を読み次第、ここに追加予定。

知識ゼロからの着物と暮らす入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ)
知識ゼロからの着物と暮らす入門

(2005/11)
石橋 富士子

 着付けから下着や小物作りまで、一冊あれば一通りのことがわかるイラスト本。カラーページが3分の1くらい。羽織を脱がない前提の「なんちゃって帯」(ただ巻いてマジックテープで止めるだけp68)にはビックリ! 確かにすごく便利そう。わたしも二つ三つ作りたい。

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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