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ショーで見た着物

 先日のファッションショーで出場者の着物について感じた印象を書きます。


1.アスファルト色が多い

 この「アスファルト色」という表現は、同じファッションショーについてのきもののカンタービレの昨年の記事に出てきたもの。だから多いことを最初から期待していましたが、期待以上でした。

 アスファルト色というのはたぶん、わたしの認識でいえば、都会に紛れる無彩色(過去記事参照)。といっても、はっきりとした「白」とか「黒」ではなく、ごく白に近いグレーや、ごく黒に近いグレー、つまり柔らかい感じの白や黒かな、と思っています。

 特に、白っぽい着物が多かった。観客はそうでもありませんでしたが、出場者の方の約半数は、無地に近い大人しい柄の白っぽい着物。次いで黒に近い色。この二色だけで3分の2を軽く超えていたと思います。

 次いで、ごく薄いパープルグレー、ごく薄いブルーグレー。わたしもブルーグレーの着物を着ていきましたが、わたしの着物はこの会場の中ではずいぶんと能天気。もっと渋い色が主流のようでした。

 また、時節柄か、暖色系はごくごくわずか。たまに臙脂色の着物を着ていらっしゃる方がいると、とても映えました。

 白っぽい着物が多いのは、夏だからでしょうか。あと友達によれば、例年のグランプリ獲得者に白い着物が多かったとのことです。だからなのかな?

 これでも「今日は意外に色物を着ている人が多いわね」と言うのですから、いつもはどんだけ白が多いのーー?


2.白・白コーデ、黒・黒コーデ
 
 着物がアスファルト色なら、帯もアスファルト色が主流でした。特に白い帯。ほとんどの方が白い帯でした。

 特に印象的だったのが、白っぽい着物に白っぽい帯、黒っぽい着物に黒っぽい帯、つまり帯と着物を同色でまとめている例が多かったこと。これは新鮮でした。そういう着こなしは今まで見たことがなかったので。

 アスファルト化が極まると「白っぽい着物に黒っぽい帯」「黒っぽい着物に白っぽい帯」の二者択一しかなく、帯で遊べないのでは?というのが前々から疑問だったのですが、そんな心配は無用であった。「白に白」「黒に黒」も「アリ」なんですね。

 出場者の約半数が白っぽい色の着物、そのうちの半数は、帯も白。そのまた半数は、帯揚げ・帯締めも白。つまり全身、真っ白。きっと近くで見れば、微妙に柄があったり、もしかしたら小物には少し薄い色がかかっているのかもしれませんが、遠目だと全身真っ白に見える。

 他にも、何色にせよ、帯と着物が同色、というのが多かったです。「同系色」ではなく、ほぼ「同色」。グレーパープルやブルーグレーでも、ほぼ同じ明度・色相の色で全身をまとめている例をたくさん見ました。


 なんとなく着物というと、着物と帯の色、帯と小物の色はなるべく変えてアクセントにする、それが着物の色使いだと思っていたのですが、そんなコーデもアリなんなんだー。

 以前、藍染の着物に紺の帯というのをやって失敗したと思っていましたが、それもアリだったんだー?? 同色がアリなら、帯と着物のコーデの幅が広がりますね^^。


Img_085033.jpg



3.年齢によるコーディネートの違い

 ショーは年齢別に4つの部門に分かれており、年齢による容姿の差より、着物の傾向の違いが顕著でした。

 若い部門(プリンセス部門 推定年齢30代)は白・白コーデが非常に多かった。でも年齢層が上がるにつれ、白・白コーデは減っていき、一番年齢層の高い部門ではほとんど見当たりませんでした。

 若いほど流行が大事、年齢層が上がるにつれて個性を大事にする人が増える、ってことかな? それとも、年齢が上がるにつれ、昔誂えた着物をたくさん持っている、ということかな? 年齢が上の部門ほど、今風のアスファルト色が少なかったです。

 特に一番高い年齢層の部門(グランドクイーン部門 たぶん60代以上?)では比較的濃い目の色が多く、色のバリエーションに富んでいました。柄も比較的はっきりしていて、全体的にダークトーンではあるけれど、同系色でまとめてはおらず、まして同じ色で全身をまとめるコーデはほとんど見られませんでした。

 ミドルクイーン部門(50代くらい?)では、白・白コーデに華やかな柄のストールをあわせている方を見ました。これもお若い人の白・白コーデとは意味合いが違いますね。着物と帯を白いカンバスに見立て、ストールを見せる戦略だと思います。これは面白いと思いました。


 普通のファッションショーだと、これから流行らせたいと業界が狙うものがショーの中心となりますが、こういう、一般の方がご自分の手持ちの着物を着るタイプのファッションショーだと、今の流行がわかって面白いですね。

 最初のほうはとにかく白・白コーデばかりで、さすがにちょっと食傷気味、もう少し明るい色味も見たかった気がしますが、この極端な傾向は、たぶん夏だから、というのもあるのでしょう。



 友達の話では、このファッションショーは以前は冬に開催されていたそうです。ここ数年は夏の開催が続いているそうですが、いろんな着物を見たいので、別の季節にも開催ないかな、そしたら是非また行きたいな、と思いました。
 


 


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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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