観客の着物

 今日は、6日の着物ファッションショーで見た観客の着物について書きます。

 数的には出場者のほうが多かったと思いますが、観客も300、400人ほどいました。また、全体の傾向として、出場者よりも観客のほうが自由で、色も柄も華やかでした。


 出場者は今風のアスファルト系同色コーデ、特に白・白コーデが多かったですが、観客の白・白コーデ率はもう少し低く、いろいろな着物が見られました。


 電話で観覧の申し込みをした際、「どんな着物を着ていけばよろしいでしょうか」とお尋ねしたところ、「袷だろうが紬だろうが、着物でありさえすれば、何でも構いません」とのことでした。


 実際は、真夏とあってやはり薄物が多かった(特に絽)ですが、出場者も含め、薄物以外もけっこういて、帯も、夏物とは限りませんでした。

 小紋が一番多く、次が訪問着、三位が紬。でも判別つかない着物も多かったです。

 最近の訪問着は大人しいですね。柄が大人しいので、よーく見ないと、絵羽なんだか小紋なんだか判別つかない。いや、むしろ色無地の範疇かも??

 後染めの紬も増えているので、柔らかものか紬かの判別をつけるのも難しい。


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 たとえば上は、友達が着ていた着物。鮫小紋の地に雪輪模様がプラスされたものです。後染めですが、裾の裏を見ればお分かりのとおり、模様が裏にまで通っています。だからか、ちょっと見、先染めにも見えます。

 江戸小紋と考えれば色無地と同格、でも雪輪模様だから普通の小紋としても着られ、その上紬にも見えるからカジュアルにも着られる。持ってくる帯によって、何通りにも使えそう。

 こうしたTPOが広そうな着物を、今回たくさん見ることができました。

 わたしがいつも中古で見ているような昔の着物は、いかにも訪問着、いかにも紬、のように、区分けがはっきり分かり、着る場面を限定するものがほとんどですが、最近はたとえば、「色無地のような小紋のような、でも実は訪問着かも?」みたいな着物が増えているんですね~。そういえば帯でも、フレキシブルに使える洒落袋が増えていますものね。

 また、季節のTPOを飛び越える素材も増えているみたい。「薄物」と一口に言っても、その透け具合は千差万別だし。そもそも、透ける素材かどうかって、屋内ではよく分からないし、透けてないから暑苦しいってこともないな、と感じました。

 従来の枠組みを超える中間的な着物が増えてくるといいですね。少ない枚数をいろんな場面で着まわせそう。



 帯は絽綴れ、絽の洒落袋・なごや帯中心でした。

 半幅帯は珍しかったですが、サーモンピンク地の着物に、濃いピンクの半幅帯を華やかに結んでらっしゃるお若い方がいらして、とても素敵でした。

 結び方はほとんどの方が二重太鼓でしたが、銀座結びも2割くらい見ました。お太鼓より銀座結びのほうが、ラフな感じに見えますね。

 最近の着物は柄がはっきりしていないので、帯の選び方・結び方次第で、いろんな場面に対応できそう。


 他に、素敵だな、と思ったコーデや帯・小物いくつかメモっておきます。


 訪問着と洒落袋が同じ柄。クリーム色の地にターコイズで鳥の柄を染め抜いていました。生地は着物と帯で素材が違いますが、意図的に作られたセットだと思います。すごく贅沢な感じ! 帯と着物はそれぞれ個別でも使えそう。

 琉球絣の着物に紅型のなごや帯。沖縄の方なのかな?

 一面に黒いバラの縁取り刺繍が施してある、こげ茶色の風通紗。

 お太鼓柄が、コップに注がれたビール。季節限定柄が意外に少なかった中、これはとても涼しげな絽綴れで、素敵でした。 

 お太鼓柄が、天女。薄絹が長く垂れている柄が印象的でした。

 ビーズの半襟。これはけっこうよく見かけました。ビーズが邪魔して布が首につかないので涼しく、汚れないそうです。


 ほかにももっともっと素敵な着物をたーくさん見たはずなんだけど・・・うー、覚えてない;;




 羽織を羽織ってらっしゃる方も少数ですが、おみかけしました。素材は、紗・絽・レース。ショーでも紗羽織をプラスしたコーデがありました。

 ショー会場は寒かったので、わたしも絽羽織を羽織っていました。ショー会場を出たところは寒くなかったので脱ぎましたから、防寒用にショー会場で羽織を着ていた人は他にもいたかも。会場は暗かったのでよく分からなかったけれど。




 全体として、アスファルト色、白・白コーデが主流なものの、「こうでなければならぬ」という雰囲気はありませんでした。

 あ、でも見なかったものもあります。たまたまかもしれませんが、いちおうリストアップしておこう。


 ・見なかったものリスト・

  銘仙などアンティーク着物

  小千谷紬など麻着物

  綿や麻の浴衣(絹紅梅はいました)

  留袖

  ウールなど、明らかな冬物

  オレンジやグリーンなど原色のなごや帯

  金糸銀糸の有職文様の綴れ帯

  柄足袋

  下駄




 これだけ大勢の着物姿(しかも大半が夏着物!)を見ると、いろいろなことが分かりますね。一日でものすごーく着物経験値が上がった気がします。

 やっぱり着物姿を実際に間近でたくさん見るって大事だなあ~。



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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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