スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

タテソ白大島の謎

 着物の楽しみの一つに、日本各地、北から南まで様々な地方で作られた様々な意匠の生地を身に纏える醍醐味があります。

 わたしが買うのは証紙がついていない中古の着物なので、正確な特定は難しいですが、生地や柄の傾向から、「たぶんこの辺」とか「たぶん○○紬」くらいのことは分かり、自己流鑑定を楽しんでいます。



 中でも、今までで最大に鑑定が楽しめたのが、以下の紬です。

Img_102000.jpg

 五月にオークションで落札したのですが、見たことのない技法に心引かれました。一見、白大島に見えますが、「紬」とだけ書かれた商品名。でも本場の大島紬ではありえない。手に入れて現物をじっくり見、そのミステリーを解き明かしたいと思って入札したら、なんと1100円で落札できちゃた^^。

 たぶん未使用。しかも裄がもともと長めで手間要らず。品質と価格のバランス上、これまでに購入した中で最もお買い得な着物でした。



Img_102001.jpg

 届いた着物は、商品画像から推測したとおり、光沢のある生糸紬でした。パッと見、白大島に似てはいますが、本場の大島紬ではないことは、明白でした。

 なぜかというと、「経絣(たてかすり)」だったからです。



 本場の大島紬というと、有名なのはタテ糸とヨコ糸で模様を作る「経緯絣」ですが、ヨコ糸だけで模様を織り出す「緯絣(よこかすり)」も珍しくない。・・・というかむしろ緯絣(ヨコソ)のほうが、数的にはメジャーかも。比較的安価なのでよく売れるのでしょう。

 ヨコがあるんなら、タテもありそうなものですが、タテソの大島紬というのはこれまで一度も見たことがないし、調べたところ、どうやら本場では、タテソは作られていないみたい(※ 「よくわかる!大島紬」参照)。

 でもじゃあ、目の前にあるこの「経絣」は一体何なのか。もう気になって気になって、落札前後、大島紬について調べまくりました。たぶん、三日三晩くらいパソコンに張り付いて、検索かけまくってたと思う(笑)。


Img_10ordinador.gif
画像提供:わんぱぐ



 最初に思いついたのは、村山大島紬ではないか、ということです。でも村山大島は、柄ゆきは大島紬と似ているけれど、織り方が違う。一度違いを理解すると、一目で判別がつくくらい、全く違った織りだということがわかりました。

 次に考えたのは、十日町紬か、塩沢紬など、越後紬ではないか、ということ。越後紬には様々なバリエーションがあり、一見、大島紬かな、と思えるものもあるからです。でもこの着物の柄は、なんとなく色や柄の雰囲気が、越後紬とは違う気が・・・? いくら調べても、似た雰囲気のものが見つからない。




 分からなくて分からなくて、あちこち調べまくり、最後にたどり着いたのは、一時、韓国で作られていたという韓国大島紬ではないか、ということです(※ 韓国産の大島紬についてはこちら)。

 そしたらこれが、ピンポーン!! 韓国大島紬については、文字情報はあまりないのですが、商品検索や画像検索を駆使し、色・柄傾向が良く似た韓国産白大島をいくつか見つけることができました。証紙つきの反物が、まだいくらか出回っているみたいなんです。

 韓国産の白大島は、こんな感じのバランスで、赤や薄いブルーを入れてあることが多いみたい。また、主流は経緯絣なものの、経絣のものもあることも、画像で確認しました。



 ・・・そおかあ、オマエ、お隣の国から来たんだね。

Img_102002.jpg

 「韓国産」、そういう目で改めて見てみると、なんとなく韓国風な柄行に見えてくるから不思議です。






関連記事
スポンサーサイト

テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。