菱屋カレンブロッソに行ってきた

 草履大作戦その1:六本木の東京ミッドタウン内にある菱屋カレンブロッソで、「カフェ草履」を試着(試履?)してきました。

 予め、草履に求める条件を整理して、紙に書いていきました。

1.履き心地が良いこと
 1-1.合うサイズがある
 1-2.軽くてラク

2.TPOが広いこと
 2-1.全天候型(雨風に強い)
 2-2.TPOが広い(散歩・旅行・美術鑑賞)
 2-3.季節を問わない(真夏にも履ける)
 2-4.着物の色柄を選ばない

3.耐久性があること
 3-1.壊れない
 3-2.古びない



 一つ一つの項目について、試着して確かめたり、店員さん(店長さんかも?)にお話を伺いました。


1.履き心地が良いこと

 1-1.合うサイズがある

Img_112210.jpg
「Lサイズ、鼻緒のすげ加減:普通」が合いました。

 かかとが出ている状態に慣れていないので違和感は感じますが、鼻緒が足をしっかり捕まえてくれているので、安定感があります。

 1-2.軽くてラク

 見た目は重そうに見えましたが、持ってみたら軽かった。履いていても軽く、弾力があり、床の固さを感じない。


2.TPOが広いこと

 2-1.全天候型(雨風に強い)
 裏にゴムが張ってあるので、雨の日でも履けるとのこと。その代わり、鼻緒の挿げ替えができないそう。

 2-2.TPOが広い(散歩・旅行・美術鑑賞)
 紬・小紋で行くようなところならどこでも合う、とのこと。色と鼻緒の選び方によっては、訪問着にも可能だそう。

 2-3.季節を問わない(真夏にも履ける)
 夏に黒い草履というのも粋だけれど、白っぽい鼻緒にすると、ますます夏にも向くそう。

 2-4.着物の色柄を選ばない
 履いたとき目立つのは鼻緒の色なので、鼻緒を白やベージュにすると、どんな着物にも合わせやすいそう。


3.耐久性があること

 3-1.壊れない
 単刀直入に「月2回履いて5年持ちますか」と尋ねたら、「たいてい大丈夫だと思います」とのこと。ご自身の経験では、週に2、3日の頻度で履いて、1年半から2年持つそう。2万円で購入したとして、100回履けば、一回あたりのコストは200円、200回履けば一回100円。悪くないですね。

 台は多少削れても目立たず、底のゴムも、もともとかかとがナナメにカットされているので、減りが気にならない。鼻緒の縄も、昔より丈夫な素材(麻とナイロンの混紡)なので、まず切れることはないそう。

 3-2.古びない
 「一番最初に寿命がくるのはどこの部分ですか」と尋ねてみたところ、やはり足に直接あたる柔らかい部分(先つぼ・本天)だそうです。ここが擦れたり汚れたりするのが一番早く、濃い色だと汚れは目立ちにくい。薄いグレーや鈍いピンク色など曖昧な色も、意外と汚れが目立たないそう。

 足の裏があたる天と呼ばれる部分は、牛革の場合、固く絞った布で拭けばだいたいきれいになるそうですが、長年履いていると、やはり体重のかかる部分が黒ずんでくるので、気になるならば、ここを黒や茶など、濃い色にすると良いそう。



 結論:色の選び方によっては、全ての項目をクリアする草履が作れそうです。

 サイズさえ確かめられれば、あとはネットでも買えるのが便利。「ネットと店舗で買うのと、違いはありますか」と尋ねたところ、「ネットは13000円以上は送料無料、実店舗だと宅配料がかかります」とのこと。ただし、実店舗には、ネットで扱っていない特殊な鼻緒も取り揃えているとのことです。豪華な刺繍入りの鼻緒などを見せていただきました。

 わたしのニーズを満たす色の取り合わせ:
   鼻緒: 淡い色にすると、足袋と同化して上品、夏にも使いやすい
  天生地: 黒や茶など、濃い色にすると、汚れが目立たない
   本天: グレーや渋いピンクなど曖昧な色は上品、しかも汚れが目立たない
   先坪: グレーや渋いピンクなど曖昧な色は上品、しかも汚れが目立たない
    底: 天に色を合わせる

 「2足買うとしたら、どういう組み合わせが良いでしょうか」とお尋ねすると、「淡い色は上品、濃い色は粋になるので、一足は濃い色+鼻緒だけ白でカジュアルに、もう一足は淡い色でまとめると、TPOが網羅しやすくなります」とのことでした。「淡い色は上品、濃い色は粋」、この法則、よく覚えておこう。


 前々から気になっていた「花緒サンダル」と「カフェぞうり」の違い:
    カフェ草履:鼻緒と天に牛革を使ったもの
    花緒サンダル:鼻緒と天に牛革以外の素材を使ったもの

 だそうです。カフェ草履と形は同じでも、天に牛革を使っていないものは、「花緒サンダル」と呼ぶらしいです。
     

 最後に、「訪問着に、こうしたカジュアルな台の草履を合わせても大丈夫なのでしょうか」とお尋ねしたときの答えが良かったので、書いておきます。

 「着物のときって、誰かから『その草履と着物の組合わせはちょっと・・・』などと言われるのが怖いですよね。でもそれは、人からそういわれると、自分自身、間違えてしまったかと不安になるからであって、どういうのが本当は正しいと知った上で、あえて『この草履のほうがラクだから』と意識的に選んで履くのであれば、人にも自分にも説明がつくので、平静でいられると思いますよ」とのことでした。

 このお答えには心底感動してしまった! 図らずも、みわはさんが書いてらしたことと同じ! 自分自身が納得していれば、人の目は怖くない、ってことですよね。



 ぶしつけな質問にも丁寧にお付き合いくださったお店の方(店長さんかも)、とても親切で気持ちの良い方でした。ほんとに、ものすごーく感じがよかった!! 全ての質問に的確に答えてくださり、何も分からなかったところから、一気に霧が晴れたよう。こういうお店なら、安心して買える、と思いました。

 なにより、雰囲気に余裕があって、「この客を逃したら後がない」みたいな必死さが全くないのがよかったです。大人気のブランドだものね。放っておいてもどんどん売れる。だから無理に売り込まない。無理に売らないから余計売れるのでしょう。

 「草履大作戦その1」と冒頭に書きましたが、今の気分だと、「その2」「その3」とかはナシで、もうカレンブロッソに決めちゃっていいかも、って感じ。この一年間、ずっと憧れてたブランドだし。


 でも、タイツを履かないでもう一度試履してみたい。また、色をどうするかという問題もあります。かなりの有力候補ですが、安いものではないので、決定はじっくり慎重にしようと思います。




 

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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