今までの草履

 草履大作戦その3:

 今までの草履について考えてみました。

 新しいものを買うときは、今あるものについて考えると、選ぶポイントが見えてくる気がするので。たとえば家。今住んでいる住まいの利点や不満を洗い出すと、次にどんな家に住みたいかが具体的に見えてくる。草履もそうかな、と。



 着物を着始めたとき持っていた和風の履物といえば、30年前、成人式で履いた、全くサイズの合わない佐賀錦の草履だけでした。わたし、身長は標準的なのですが、足だけは大きいのです。

 正月に着物を着たときは、娘の成人式用の草履を借りました。これはサイズにこだわって買ったもので、サイズ的にはわたしの足にも合ったので。但し、金色、3段、鼻緒に刺繍のついた、バリバリ礼装用(笑)。まあ金色ってパッと見、黄土色に見えるし、草履なんてそんなに見えないだろうから、ま、いっか、と思って。

 でも着物を一年間着ると決めた1月下旬、さすがに一足買いました。それが今の草履です。白いエナメルの台に、黒い鼻緒。

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 下駄屋さんに入るのは怖く、価格も安く済ませたかったので、ネットオークションで買いましたが、サイズにはこだわりました。試し履きができないので、台の大きさ(タテの長さ)がなるべく大きいものを買いました。

 台が大きく、値段が手ごろ、という二つの条件を満たすだけでも大変だったので、色にはこだわらず、白い台に黒い鼻緒なら、まあ無難だろうと思って買いました。

 実際、これを買ってよかったと思っています。まずサイズが足に合うし、それほど疲れない。娘の礼装用の草履よりも足が滑らず、履きやすいです。

 白い台の割に、拭けば汚れは落ち、割ときれい。使い始めてそろそろ1年になりますが、そんなに汚れた感じはしません。


 ただ履きやすいと言っても、日光江戸村で借りたウレタン草履や、カレンブロッソで試し履きしたカフェぞうりには敵わない。底にクッション性がなく、アスファルトの固さがモロに足に響きます。

 階段を下りるときなど、一足ごとに音を立てるのもイヤ。靴のように底にゴムが貼られていないので、体重がかかった状態で地面に草履の底がぶつかると、バタッ、バタッと大きな音がするのです。


 台の高さは3センチくらいで、普段履きの草履としては普通だと思いますが、普段はいている靴のヒールは5センチくらいなので、草履を履くと、なんとなく背丈が縮んだような気分になる。

 また、草履が低いと、着物の裾が汚れそう。着物を着るとき、本当は床スレスレに着たいのですが、裾を汚したくないので、「床よりちょっと上」と思う。でもその「ちょっと」の加減が難しく、着物の着丈でいつも迷うので、草履がもう少し高かったらな、と思います。


 色についてはこれまで気にしたことがなく、特に不満はありませんでしたが、先日鎌倉に行った時の写真を見たら、足元だけやけに白く、寒々しい気がしました。足元だけモノトーンで、なんだかそこだけ色を塗り忘れちゃった感じ。同じ白でも、もうすこし生成りがかった暖かみのある白だったら、また違うかもしれませんが。

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 でも夏にはこの色も、悪くなかったかな。涼しげで。

 本当は、夏向けの素材の草履が欲しくて、一生懸命探したのですが、結局断念。夏もこの草履で過ごしました。

 最初は「本パナマ」というのに憧れて探し、でもそういうのはものすごく高価みたいなので諦め、次に「シザール」というのを検討、麻張りや紬のはもっとお手頃。いろいろ見ました。

 でもシザールにしろ麻にしろ、布目に汚れが入って取れなくなりそう~。ザックリした編み目の草履って、涼しげで憧れますが、いざ買うとなると、わたしのような汚し屋さんにはちょっと踏み切れない。頑張って買っても、すぐに汚して後悔することになるでありましょう。



 また、大失敗だったのが、こちらの草履です↓。

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 この草履、10月に買ったものです。寒さに向かう時期なので、暖かみのある色の草履が欲しいな、と思って。淡い桜色の台に臙脂色の鼻緒。この優しい色と、二石鼻緒が気に入りました。鼻緒が二重になっていると力が分散されてラクなので。台が大きめなのも、気に入りました。

 中古でしたが未使用のようで、購入時は新品同様。ところが何度か履くうちに、台の表面がピキピキ割れて剥がれ落ちてきて、見るも無残な状況に(涙)。繊細な布でできていた天生地も、足で擦れて擦り切れてきた。遠目で見れば分からないか、と、それでも頑張って5、6回履きましたが、先日、さすがにもう無理っと思って捨てました。

 とっても気に入ってたんだけどなあ・・・が~っかり。お安く買ったつもりでしたが、ろくに履けなかったので、結局高いものについてしまいました。中古にはこういうリスクもあるんですね。きっと長年使わないでしまってあったもので、表面はきれいでも、接着剤などが劣化していたのでしょう。

 今新しい草履を買おうとしているのは、実は、この草履のリベンジ、という面もあります^^;。あまりにも悔しかったので、新しい草履でこの無念を晴らしたい。

 ただこの草履、色的には良かったと思います。鼻緒がスウェードっぽいので夏には向かないかもしれませんが、わたしは暖色が好きで、赤とか臙脂色がいつもどこかに入っているので、鼻緒の色がリンクし、どんな着物にも合わせやすかった。



 こう考えてみると、赤いつぼにこだわるのも、意外と正解かもしれない。どこか一箇所でも赤が入っていると、着物の色とリンクさせやすいから。

 あと、やはり台の色は、クリーム色とか、少し暖かみのある淡い色が無難かなー。天生地が汚れるのが心配で、濃い色にしようかと思っていたけれど、今の白エナメルがそんなに汚れていないということは、拭ける素材なら、そんなに気にすることはないかも。


 これまでの経験からいうと、次の草履はこんな感じがいい。

 ・ 中古は買わない
 ・ 足に合うサイズ
 ・ カジュアルに特化
 ・ 台は高め
 ・ ゴム張りなどクッション性が高い
 ・ 天生地は拭ける素材
 ・ 色は薄めの暖色系
 ・ 坪だけ赤系 


 だいぶ固まってきました。


 

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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