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「昭和の戦争と平和」カラーで綴る昭和史

 今ついに、群ようこ著「きもの365日」を読んでいます。そこにテレビで放映されたNHKスペシャル「昭和の戦争と平和」についての記述があり、ネットで探してみたらyou tubeにあったので、見てみました。


 ・ 「昭和の戦争と平和」カラーで綴る昭和史 No.1No.2No.3No.4
 ・ 「昭和の戦争と平和」 BGM (ダイジェスト版)


 8割以上が戦時中の映像で、着物に関する映像はごくわずかでしたが、ここでは着物についてのみ記します。

 「きものの花咲くころ」や江戸東京博物館の特別展示で、戦前の着物女性の写真は見たことがありましたが、映像、しかもカラー映像で見るのは初めてでした。

 でも気付いたことは同じ。今とは少し着物の着方が違う、ということです。

 今は、帯は下を締め、気持ち上をゆるくしたじょうご型が推奨されているけれど、戦前の画像・映像では、帯の上がきつく、みぞおちがへこんで、その上に胸が乗っている。帯自体もクタッと波打っていたりする。

 お太鼓も、今は割と四角い印象ですが、昔のお太鼓は、てっぺんがとんがって五角形だったり、カマボコ型だったり。



 以前は、こういうのを見て、昔の着付けはアバウトだったのね、と解釈していましたが、実はそうではなく、当時はそういう着方が主流だったのでは、と思えてきました。

 なぜならば、お太鼓がとんがるのはともかくとして、意図せずしてたまたまきれいなかまぼこ型になってしまう、ということはないと思ったからです。


 そもそも全身シルエットの目指すところが違う気がする。

 今は、着物はなるべくまっすぐ直線的に着るものとされていて、補正を使ってまでも、胸とおしりの間のくびれを埋めようとする。それに引き換え、昔の着方は曲線ぽい。

 中原淳一の描く着物姿もそうですよね。女性の体が持つ曲線が強調されている。



 どうしてこういう違いがあるのか。考えてみたら、「シワ」の捉え方の違いでは、と思えてきました。

 今はとにかく「シワ」を嫌う。なるべくシワができないように着付け、衿には衿芯、帯には帯板を入れる。ウェスト補正をするのもひとえに、帯にシワを作らないためだと思います。

 着物は平面的に仕立てられているのだから、その形を尊重して、なるべく平面的に、シワを作らないようにしましょう、というのが今のスタンスなのかな? 折り紙の姉さん人形みたいな形が美しいとされている。


 一方、中原淳一の絵の何が魅力って、着物に寄るシワですよね。布に寄るシワが、包み隠されている女性の丸みを想像させる。だから少女の絵であっても、なんとなく色っぽいのだと思います。

 今にも衿がずり落ちそうな細い肩、ゆるくズレた帯・・・。足先まで布で覆ってはいても、中には華奢な体が隠れていますよ、とほのめかしている。それはイラストだからではなく、そもそも当時はそういう着方が主流だったのでは、と映像を見て思いました。

 それに比べると、今の着方は貞操堅固ですね。アンティーク着物の本を見ても、今のモデルさんは今の着方で品行方正に着ている。映画もそう。舞台が戦前であっても、今の映画は今の着方。

 でも昔の着方も色っぽくていいな、と本物の昔の映像を見て思いました。折り紙の姉さん人形は、折り紙だから、曲線なんて作りたくても作れないのであって、生身の女はもともと丸っこいのだし、丸っこく着ても良いのでは。

 もっとも、腹が丸い、という事態は避けたいですが(笑)。

 

 
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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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