本物? 偽物? 大島紬の真贋鑑定

 先日ネットで「大島紬」という触れ込みの着物を一枚、購入しました。

Img_7810.jpg
こちらです。


 でもこれ、あんまり大島紬っぽくない。呉服屋さんのリサイクルコーナーでよく見る大島紬は、柄が緻密で、生地が厚くてどっしりと重く、表面がツルツル。でもこの着物は柄に乱れがあって、糸の継ぎ目もある。しかもまるで羽のようにフワッと軽いんです。

 まあ、実はそこが気に入ったんですけどね。あまりに精巧だったり手が込んでいたりする重厚な着物には気遅れしてしまう。惜しげなく着られる、分相応で軽い着物が好きなんです。

 でも売り手が「大島紬」というからには、こういう大島紬もあるのかもと思い、ネットで検索をかけて調べてみました。

 すると、なんと! 手持ちの大島紬を鑑定してくれるというお店のサイトに出くわしました!



 こちらです↓

 「本場奄美大島紬専門店 あまから

 こちらの「大島Gメン」に、専用のメールフォームにて鑑定を依頼すると、添付した写真と、説明により、それが大島紬であるか、また大島紬であった場合、どのような大島紬か(機械織か手織りか、マルキ数や意匠など)が、無料で鑑定してもらえます。

 もちろん、数枚の写真のみでの簡易判断ですから、正式な鑑定ではありません。でも大島紬専門の業者さんですから、かなり目は確かそう。



 そんなわけで早速、写真数枚を添え、鑑定をお願いしました。


 ・・・そしたら、なんと、2時間後くらいにはもう返信が返ってきた!!

 しかも、すごく詳しく説明してくださいました!



 メールやり取りの全文は、こちらに掲載されています(2013-02-20)が、要約のみ引用しますと、いわく、
 

確かにこちらは大島紬ではないように見えます。


とのことです。



 ・・・やっぱり

 

ひっかかりや糸が太くなっている個所や模様(絣)の乱れのように見える

のは綿織物の特徴だそうで、

久留米絣、備後絣の構造によく似ています

とのことでした。



 久留米絣・・・。またまた高級品の名前が(汗)。「大島紬ではない」という回答でわたしががっかりすると思い、気を遣ってそんな名前を挙げてくださったのかもしれません。

 でも残念ながら、綿織物の王者・久留米絣でもなさそうです。写真にはうまく写りませんでしたが、実物には光沢があり、絹特有の衣擦れの音がするからです。

 

現在でも見た事のない技法で造られた織物が各地方の旧家から出てきている


そうなので、きっとこれも、その一つなのでしょう。確かに色も柄もちょっと珍しい感じで、個人的には、タイシルクという線もあるかも、と思っています。カラリとした手触りと軽さが、ほんとにタイシルクみたいなんですもの。


 これがどんな名前の織物であるかは、いまだにナゾ。でもプロの目から見ても、大島紬という線は薄そうだ、ということが確認できました。



 でもじゃあ、このキモノを「ニセモノ」として返品するか、って・・・?

 ・・・まさか!!

 だってすごく気に入ってるんですもの。何か、紺色とは違う独特な青色で、羽根のように軽く、八掛までが紬。しかも中古としては新しく、良い状態。そやさかい、絶対返品しいひん。せいだい使わしてもらいますー。



 でも、今回鑑定してくださったお店のサイトを見ていたら、ホンモノの大島紬も欲しくなっちゃった。街のお店でよく見かける機械織の大島紬は重くて硬い感じがしますが、手織りの大島紬はもっと軽くしなやかなんですと(「あなたの大島紬「重く」ありませんか?」参照)。

 ・・・そんな大島紬、着てみたいものです。







 
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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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