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12ヶ月のきものの本

 きもののマイナー度って、アラビア語学習と同じくらいかと少し前まで思っていました。だからきものの本が意外と多いのに驚いています。アラビア語どころか、世界の大言語・スペイン語よりたくさん出ている気がする。中くらいの本屋でも、きもの本コーナーがある。潜在的にきものに興味のある人は、意外と多いのかもしれませんね。


 たくさん出ている本の中、どれを買うかは迷うところです。「わあー素敵!」と思える本をいちいち買っていたら、キリがないので、かなり厳選して買っているつもりです。・・・といっても、なんだかんだでもう10冊くらいありますが^^;。

 本の内容は、メンテナンス、帯結びなどいろいろですが、ビジュアル的に見て楽しむ本は今のところ、以下の3冊です。

Img_8625.jpg
季節を楽しむ大人きものコーディネート」 石田節子(絶版)
昔きもののレッスン十二か月」 弓岡勝美
相田翔子の「きもの」修業」 相田翔子


 この3冊には、共通点が2つあります。

 ひとつは、月ごとのコーディネートを12ヶ月分見せてくれる本であること。

 もうひとつは、メインとなるモデルが実際にきものを着て見せてくれること。

 つまりどの本も、一人の人の12か月分のきもの姿が見られる本なわけです。



 きものの世界では季節感が非常に重要ですから、そういう本は他にもたくさん出ていますが、その中でも、わたしは、実際に誰かが表情豊かに着ている写真がたくさん載っている本を選んでいます。きものや帯だけよりも、誰かがきものを着ているところを見るほうが好きだからです。

 きものって、着物だけでも素敵ですが、そこに帯を載せると、とたんに物語が生まれるんですね。で、帯の上に合う色の帯締めを乗せると、またパッと帯に表情が出る。そしてその組み合わせを誰かが着ると、またそこでミラクルが起こる。着る人のキャラクターと作用して、一つの世界が構築されるというか。だから人のきもの姿が好きなんです。

 また、同じ人が違ったきものを着た写真をたくさん見ると、何がきものの個性で、何がその人の個性かが分かる気がします。何を着ても変わらないその人の個性と、着るものによって変わる部分と。だから、同じ人のきもの姿が12ヶ月分見られるこうした本が、大好きなんです。


 わたしが持っているこの3冊、きものの傾向、モデルの年齢・タイプはそれぞれ異なっています。

 「昔きもののレッスン十二か月」は、アンティークものの本の中では最もオーソドックスですが、それでもとても華やかです。

 着物は銘仙、帯もアンティークもの中心で、色合いは紫や濃いピンク、オレンジなどが多く、柄on柄。色on色。賑やか~です。

 メインモデルさんは30歳くらいの方で、現代的なお顔立ち・おきゃんな雰囲気です。「主人公のお友達」という設定でいわゆるきもの美人の楚々としたモデルさんがたくさん出てくる中、一人とても表情豊かです。


 「季節を楽しむ大人きものコーディネート」は、きものスタイリストの石田節子さんの本で、モデルはすべてご自身。

 着物は紬中心で、無彩色が多く、普段ぽくて渋いですが、帯や小物に遊び心があり、半襟も柄物が多いです。

 石田さんは60歳くらいの方。性格的にはたぶんシャキッとした方なのでは、と思いますが、しぐさや表情などに、どこか年齢相応の可愛らしさがあって、とても魅力的。帯枕を使わないお太鼓や、前から見ると台形に見える帯の締め方など、個性的な着付けも参考になります。


相田翔子の「きもの」修業」は月刊誌の連載をまとめたもののようで、女優の相田翔子さんが初心者代表となってきものデビューを飾る、という趣向です。

 着物は小紋中心。帯はなごや帯や洒落袋中心。色はパステルカラーが多く、小物もきれいな色が多いです。半襟は決まって白。

 相田翔子さんは生年月日から察するに撮影当時38歳くらいだったはずですが、とてもお若く見えます。きれいな色が本当によくお似合いで、おとなしやかで上品。「はんなり」という表現がぴったりです。


 三冊どれも「十二ヶ月のきものの本」なのに、笑っちゃうほどに違い、三人三様、三冊三様。一口に「きもの」といっても、素材によって、また着る人によって、こんなにも違うんですねえ。一冊づつじっくり眺めることもあれば、同じ月のページを三冊見比べて楽しむこともあります。

 銘仙・紬・小紋と、代表的な普段着物はだいたいこの3冊で網羅されていますが、帯は残念なことに、わたしの好きな半巾帯中心の本がありません。

 きくちいまさんの「着物でわくわく12カ月」は半巾帯中心で、着物もウールや木綿があったりと、上の3冊とかぶらず、これが揃うとカンペキなのですが、残念ながら持っていません。これも人間が着ている写真があれば絶対買うんですが、コーディネート例だけ、というのが惜しい。

 帯が半幅、ということからも分かるように、この本が一番、普段着度、カジュアル度が高く、気軽な感じです。


 あと「秋月洋子のおでかけ着物コーディネート帖」、これもコーディネート例だけで人間が着ている写真がないのが残念なのですが、この本は内容が非常に実践的で、コーディネートのコツなどが詳しく具体的に書かれているので、別の意味ですごくタメになる。・・・そのうち買っちゃうかも^^;。

 ちなみに秋月さんは前述・石田節子さんのお弟子さん。テイストも石田さんと似ています。




 他にも12ヶ月コーディネートの本はたくさんあります。今、わたしが知る限りでは、以下の通り。また今後、新しい本を発見し次第、ここに追加していきます。

昔きもののレッスン十二か月」 弓岡勝美
昔きもののレッスン十二か月昔きもののレッスン十二か月
(2003/10)
弓岡 勝美
 素敵!! めちゃくちゃ素敵!! 着まわしのヒントや、袖丈の直し方などアンティーク着物活用情報も。見てうっとり、読んで便利。即買いました。オールカラー。銘仙・袋帯中心。


季節を楽しむ大人きものコーディネート」 石田節子
季節を楽しむ大人きものコーディネート季節を楽しむ大人きものコーディネート
(2008/03)
石田 節子
 絶版。著者自身の日ごろのコーディネートを月ごとに紹介。男性のための着物ページも。オールカラー。きものは渋く、帯で遊ぶ、という感じのコーデが多い。紬・名古屋帯中心。帯留めや根付、半襟などの小物も素敵。


相田翔子の「きもの」修業」 相田翔子
相田翔子の「きもの」修業相田翔子の「きもの」修業
(2009/04/25)
相田 翔子
 清楚な女優さんがきものを着こなす、丁寧に作られた上品な本。小紋ずくしの12ヶ月コーディネートにはホレボレ。同じきもので帯だけ替えたりも。髪型も毎月違う。「こんな場所に着ていきましょう」という参考にもなる。


着物でわくわく12カ月」 きくちいま
着物でわくわく12カ月着物でわくわく12カ月
(2004/11/30)
きくち いま
 12ヶ月それぞれにつき、絵手紙と着物のコーディネート+イラストエッセイ。着物コーデの写真ページはカラー。半巾帯のカジュアルでほんのりかわいいコーデ中心。


秋月洋子のおでかけ着物コーディネート帖」 秋月洋子
秋月洋子のおでかけ着物コーディネート帖秋月洋子のおでかけ着物コーディネート帖
(2007/04/18)
秋月 洋子
 冬きものから夏きものへと切り替えてゆく技や、ゆかたの格上げ術など、月ごとに季節に関した「そこが知りたかった」的なニッチなコーディネートテクが満載。モノトーンが多く、渋めのコーデ。オールカラー。


きものレッスン12ヶ月」 弓岡勝美
きものレッスン12ヶ月 (季節の着まわしとコーディネイトのコツ教えます)きものレッスン12ヶ月 (季節の着まわしとコーディネイトのコツ教えます)
(2013/01/19)
弓岡 勝美
 「昔きもののレッスン十二か月」の続編ぽいオーソドックス着物の本。著者は「壱の蔵」の店主。最近出たばかり。モデルはそれぞれ20代、30代、40代の3人。人物写真は素敵ですが、全身像が意外と少ないのが少々残念。


石田節子の着こなし着つけ帯結び―きもの12カ月」 石田節子
石田節子の着こなし着つけ帯結び―きもの12カ月石田節子の着こなし着つけ帯結び―きもの12カ月
(2002/01)
石田 節子
 絶版。月ごとのコーディネートと着付け・帯結びのページが半々くらい。時代がかった粋なコーデが多く、真似するのは難しいけど、見ていると楽しい^^。名古屋帯中心。オールカラー。


着物でお出かけ十二ヶ月 コーディネート四季暦」 平野恵理子
着物でお出かけ十二ヶ月 ~コーディネート四季暦着物でお出かけ十二ヶ月 ~コーディネート四季暦
(2006/01/14)
平野 恵理子
 月ごとの天候に対応するヒントが豊富。すべてイラストなので、写真のように細かい部分が分からず、リアルさに欠けますが、色あわせなどのポイントなどは逆に際立ちます。


「柄」きものと帯 visual」 浦澤月子
「柄」きものと帯 (小学館文庫)「柄」きものと帯 (小学館文庫)
(1999/03)
浦沢 月子
 著者は芸者から呉服屋の女将という異色の経歴の持ち主。月ごとのコーデのほか、TPOごとのコーデあり。内容は保守的で、基本を知るのに便利。モデルはすべて正統派きもの美人、高橋恵子。文庫本。オールカラーで写真満載。


きものがたり」 宮尾登美子
きものがたり (文春文庫)きものがたり (文春文庫)
(2002/03)
宮尾 登美子
 直木賞作家のタンスの中身。びっくりするほどたくさんお持ちです。月ごとにテーマを決めて12ヶ月分あるが、季節とテーマとはあまり関係がなく、単に12章に月の名前がついているという感じ。オールカラー。


おでかけ着物歳時記」 秋月洋子
おでかけ着物歳時記おでかけ着物歳時記
(2007/12/07)
秋月 洋子
 月ごとに、その月に似合うモチーフを多数紹介。たとえば二月なら、梅、鶯、節分、水仙、雪兎など。索引もあり、この柄の時期は?と迷ったときに便利そう。約50%がカラーページ。文字は薄くて小さめ。




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うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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