正絹の帯を洗ってみた

 写真の帯、柄や雰囲気は気に入っているものの、ひとつ、欠点がありました。

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 目立つシミなどはないのですが、胴帯の二つ折りの折り山が黒く汚れている。なんとなく不潔な気がして、なかなか使う気になれなかったのです。


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折り山に沿って黒い汚れがクッキリ。


 使えないものを持っていても仕方がない。捨てようかと思っていたところ、正絹の帯を洗濯機で洗った人の話をネットで読みました。

 え?! 正絹の帯が洗濯機で洗えるの?! 信じられませんでしたが、どのみちこのままじゃ使えないので、ダメ元で洗ってみることに。洗い方などは書いてなかったので、自己流で手洗いしました。



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 ぬるま湯に粉洗剤とワイドハイターを入れ、帯を浸したあと、汚れを少しこすり、30分くらいつけ置き。そのあとよくすすいで洗濯機の脱水をかけ、アイロンをかけました。




 結果から先に言うと、これはうまく行かず、失敗に終わりました。どこがどう失敗だったかというと:


1.折り山の黒い汚れがほとんど取れなかった。

2.帯の色が出て、刺繍の白い部分がまだらに赤く染まってしまった。

3.ツヤが少し失われ、洗濯時についたシワがアイロンで取り切れなかった。

4.縦横共に縮んだ。長さ348.5cm→342.0cm、幅28.3cm→27.0cm。


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洗濯後の折り山部分。ろくに汚れが取れていない。

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洗濯後の刺繍部分。赤くまだらに染まってしまった。



 つまり、もう、ありとあらゆる点でうまく行かなかったわけで・・・。

 やり方がまずかったのかもしれませんし、洗える帯もあるかもしれませんが、「正絹の帯を洗うのは、かなりリスクが高く、難しい」ということが、よーく分かりました。



 「きものや帯は一生モノ」とか「孫子の代まで使える」なんていわれたりしますが、洋服同様、和服も消耗品ですね。衣服としての機能が損なわれずとも、汚れたり、古びたり、シミがついたりすれば、実際問題、着る気にはならない。きれいな部分だけでも何かにリサイクルできないかと考えてもみましたが、現実には、これも難しい。

 結局、使い道がなければとっておいてもしかたがないわけで、捨てるしかない。所詮、きものや帯も他の衣類同様、ただの「モノ」。ただの「道具」。その耐久性に過度な期待を抱かないようにしようと思います。




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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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