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足袋と草履

 着物を着たいなあと頭の片隅でボンヤリ考え始めた頃のこと。成人式を迎える娘のために自分の草履を出してみて、ゾッ・・・としました。

 かつてそれを履いたときの足の痛みを思い出したんです。

 そうだ、そういえばわたし、和装はダメなんだった。草履とか下駄とか履くと、鼻緒の当たる部分がスレて、痛くて歩けないんだった、と思い出した瞬間でした。



 娘にもその草履は履けませんでした。「無理っ! こんなの小さくて履けるわけがない」とあえなく却下。わたしより小さい足のはずなんですけど^^;。

 サイズを測ってみると、全長23.5センチ。24.0~24.5くらいの足の娘には確かに小さい。もともと長さが足りない上に、鼻緒の位置の関係で前のほうが余っているから、後ろはますます足りない。一センチ以上もかかとが出てしまっていました。

 でも、24.5~25.0くらいの足のわたしは確かにそれを履いた。無理やり履いた。だってそれしかなかったんだもん。「探しに探したけれど、これより大きなサイズの草履なんて、どこにも売ってなかった」と母が言うので。

 たぶん母が言うとおり、30年前は、このサイズしか売っていなかったのでしょう。だって今、ヤフオクで似たような中古草履が山ほど出ているけれど、みんなハンで押したように、このサイズだもの。かつては足の大きい人も小さい人も、草履とはそういうものだと思って、ガマンして履いたのでしょう。

 そしてみんな、一度で和装に懲りた。二十歳の成人式は、足の痛さから、和装を諦める儀式なのかもしれませんね。かくして写真撮影用のコスプレアイテムとして、振袖だけが生き残ることになりましたとさ、ちゃんちゃん。写真撮影だけなら、歩かなくても済みますからね。

 わたしも二度とそんなものを履いて歩く気にはならなくて、大学の卒業式に袴を着た際には、ハイカラさん風に、ブーツを履きました。



 とはいえ、自分と同じ思いをさせたくなかったので、娘用には大きめの草履を探しました。ありがたいことに最近の草履は、昔よりも若干大きめに出来ているようです。日本人の足サイズが平均的に昔より大きくなっているからかな? 靴ほど細かいサイズ展開ではありませんが、サイズが選べる場合もあるようです。

 今でも「草履から1~2センチかかとが出ていたほうが、却って粋です」とか、「バカでかい草履を、人さまの玄関先に脱ぐほど無粋なことはない」と言うお店もあります(すいませんねえ、無粋なデカ足で)が、それって、草履屋の論理じゃないのかな、と思います。お店は一サイズだけ作って売ったほうがラクだもの。

 確かに、鼻緒を調節すれば融通が効くのかもしれませんが、多少ならともかく、その範囲にはおのずと限界があるのでは・・・。かかとが草履から一センチ以上も出ていたら、かかとで体重を支えられないから疲れるし、安定しない分、鼻緒によけい負担がかかる。粋だろうがナンだろうが、小さすぎる草履を履くのは二度とゴメンです。



 結局、娘には、もう5ミリほど大きな長さ24.0センチの草履を買い直しました。大きさだけでなく、なるべく履きやすさにこだわって選びました。鼻緒が二重になっている草履です。こういうの、「二石鼻緒」っていうんだそうで、足にかかる力が分散されるので、足が痛くなりにくいのだそうです。直接足にあたる鼻緒の裏も、柔らかい素材でできています。

 自分でも履いてみましたが、30年前の草履とは比較にならないくらい、履きやすい! わたしにはこれでもまだ小さめですが、この程度ならまあ許容範囲内。お正月に早速、わたしのほうが先に使わせてもらっちゃいました^^。



 それから足袋。足袋もやはり、親指と人差し指の分かれているあたりが硬くて、すぐ足が痛くなりました。しかもサイズは24.0。これを履くときは、足の指が曲がったままの纏足状態。きっとこれも30年前は、既製品として手に入る最大の大きさだったのでしょう。

 でも幸い今は、24.5センチくらいならば、普通に売られています。

 更に、伸縮性のある「ストレッチ足袋」というのを発見! これはもう、やわらかくて本当にラク~! まさに普通の靴下感覚! お正月に丸一日、12時間以上はいていましたが、全く足は痛くなりませんでした。



 やはり社会って進歩するんですねえ。こういう時代に出会えてよかった。もし草履や足袋が昔のままだったら、わたしは一生、着物が着られずに終わっていたでしょうから。



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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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