アンティーク羽織の裄だし・袖丈直し

 先日購入したアンティーク羽織の裄出しをしました。今回は袖丈も直しました。アンティークモノって袖丈が長く、そのままだと手持ちのきものに合わないので。

Img_8540.jpg
最近の標準的な袖と比べると、アンティークモノの袖はこんなに長い。
測ってみたら62センチありました。


 裄出しは今回も、毎度おなじみ「自分でできるきもののお手入れ&お直し」(p15~18)のやり方で直しました。

 筋消しはこれも毎度おなじみ「筋消しについて教えてくださいゆうきくんの質問箱より)」を参照。



 初挑戦の袖丈直しは「昔きもののレッスン十二か月」を参考にしました(p107)。

Img_8539.jpg
アンティークものの本としては最もオーソドックス。
写真がすごく素敵で、気に入っています。



 この本に載っているのは着物の袖丈の直し方。わたしが直すのは羽織ですが、袖の作りは同じ。袖を切らずに織り上げるだけの、簡単な直し方です。

 袖を中表に返して、ただ余分な袖をおりあげて縫うだけ。本で手順を見たときには、「なーんだ、カンタン!」と思ったのですが、実際にやってみると、これがけ~っこう大変でした;;

Img_8545.jpg
たったこれだけのことに、何時間もかかってしまった・・・!!
しかし派手な裏地だ・・・(笑)。

 織り上げる袖の部分は、8枚の布が合わさっています。表地と裏地で2枚、前袖と後袖あるからそれが掛ける2、それぞれの縫い代があるから更に掛ける2で、2×2×2=8。

 その8枚が合わさった袖を、表地に響かないように裏地だけに止めつける。つまり10枚の布の束を、最後の一枚だけ縫わないようにして9枚一緒に縫うのです。だから、ターイヘン!

 本では並縫いで止めつけていましたが、針はなかなか通らなくて曲がるわ、やっと通ったと思ったら表地まで貫いてしまうわで、難しい~~。結局まつり縫いで縫いました。まつり縫いだと8枚すくうタイミングと裏地をすくうタイミングが違うので、少しラク。

 とはいえ、やっぱり表地まですくってしまったこと、数回;; 縫っては解き、縫っては解き、袖丈を上げるだけで、片袖1時間半くらいかかってしまいました。

Img_8550.jpg
ちょっと気を抜くと、こういうことに(真ん中の白い糸)。
何度やり直ししたことか。



 しかも、せっかく縫いあがったと思ったら、寸法に問題が・・・。48センチの袖丈のキモノに合わせたつもりで48.5センチにしたのですが、これだとどうもキモノの袖の収まりが悪い。

 出来上がってから調べたら(※ どうしていつも先に調べてから作業しないのか)、羽織の袖丈は長着より3分(1.9センチ)短めがいいようです(きもの大事典参照)。

 うーん、すごく頑張ったけど、最初からやり直し。

 なんだか最近のわたしの人生って、きものの袖直しに費やされている気がする・・・。




 ちなみに裄出しのほうも、ほろ苦い仕上がり。古い羽織なので、表面の地の色が少し焼けてしまっているのか、裄出し部分がくっきり。

Img_8556.jpg
元の折山が一番黒く、折り代の部分が一番明るい。

 袖幅も、縫い代を最低限にしてもまだ5ミリくらい足りず、振りから若干袖が見えてしまう。肩幅のほうは余裕があったので、裄丈全体としては足りているんですが。

 ・・・まあ、これらはある程度予見されていたことで、仕方がない。気にせずに着ます。
 



関連記事
スポンサーサイト

テーマ : きもの キモノ 着物
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

うさぎ

Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

最新記事

カテゴリ

月別アーカイブ