きものにハマってよかったこと

 3月15日はわたしの誕生日。50歳になりました。きりよく、半世紀です^^。

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今日は娘たちが夕食を作ってくれました。
メニューはハイナニーズ・チキンライスですが、
食材はナンプラー以外、国産にこだわって揃えたとか。

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デザートは夫が買ってきてくれた千疋屋のババロア。


 50歳というと、すっかり分別のついた大人のようですが、実際のわたしはいまだにバタバタとして、腰の位置が定まりません。たぶん一生、発展途上。そういうタイプなのね、きっと。

 毎年、誕生日ごろになると、何かしら新しいことを思いついて始めるのが常ですが、今年は誕生日に先駆けて、年末からきものにハマっています。



 最近わたしは、自分のことが好きになりました。

 特に容姿。容姿は子どもの頃からすごいコンプレックスで、写真もキライ。化粧で化けてたってイヤなのに、ましてスッピンで写真に写るなんてとんでもないことでしたが、最近はスッピンの写真をブログにまで載せちゃっている。すごい変化です。

 着付けのチェックと、着物コーディネート帳作りのために始めた自分撮りですが、自分の写真を眺めるうちに、見慣れてきたのか、自分の見た目が許せるようになりました。



 ・・・というか、そもそも「容姿」というものの見方が変わったように思います。

 以前はパーツごとに見ていたと思う。だから自分の写真を見ると、鼻がどうの、目がどうの、やれ首が短いのと、気に入らないことばかりだった。

 でも最近は、全体を見ているなあ、と思う。全体として、パッとみた印象が楽しそうだったり、何か良い印象があれば満足^^。


 たとえば下の写真。特によく撮れてるわけではありませんが、友達が「女流作家みたい」というので、気に入ってます。

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・・・確かに女流作家に見えなくもない(笑)。


 以前は、「かくありたい」というゴールが先にあって、そのゴールに近づけない自分に悩んでいた気がする。たぶん、上品で美人な奥様にでもなりたかったのでしょう。

 でも最近は、ゴールは何でもいい。女流作家、演歌歌手、小料理屋の女将・・・。自分の中の思いがけない雰囲気にめぐり合っては、何かとても得をしたような気になり、どれも悪くない、とニヤニヤしています。現実の自分が先にあって、そこからどっちに転ぶかを考えるのが楽しい。



 また、一番大事なのは、いい顔をして笑っているかどうか。楽しそうかどうか、幸せそうかどうか。不満そうな顔つきになっていないかどうか。

 わたしの人生は、まず親に恵まれ、夫に恵まれ、子どもにも恵まれ、友達に恵まれ、相当恵まれた人的環境で来ました。

 けれどもわたし自身は二十歳代前半から四十過ぎまで病気を抱え、毎日疲れて疲れて、いつも青い顔。性格的にもトロくさく、人生でしてきたことの量はとても少ない。

 周囲の人々に恵まれ、その中で、自分だけが落ち窪んでいることの辛さ、ふがいなさ。人生で「これをやった」なんて思えることは何もなく、情けなくてよく落ち込んだりしていました。

 考えてみれば、もったいない話です。恵まれた人生が表情に表れていること、まずはそれが大事かな、と最近思い始めました。必ずしも笑顔でなくてもいいのですが、大事なのは、卑屈さを感じさせないこと。体も含めた全体の表情から、何か余裕のようなものが感じられることです。




 最近、母方の伯父と父方の叔父が立て続けに他界し、二度葬式に行きました。お通夜もあわせれば計4回。

 親族が一人、また一人と減っていく中、残された者にとって何が救いになるかといえば、唯一、それぞれの生活の順調さです。葬式というのは、一つの人生が終わっても、まだ他の者には明日があることを、みんなで確認する場なのだな、と思います。亡き人を悼んでいても、日ごろの表情はどこかに出るもの。余裕のある雰囲気を纏った人の姿に、みなは安心するのです。

 「おかげさまで、順調にやっています」、そういう雰囲気を、特に若者が持っていることが、残された叔父伯母の救いになる。齢50のわたしは叔父伯母に比べればまだまだ若く、一族に未来があることを身をもって示すこと、それが甥姪のわたしたちの役目だと思っています。

 口で景気の良いことをいわなくても、なんとなく感じさせる生活の余裕。心身の健やかさ。顔だけではない、体全体のもつ明るい表情。たとえば姿勢が良いことは、明るい未来を予感させてくれる。でも逆に、姿勢が悪かったら全部ダメってこともない。欠点がないことが大事なんじゃなく、明るい雰囲気がどこか何かしらあることが大事なんだと思う。




 自分を好きになったこと。全体が見られるようになったこと。少し姿勢が良くなったこと。

 それが、きものにハマったこの3ヶ月の成果です。






  

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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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