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小千谷縮が着てみたい

 今回の二次試験では、ご褒美は何も買いませんでした。お腹がすいていたので、家で冷たいお蕎麦でも食べたくて、すぐに帰ってきてしまったのです。

 でもいちおう、前から行って見たいと思っていた新宿の福服には寄ってきました。

 小千谷縮があったらいいな、と思って見に行ったんです。残念ながら売り物はありませんでしたが、店員さんが一人、着ていらしたので、見られて満足^^。これが今回のご褒美、と思うことにしました。




 ちょっと前のことになりますが、別の中古着物屋さんで、年配の店員さんがやはり、涼しげに麻の着物を着ておられるのを見たことがあります。

 尋ねたら「小千谷縮」とのこと。それがわたしの小千谷縮とのファーストコンタクトでした。

 一目で本麻と分かる和紙のような風合い。軽くシワシワで独特。それをゆったりとした衿まわりで着てらして、思わず見惚れてしまいました。



 その店員さん(女将さん?)は、たぶんわたしより年上。還暦くらいかな? 決してお若い方ではありませんでした。また、特別ものすごい美人ってわけでもなかったと思います(失礼(汗))。

 でも華奢で折れそうで、支えてあげたい、なんだかギュッって抱きしめたくなるような感じで、とても素敵だった。


 あとねえ・・・、脱がせてみたい、と思った。

 ははは・・・キケーン(笑)。でも本当にそう思ったのです。


 そういう色気(?)はもちろん、小千谷縮を着ているからではなく、その方が本来お持ちの個性や雰囲気によるものなのかな、とは思うのですが、でも、体と一緒に、空気まで軽くかっさりと包み込むような生地の風合い、襟元の浅い掻き合わせが、中はどうなっているんだろう?って興味をそそる感じ。

 たとえるならば、楊柳のような風合いの和紙でゆったりと包まれた和菓子の包みのような感じ? 硬いデパートの包装紙にピシッと包まれた包みはなんとなく近寄りがたい感じがするけれど、和紙の包みは開けて、開けて、って言ってるようで、開きたくなる。そんな感じかなあ??




 もしかして、あんな感じで小千谷縮を着たら、自分ももしかしたらはかなげになれるかも、・・・なんて大それた幻想を抱いてしまった^^;。最近、着物ブログでも、よくみなさん、小千谷縮を着ていらっしゃって、見るたびに、ああいいなあ、素敵だなあ、羨ましいなあ、って憧れてます。

 ネットで写真見たくらいでは、生地の風合いまでは分からないけれど、実際に間近で見た小千谷縮の風合いのイメージを思い出すのよねえ・・・。写真で分からない部分は、想像を補って見る。そして憧れる。


 ・・・ああ~、小千谷縮、着てみたい・・・。





 ・・・って、やっぱり、いいかも・・・。幻滅したくないから。自分にも、小千谷縮にも。

 いざ自分が着てみたら、ちっとも似合わなかった、なんてことになったら、自分に幻滅すればいいの? それとも小千谷縮みに幻滅すればいいの? ・・・いずれにしてもガッカリなことに変わりはないから。



 着てみたいけど、着てみたくない。すくなくとも3キロ減量するまではやめておこう・・・。



 夏着物って難しいですね。冬は体型がどうでも顔がどうでも、着るものさえ選べば、けっこうキャラで着こなしてしまえるってところがある気がしますが、夏は魅力の体型依存度がグッと高まる気がする。

 夏は涼感が命なのに、お腹が出てるとどうやってもその涼感が出ない。ほんとに体型って大事。

 ああ、夏だというのに、全く食欲が落ちず、何でも美味しく食べられてしまう自分が憎いわ・・・。



 まあ小千谷縮は人気で、どのみち今年の上限一万円では買えそうにないし。

 少し痩せて、姿勢を良くして首を伸ばし、肩をなるべく下げ、そうやって今より少しは涼しげな体型になったら、そのうちいつか、ご褒美に、自分に買ってあげようかな。




 幸い、年齢はあんまり関係がない気がするので、ゆっくりいこう、ゆっくり^^。



 いつか小千谷縮を着られるよう、頑張ろうと思います^^。
 




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益子陶器市

 益子の大陶器市に行ってきました。洋服で(笑)。大陶器市への参戦(?)は、わたしにとって毎年恒例の年中行事です。今回は夫と一緒に行きました。

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 もともと着物で行く予定でしたが、雨の予想だったので、迷った末、洋服にしました。でも実際は、すっかり晴れ。全然雨なんか降らず。なんだよー、こんなことなら着物で行くんだった・・・・!!!! そしたらもっと思い出深い「益子陶器市2013」になったのに~!!

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こんな感じで行くことを予定していました。
半襟:木綿で自作
着物:泥大島
帯:博多献上の半幅帯
帯締め:三分紐二本
帯留め:アルミワイヤーで自作

 ポリの着物を持っていないから、雨だったら無理っと思って諦めたのですが、あとからよく考えたら、ウールがあったじゃないか!! ウールは4月の半ば頃から全く着ていなくて、すっかり頭から抜けていたのですが、今日は例年に比べ涼しかったので(例年、春の大陶器市は暑い)、ウールでちょうどよかったかも。

 ああーーー、着物で行かなかったのが、いかにも悔やまれるわ。


 現地で着物姿の人は一人も見かけませんでしたが、大島紬を洋服にリメイクして着ている方を二人見かけました(全く別々の場所で)。やっぱり和食器が好きな人は、和テイストがお好きなのね^^。どちらもすごく素敵でした。大島紬は文様があまり和風和風していないし、藍染や泥染めは色がシックだから、洋服にしても違和感がないですね。


 お店も、和食器だけでなく、和小物や、草履の店、古い着物を扱う古物商などが出ていました。以下の写真は津守優子さんのテント。

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 綿麻しじらに朝顔を手描きした浴衣で、雑誌「美しいきもの」などにも掲載された作品だそうです。

 涼しげでとても素敵・・・!! 絵羽柄なので、訪問着浴衣ってことになるのか・・・??(謎) 長襦袢を合わせれば、相当きちんと感が出そう。いいなー、いいなー・・・。

 定価10万5000円のところ、7万円と書かれていました。どのみちわたしには手が出せませんが、こういう着物、もっと増えてくれないかなー。浴衣って、若い人向けのものがほとんどで、わたしくらいの年齢が着られるものがとても少ない。こんな浴衣があったら、夏が楽しくなりそう。ああ、いいなあ・・・。



 陶器市の楽しさは、作品の作者と直接話ができることです。わたしの場合、好きなテイストが決まっているので、数百もテントが並んでいても、じっくり拝見するテントはだいたい毎年決まっています。

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よしざわ窯「on the table」。毎年何かしら買ってしまう。

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大好きなホソカワカオリさんと。

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「グアテマラ」という文字に惹かれ、思わず足を止め、買ってしまったコーヒー。
かなりの深煎りで、シックなお味でした。

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ラピュタな感じの工芸作品を披露していた作家さん。


 ちなみに今年の戦利品は:

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よしざわ窯のお茶漬け茶碗。
前によしざわ窯で購入したのを一つ割ってしまい、不便していたのですが、
この大きさは珍しく、結局またよしざわ窯で買いました。B品。500円。

小さなハートは、これまた割ってしまった茶香炉の部品代わりに。100円。

葉っぱ型の小皿は、夫が気に入って選んだもの。ひとつ200円。

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元は箸置き??
イスファハーンな感じ(?)のブルーが気に入って、帯留め用に購入。50円。



 今年も楽しい陶器市でした。

 ああー、でも着物で行かなかったのが、つくづく悔やまれる・・・。



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本日のきもの経験値

 今日は一日出かけていて、着物は着ませんでした。

 本日街で見かけた着物姿、6人^^。年配の方2人、若い方4人。以前は、きもの姿の人なんて、滅多にいないと思っていたのですが、そうでもないですね。

 確かに、家とスーパーの往復ではきもの姿なんて、まず見ませんが、電車に乗って丸一日出かけ、雑踏できもの姿を探してキョロキョロすれば、数人くらい見る。数千人に一人くらいはいるのかな?と感じています。

 今日見た6人のうち、4人のお若い女性は連れ立って歩いていました。羽織の長さがみんなバラバラなのが印象的でした。膝丈、膝上15センチくらい、膝下10センチくらい。

 ピンクの色無地に、白い総絞りに赤い花が飛んでいる短い羽織姿の方が、とても素敵でした。

 「短い羽織は、戦後、布にも事欠いた頃に生み出された苦肉の流行」という説もあるし、「短いのは絶対いや」と、憧れの英の女将さんも書いているしで、なんだかもう短い羽織は着られない気がして暗くなっていましたが、ちょっと元気が出ました^^。

 羽織が短いほうが、きものがたくさん見えるしね^^。あんまり羽織の丈が長いと、きものがあんまりみえなくてつまらない。膝丈くらいが細雪っぽくて一番好きですが、長すぎるよりは、短すぎるほうが、コーディネートの腕の見せ所があって、好きかも^^。




 また、たんす屋さんで、夏きものを3着試着させてももらいました。簡単に羽織った程度ですが、肌触りや軽さを体感することができました。

 淡い茶の上布(麻)と淡い褐色の縞模様の夏紬、古代紫の絽の訪問着を試着しました。どれもとても素敵!! 夏紬と絽は空気のように軽く、まるで天女の羽衣みたい~! 淡い色の透けものは長襦袢の色柄に気を遣わなくてはなりませんが、濃い色なら絽でもそんなに透けなさそうでした。

 どれも新品の仕立て上がりで5万~7万円と、わたしにはちょっと手の出ないお値段でしたが、夏が楽しみになりました。・・・でも、なぜ中古屋さんで、新品を売っているかというと、状態の良い夏の絹モノって滅多に入荷しないからなんですって。汗シミになりやすいので。中古で安く夏物を手に入れるのは無理かなあ・・・? 夏は浴衣で間に合わせるかなあ??



 あと「7~8月は透けものを含め、羽織ものはNG」って書いてある着物のルールブックがよくありますが、今日のたんす屋の店員さんは、「夏羽織は6~9月の間なら羽織っていいんですよ」と言っていました。

 それを聞いて心底安心~^^。真夏でも外出時には長袖カーディガン必携のわたしにとって、「じゃあエアコンで体が凍りそうだったら、一体どうすればいいわけ?」と思って恐怖だったんです。昔はエアコンなんてなかったから、それでもよかったかもしれないけれど。もしかして、昔は盛夏には「羽織を着ちゃいけない」んじゃなくて、「着る場がなかった」だけでは?

 冷房病にかかりやすいわたしは、「紗羽織は盛夏にも使える」というたんす屋の店員さんの言葉を信じることにします^^。




 そんなわけで。今日はきものを着ませんでしたが、経験値がちょびっと上がった気がしています。




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祖母の写真

 先週末は伯父の葬儀でした。土曜日がお通夜、日曜日が告別式と初七日。

 二日とも洋装で行きました。きものの喪服って持っていないので。「きもので行きたい」とも思わなかったな。家で毎日きものを着ているせいか、最近きものに対して飢餓感を感じないのです。



 会場の控え室には伯父の生前のスナップ写真がたくさん飾られていて、アルバムも用意されていました。

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 この写真は、伯父がまだ赤ちゃんだった時のもの。みたところ、生後半年くらい?? 伯父は昭和5年生まれですから、この写真も昭和5~6年頃のものでしょう。

 隣に座っているのは、わたしの祖母です。おそらく20代前半の。

 すでに20年ほど前に他界していますが、わたしは子供の頃、祖母と一緒に住んでいました。でもこの写真を見たのは初めてかも。ずっと伯父の元にあったのでしょう。

 きものは黒留袖、髪は島田ですね。祖母は、姑に言われて、結婚したての頃はいつも髪を島田に結っていたそうです。姑にしてみれば、きっと美人な嫁が自慢だったのでしょう、「いつも身ぎれいにしていなさい」が口癖。でも髪を結うと普通の枕では寝られないので辛かったそうです。

 髪型からして、きっと当時は服も、毎日きものだったのでしょうね。今から80~90年くらい前のことです。

 わたしが子供の頃、つまり40年くらい前にはすでに、普段の祖母は洋装でした。きものを着るのは、外出するときだけ。もんぺ姿が奨励された戦時中を経て、祖母にとっても戦後は「きもの=お出かけ着」の位置づけだったのだと思います。

 とはいえ、デパートへ行くときは着物でしたね。特に三越に行くときは、洋服を見に行くんでも、必ずきもの(笑)。わたしもちょっといいワンピースを着て、よく祖母にくっついて行ったものです。当時、新宿三越の階段の壁にはアンモナイトの化石が埋まっていて、「アンモナイトがあるから、三越は他のデパートより偉いんだ」と子供心に思っていました(笑)。

 わたしが子供の頃、祖母はすでに70代でしたから、祖母のきものといえば、地味なものばかりでしたが、若かりしころは、祖母も華やかな色柄の銘仙を着ていたのでしょうか。戦争中に空襲で焼けたか、食べ物と交換したかで、当時のきものは一枚も残っていませんが。

 子供の頃、母や祖母から聞く話は空襲、戦後の食料難など、ほとんどが辛い話でした。でも時折、戦前の楽しい話を聞くこともありました。村で一番最初にガス灯を導入した新し物好きな曽祖父の話、歌舞伎役者の真似事が好きで、ビリヤードや射撃が得意だった洒落者の祖父の話、ダンスホールで祖父は、自分は他の女性とも踊るクセに、決して祖母を他の男性とは躍らせなかったそうです。

 アンティークショップや本などで、華やかなりし大正時代を彷彿とさせる銘仙を見るにつけ、もっと祖母に戦前の話をきいておけばよかったなあ、と思います。



 ・・・あれあれ? 伯父の葬式だったのに、祖母の話ばかり。おじさん、ごめんなさい。





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Author:うさぎ
50歳にして着物を着始めた、最初の一年間の日記です。 

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